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トルシエ講演会 (後編)

トルシエ革命 (第2話)
FC琉球・トルシエ総監督の“トルシエ革命”とは?
“メイド・イン・オキナワ”構想とは?
昨日掲載された[前編]に続いて、熱い語りが続きます。

トルシエ革命。そして“メイド・イン・オキナワ”構想
トルシエ:3月から私たちのリーグ戦が始まっています。このリーグ戦の中でトップ10に入りたいという目標があります。
(3月30日にはホームの試合で今シーズン初勝利しました)
まだ30試合残っています。30試合というのがどういうことなのか、1試合の勝ち点[3点]が取れれば、全部で90点が残っているということなんです。それを夢に終わらず、現実のものとして最高の結果を出してゆきたい。そして3年でJ2を目指します。

高いレベルを目指すとなると、自分自身のベストを出してゆかなければなりません。
これから私たちが目指す道のりには予期せぬ出来事もあるかもしれません。もし失敗してもそれをバネにして成功につなげてゆく。どんな状況にあっても私たちは精神力というものを高く保って、進むべき方向性を決して誤ってはいけないのです。そしてその目標に向かうのに皆さんにもついてきて欲しい。
トルシエ講演会 (後編)
では、FC琉球は、今はどこまで来ているのでしょうか。まだアイデンティティがはっきりしているとはいえないかもしれません。クラブというのは名ばかりで若いチームなのかもしれません。でも、モチベーションも高まっていてヤル気もある、そんなチームです。
もし試合に負けたとしても、そこから学ぶこと。勝った試合よりも学ぶことは多かったりもします。そして、そこから進歩してゆくこと。

でも、私は魔法使いではありません。努力こそが何よりも大切です。トルシエ革命とは、私一人でやるものではなくて、みんなの力で興す革命です。
その構想とは“メイド・イン・オキナワ”。この大構想に皆さんもぜひ参画してください。お待ちしています。

まずはJ2昇格を3年で達成したい。そしてスタジアム構想
トルシエ:また、J2に昇格するには環境を整えることも大切です。Jリーグ(社団法人日本プロサッカーリーグ)が規定する規模の公用サッカースタジアムのことです。
その規定に見合ったサッカースタジアムが、実は沖縄にはまだ存在していないんです。
トルシエ講演会 (後編)
どんなに頑張ってうちのチームがJ2に昇格することが今決まっても、「でも、まだ沖縄にはスタジアムが無いじゃないか」と言われたら、J2に上がることも出来なくなってしまうんです。つまり1万人規模のお客さんが座って観戦できるスタジアムが無いと、昇格条件を満たさないという現実があるのです。
だから、J2、そしてJ1に向けてスタジアムが必要なんだという議論が巻き起こってもいい頃だと思うのです。

情報を発信し、夢を共有してゆきたい
トルシエ:クラブの顔というのはひとつのアイデンティティーというものを作り上げてゆかなければなりません。
FC琉球にはひとつの“家”が必要です。クラブとはどういう所なのか、人々が集い、交流の場であり、いろいろなものを共有し、信頼関係があり、そして楽しい場所でなくてはなりません。

また、サポーターにとって“誇り”のチームでなければならないのです。
その為にも、勝ちにゆくサッカー、とことんまで力を尽くすサッカーという姿を通して、「自分たちと同じだ」と、FC琉球は「自分たちのチーム」なのだと投影できるように。

また、FC琉球は地域や学校と一緒になって頑張ってゆきたいですし、情報も発信してゆきたい。その為にも地元新聞社(沖縄タイムス)に私自身が時々書かせて頂くことになりますし、そして、FC琉球のホームページもぜひご覧ください。これから何をやっていきたいのかを伝えてゆきたくて作りましたので、どうぞご覧ください。

沖縄に夢を。そして一緒に、その夢を実現化してゆきましょう
トルシエ:沖縄の人々は団結力があり、努力もあり、心を開き、そしてとても寛大で、誇り高い人たちだと思っています。
そして、沖縄には不可能の言葉は無いことを信じています。

