2008年08月05日
干潟の祭典「サニツ浜カーニバル」

干潟の祭典と呼ばれるサニツ浜カーニバルは、宮古島市の下地地区にある与那覇湾の一角、通称「サニツ浜」で大潮の日に出現する700ヘクタールもの広大な干潟を使った、スポーツとレクリエーション大会で、普段は海である場所を楽しむイベントだけに、ユニークな競技が用意されています。
今年は、台風カルマエギ(7号)の影響が心配されましたが、大会当日(7月20日)は、照りつける盛夏の陽射しが降り注ぐ青空となり、第18回サニツ浜カーニバルは、無事予定通りに開催されることとなりました。午前9時過ぎ、まだサニツ浜は潮が引き始めたばかりなので、浜辺での競技の前に隣接した公園で宮古角力(沖縄角力)が始まりました。
相撲ではなく角力と書いて「すもう」と読む沖縄角力は、まわしをつけて仕切り立会いで勝負する江戸勧進相撲とは異なり、着衣(本大会は柔道着で代用)で右四つに組んで闘い始めることから、モンゴルのブフや朝鮮半島のシルムなどに近い格闘技といわれます。

実際に沖縄角力を観るのは今回が初めてでしたが、競技は土俵で行われるものの立会いの駆け引きはなく、相手を倒して背中(両肩)を地面につけることで勝敗が決まるため、押し出しも決まり手ではないので、激しく目まぐるしい攻防が続いたかと思えば、次の一瞬で勝敗がつくので、息詰まる対戦はダイナミックでとても面白く、ついつい見入ってしまいました。
宮古角力に熱中していたら、場内アナウンスが潮の引き始めたサニツ浜で競技が始まったことを知らせてくれたので、浜辺に場所を移すと水中駅伝が始まっていました。競技に駅伝と名がついていますが、引き始めた浜で行うリレー競技です。
しかし、これが曲者で陸に近いところは足首ほどの水深なのに、バックストレートはまだ水深が深く腰あたりまであります。水の抵抗で思うように走れず、水しぶきをあげて必死の力走に歓声が上がります。

続いて行われたのは綱引き。ひとチーム6名で力の限り綱を引く単純な競技ですが、足元は潮が引いたばかりの砂地なので、ふいに足元をすくわれてバランスを崩したり、ずるずると力負けして引きずられたりと、力の駆け引きとは別の場面で巻き起こるハプニングが会場を湧かせていました。

気付けば干潮を向かえたサニツ浜は、大きく潮が引いて広大な干潟が姿を現し、ビーチバレーやビーチサッカー、ビーチドッジボールの大会が一斉にスタートしました。各コートでは普段とは勝手の違う干潟にもかかわらず、優勝を目指した熱いプレーが繰り広げられている一方で、宮古島の在来馬種である宮古馬による草競馬が始まりました。

宮古馬は体高およそ120センチほどの小型の馬で、かつては農耕馬として活躍していましたが、農業の機械化とともに姿を消し、一時は絶滅の危機に瀕したこともありましたが、宮古馬保存会などによる保存活動で、現在は30頭を数えるまでに回復しているそうです。宮古馬は西平安名崎でのんびりと草をはんでいるイメージだったのですが、気持ちよさそうに颯爽と駆ける姿はやはり馬でした…
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2008年06月06日
美ぎ島'08レポート (宮古島)

ひと足早く夏を届けてくれる恒例の野外イベント、美ぎ島ミュージックコンベンション2008が3日間にわたって宮古島で開催されました。
今年で4回目となる美ぎ島ミュージックコンベンションは、「訪れた時より帰る時のほうが綺麗な宮古島にしよう!」をテーマに掲げ、島内外を問わず、すべての参加者に美しい宮古島をより美しくという、美ぎ島(かぎすま=沖縄本島の島言葉で云うところの美ら島のことで、美しい島を意味する宮古口)の精神を、音楽を通して語りかけてゆくイベントとして行われています。
そもそもこのイベントは、発起人であるオルケスタ・デ・ラ・ルスのパーカッショニストGENTAさんが、以前、宮古島を訪れた際に感じた「この島の美しい空の下で、海を目の前に思い切り演奏をしたい」という純粋な想いと、さまざまな島でのふれあいが重なって生まれました。そしてGENTAさんの想いにたくさんのアーティストが共感し、チャリティーとして宮古島へと集い、音楽と自然が融合する野外ライブイベントへと成長しました。この「美ぎ島ミュージックコンベンション」の主役は、あくまでも宮古島であり、そこには島の美しい自然を感じて、環境問題を考える一歩にしよう、環境美化を実践してゆこうという想いが込められています。♪第1日 川満漁港グラウンド特設ステージ May 23, 2008(FRI)
例年よりも遅れていた沖縄の梅雨入りが前日に宣言され、天候が心配されていましたが、明け方まで降っていた雨もあがり、ぐんぐんと天候も回復。開場する頃には梅雨入りなどなかったかのように、夏を思わせる陽射しが降り注ぐ陽気になり、今年もまた夏空の下で音を楽しむ熱い3日間が始まりました。