クラブがJ1に上がったら具体的にどうなってゆくのか。
例えば、日本を代表する一流の選手達をチームに迎えることも出来るのです。

J1のクラブが入るという事はつまり、FC琉球vs名古屋グランパス、FC琉球vs横浜Fマリノス、FC琉球vs東京ヴェルディ、FC琉球vsガンバ大阪、という試合を観に、何千というサポーターが沖縄にやってくるのです。もちろん経済効果も凄いものになることでしょう。
トルシエ講演会 (後編)
そしてまた、沖縄の青少年たちもJ1のクラブが地元に出来るようになったら、そのチームを目指し、人が集まってきます。

“メイド・イン・オキナワ”、トルシエ革命はもう始まっているのです。
大きく志を持って、沖縄のこの地に、ビッグクラブを作ってゆくためには努力が必要なんです。この大構想を一緒になって作ってゆこうではありませんか。
——また、トルシエ講演会では質疑応答もありました。その中からいくつかのメッセージをご紹介します。

質問1:FC琉球のユニフォームが水色のカラーに変わりましたが、それはトルシエさんの意向なのでしょうか?

トルシエ:色が変わったことは私の意向ではありませんが、チームのカラーを自分自身のカラーと思ってくださるものであってほしいと思っています。

そしてご安心ください。サポーターの方々など皆さんが「この色で試合を戦ってほしい」という色をまとって戦っていきたいと思います。また、新しいスタジアムを将来作ることについても、皆さんの意見なども交えて参考にさせて頂きたいと思っているところです。クラブは、みんなで作ってゆくものだと思っています。
トルシエ講演会 (後編)
質問2:毎回、試合に出場するスターティング・メンバーの編成については、どのように決めているのでしょう?

トルシエ:スタメンの基準は、1・選手のコンディション、2・そしてどれくらいヤル気があるか、3・対戦相手を見極めながらという、この3つを加味して決めるのです。そして実際ピッチでの状況をみながら判断しています。

11名のレギュラーになりえるメンバーが常に18〜20人います。チームを勢いづけるには、その中での競争も大事になってきます。

前もって誰が出場するだなんて事は誰にも判らない事ですが、こちらが呼びかけたらすぐに出場できるかどうかという事のほうが大事になってきます。そして試合が終わるとまたゼロにリセットです。また1週間かけて、先に述べた基準をもとにスタメンに誰を起用するかは決まってゆくのです。

質問3:現在のところ、練習は糸満市のほうで、試合は北谷町などで行われていますが、今後新しいスタジアムを作るとしたら、拠点をどこにしてゆくのか教えてほしいです。

トルシエ:現在、沖縄にはスタジアムが無いので、練習場が公共の施設を使っています。ですので、毎日使いたくても各施設の予約の空き具合などの調整が必要になっています。

だからこそ、例えばどこかの用地を買い取ってプロ仕様のFC琉球用のプライベートの練習場を作る事。そしてJ1の対戦が可能な基準をクリアした試合用スタジアムを作る事。

ちゃんとしたスタジアムがあれば、日本代表試合なども沖縄で可能になるんです。例えば、日本代表vsブラジル戦などが沖縄で開催される日が来る可能性があるわけです。

沖縄は、プロ野球のキャンプなどを実際に誘致している事実があります。ですので、サッカーも施設など環境さえ整えばそれが出来る可能性があるというメッセージを伝えようと、私は沖縄に来ているのです。それがトルシエ革命なんです。
トルシエ講演会 (後編)
トルシエ革命・[前編]を読む→

※FC琉球公式HP:
http://www.fcryukyu.com/

(レポート: KUWA、取材協力: 沖縄タイムス社様、琉球スポーツキングダム様)



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Posted by ryuQ編集室 at 2008年04月04日   09:00
Comments( 0 ) 沖縄のスポーツ
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