レゲエにサルサに島唄と、ジャンルにとらわれないさまざまな音楽に、ゆったりとリズムに揺れ、激しくパワフルにはじけ、心地よい調べに酔い、会場は大いに盛り上がります。
やがて陽も暮れ、夜の帳があたりを包み込むと、初日のトリを務めるオルケスタ・デ・ラ・ルスが登場し、激しくも熱いステージで亜熱帯の夜を彩りました。
出演:THE SHIMA-BANANA 大泊一樹 パニパニガールズ Reggae Disco Rockers kachinba 1551 RYO the SKYWALKER 川満七重 ORQUESTA DE LA LUZ(出演順)
♪第2日 川満漁港グラウンド特設ステージ May 24, 2008(SAT)
梅雨は明けてしまったのでは!?と勘違いしたくなるような上天気の二日目。島外・島内から駆けつけたたくさんの観客のみなさんは、アーティストの奏でるリズムにノリノリで踊っていたり、芝生にシートを広げてアルコール片手に寝転んでいたり、親子連れがのどかにピクニック気分だったりと、それぞれのスタイルでライブを楽しんでいます。やはり宮古島の空、風、海に触れながら、ゆったりと楽しむこののんびりと感が、美ぎ島の一番の魅力に違いありません。
また、アーティストとしてステージでパーカッションを叩いていたかと思えば、幕間にはマイクを握って楽しいトークで観客を和ませ、ステージを降りてふらりと客席に現われ笑顔で声をかけて廻るGENTAさんの姿は、自由奔放にして変幻自在な八面六臂の活躍が、美ぎ島への想いを紡ぎ出し、たくさんの人へと波及させていると強く感じました。空をオレンジに染めて与那覇湾へと沈む夕陽が、黄昏時の心地よい情景を演出する中、ステージに登場した山崎まさしは、会場を一気に熱狂の渦へと巻き込み二日目のラストを飾りました。

出演:野狐禅 砂川恵理歌 アナム&マキ 下地 暁 山崎まさよし(出演順)
♪第3日 与那覇前浜ビーチ特設ステージ May 23, 2008(SUN)
今年の美ぎ島もとうとう最終日を迎えました。焦がす勢いで照りつける太陽が、これから始まる熱さを予感させます。ライブに先立ち観客とアーティスト、スタッフが共に参加して、東洋一の砂浜・与那覇前浜のビーチクリーンアップが行われました(二日目の川満漁港でも開催)。
宮古島の青い海と白い砂浜がもたらす、この特上のロケーションでのライブは、そこにいるすべての人たちをハッピーさせるようで、気付けばヒートアップした会場のビーチには、たくさんのお客さんが集まっていました。以前、この場所でライブをするはずが台風の接近で中止となり、遂に今年、約束の場所へと戻って来てくれた絢香が、夕景近づく中で朗々と熱唱し会場を沸かせます。
美ぎ島ミュージックコンベンションの最後を飾る、文字通りの大トリは、もうおなじみとなったbirdが登場。夕暮れ時から夜へと移り変わる、心地よいひと時がとてもよく似合う素敵なライブを魅せてくれました。

出演:ハーベスタ wyolica 絢香 bird(出演順)
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2008年05月06日
琉球フォトセッション2008レポ(写真ともの語りのコラボ!)

先日ryuQでご紹介した設立間近のNPO法人ちゅらしまフォトミュージアム主催『琉球フォトセッション2008 「写真」と「もの語り」のコラボレートショー!』が4/26に開催され、当日は年齢層の幅も広く大勢の方が桜坂劇場前に列を作りました。

琉球フォトセッション2008は、神人・糸数ナビィさん(久高島出身)の祝詞から第一部が幕開け。また「このかけがえのない沖縄の自然を壊さないで大切にしてほしい」と坂田ミツ子さん(糸満出身)の語りがメッセージとなって続きます。
スペシャルゲストとして参加された作家・よしもとばななさんは、なんとこのショーの為だけに来沖され、第1部と第2部の両方に出演。
著書である沖縄を題材とした小説とエッセイ集より一節を読み上げ、
「仕事でご一緒した垂見健吾さんとのご縁でこの場に呼んでいただいて感謝です」と述べていました。

先日、子供のためのイベントプログラム「アースキャラバン2008」の為に来沖していたセヴァン・スズキさんが、1992年リオの地球環境サミットで「伝説のスピーチ」を行い(当時12歳)、今でも語り継がれているスピーチ内容が本となった『あなたが世界を変える日』から、西向幸三さん(from FM沖縄)が朗読。
東村出身の久高将和さんの森と海にクローズアップした鮮やかな写真をバックに読み上げました。

また、若手写真家6名による撮りおろしや、真和志高校写真甲子園優勝作品、借り受けた古い那覇の写真、風習、自然、動物などバリエーション豊かな沖縄・奄美のスライドショー。朗読は歌手・下地勇さんやミュージカル女優・シンガーソングライターの高良結香さんをはじめ、沖縄各局の著名アナウンサー、詩人、そして神人といった総勢14名の語り部が出演。
詩集やエッセイ、ウチナー料理や琉歌、戦争や9.11etc…などといった内容でウチナーグチ、ヤマトグチの語りは、スライドと合わせ全2部構成で、それぞれ出演者と内容が異なる形で行われた「写真」と「もの語り」のセッション。
朗読による語りだけでなく、静止画の1枚1枚からもまたそれに共鳴するかのように語りかけてくるものがありました。
幕開けに出演した糸数ナビィさんと坂田ミツ子さんのお二人は、出演後にとても大切なメッセージを残してくれたのでご紹介します。
「様々な場所で自然が壊れていくことに驚いていますが、例えばここ(桜坂)もそうです。私たちの暮らす土地とは珊瑚の島(沖縄=うるまじま)に生きています。また新しくどこかに1本の木を植えることで土地の供養にもなるんですよ。それが新たな命の始まりです」…
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タグ :琉球フォトセッション
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