琉球ゴールデンキングス・友利健哉物語:インタビュー[前編]
バスケットボールといえば大きな選手が多いなか、小柄でも大きくて強いハートの友利健哉選手(伊良部島出身)。人柄あふれるハートフルな友利選手の琉球ゴールデンキングス・インタビューを連載してゆきます。
「島の手作りバスケットリングの下で、
真っ黒に日焼けするまで一日中
バスケやっていましたね」
——友利選手は、宮古の伊良部島出身とのこと。美しい海に囲まれた伊良部島で過ごしてきた少年時代、またバスケとの出会いをぜひ聞かせてください。
友利健哉選手:僕が子供の頃は、伊良部島で遊ぶといってもゲームセンターとかあるわけではないし、海とか自然の中で遊んでいました。おにぎりだけ持参して、自分たちで釣った魚をその場で焼いたり、サザエとかを捕って食べたりとか。
僕らは幼稚園児の小さい子から中学生のお兄ちゃんまでが全員一緒になって遊ぶんです。お兄ちゃんたちを中心に遊びを企画して、例えば、肝試しをやったり、缶蹴りをやったり。そういった遊びの中に、もちろんバスケもあったんですよ。みんな負けず嫌いだから最終的にはケンカして終わるんですけどね(笑)。
——小さい頃からの身近な遊びの中にバスケがあったんですね?
友利健哉選手:島にはスポーツ店のような専門店はないので、自分たちでバスケットリングを作りましたよ。例えば、いらなくなった子供用の自転車がありますよネ、そのタイヤがちょうどいいサイズで針金のスポークを全部抜いてバスケットリングにして、また当時の島の電信柱は木製だったので、釘で打ちつけたら即席のリングが出来上がったんです。
それが少し上等になるとバックボードを付けたりとか、僕たちの島は漁も盛んなので、お父さんたちからいらなくなった漁網をもらってきてネットにしたり、そうやって出来上がったバスケットゴールを低めに設置してダンクシュートして遊んでいましたね(笑)。
小6の頃には、お父さんが綺麗にバスケットリングを作ってくれたので庭でバスケをやって遊んだり。そうやって一日中バスケして遊んでいたので、頭皮まで真っ黒に日焼けした事もあるくらいでした(笑)。
——家族にバスケ選手だった人がいるんですか?
友利健哉選手:お姉ちゃん2人のほか、お母さんもバスケをやっていたみたいです。それも最近実家に帰省した際に分かった事なんですが、実は僕と同じ背番号『10』なんですよ。
お姉ちゃんたちが背番号10だったのは知っていたのですが、まさかお母さんまで10番だったとは知りませんでした。
——そして友利選手が背番号『10』を付けた理由というのは?
友利健哉選手:“ここから”を出発地点にして『0』、そしてナンバーワンになりたいと『1』の数字を組み合わせて『10』番なんです。
だから琉球ゴールデンキングスで背番号10なのは“きっと私と同じだから”とお母さんは思っていたのかもしれません(笑)。
大学4年の時も自分で好きな数字を選べたので『1』にしていました。それは、1日1日、1つ1つをコツコツと積み上げていったら『1』番なれるという信条があって、その数字を背負っていました。(↓)
——小中学校時代もやはりバスケ部に?
友利健哉選手:伊良部島の部活といえばバレーボールが強くて盛んなんですが、僕はバスケ部でした。やっぱり純粋に好きで何より楽しかったし、カッコ良かったですね。
伊良部島のバレーが県で勝ち続けるのは当然で全国大会にもよく出場していたのですが、僕はバスケで1から築き上げたかったんです。宮古地区では3回優勝しました。
バレー部には負けたくない。バレーが当時のライバルだったのかもしれません(笑)。
——中学を卒業したら、進学で島を離れなければならないんですよね。
友利健哉選手:はい。学校の先生にお願いして、バスケに力を入れている高校をいくつか見学させて頂いたんですけど、中体連では負けてしまってジュニア選考にも入っていなかったのでどこの誰だか分からない一人の中学生に対して、あの見学者は誰か?と思われていたかもしれません(笑)。
バスケが強い北谷高校を見学させて頂いた際には、こんなエピソードがありました。一人の部員さんが何者かも分からないような中学生の僕に対して椅子とスリッパをわざわざ持ってきてくださったんです。それもスタメンのガードの選手で、先に気が付いた人がすぐ対応にあたるというその礼儀が素晴らしかったです。
しかも、その日はたまたまバスケ部の顧問の先生が不在だったにも関わらず、それが出来るって凄いことですよね。
そのような指導をしている先生がいる高校にぜひとも入学したいと思ったんです。
翌日には顧問の先生が来られたのですが、「お前は北谷高校に来るな」と言われました。
理由は、「俺は来春転勤になるので、面倒をみることが出来ないから」ということでした。
どこの高校に転勤の希望を出されているのかを聞いたんですけど、あくまでも希望なので実際はどこに転勤するかはまだわからないというのに、その希望を出されていた中部工業高校に僕は入学することに決めたんです(笑)。
それも、一か八かだなんて思っていたわけではなく、てっきり来るものだと信じて思い込んでいたんですよ(笑)。
そして、たまたま幸運にも、僕が入学した同じ高校に転勤してきてくださって、その先生の元でバスケをすることができました!
——巡り合わせにも恵まれたんですね。そして高校時代には国体も経験されたのだとか。
友利健哉選手:実は、その国体チームには、現在の琉球ゴールデンキングスで同僚メンバーでもある山城選手と金城選手とも一緒だったんですよ。
国体って、短期間に集まってチームを組むのですが、山城選手も金城選手もずっと昔から一緒だったかのようにコミュニケーションがとれてチームワークの息がぴったり合っていたんです。
その時のメンバーが、今こうやって一緒にキングスにいるので凄い巡り合わせだなと思っています。(つづく)
伊良部島出身の友利健哉選手の物語は、キングスのプレイのようにアップテンポに展開してゆきます。インタビュー後半ではプロになるまでのエピソード話や、バスケを通して伝えたいという選手からの生のメッセージが、まだまだ続きますよ。
来週[続編]を更新予定です。どうぞお楽しみに!
そして今度の週末からホームでの試合が続きます。bjリーグ後半戦のラストスパートですので、琉球ゴールデンキングスをぜひみんなで応援に行きませんか?
※琉球ゴールデンキングス関連バックナンバーはコチラ:
→http://ryuqspecial.ti-da.net/c108188.html
※試合スケジュール詳細は公式HPにて:
→http://www.okinawa-basketball.jp/index.html
※友利健哉選手の公式ブログ:
→http://kenya10.ti-da.net/
(文+写真: KUWA、取材協力: 沖縄バスケットボール株式会社)
→そして、沖縄の人気blogランキングはこちら
友利健哉選手:伊良部島の部活といえばバレーボールが強くて盛んなんですが、僕はバスケ部でした。やっぱり純粋に好きで何より楽しかったし、カッコ良かったですね。
伊良部島のバレーが県で勝ち続けるのは当然で全国大会にもよく出場していたのですが、僕はバスケで1から築き上げたかったんです。宮古地区では3回優勝しました。
バレー部には負けたくない。バレーが当時のライバルだったのかもしれません(笑)。
——中学を卒業したら、進学で島を離れなければならないんですよね。
友利健哉選手:はい。学校の先生にお願いして、バスケに力を入れている高校をいくつか見学させて頂いたんですけど、中体連では負けてしまってジュニア選考にも入っていなかったのでどこの誰だか分からない一人の中学生に対して、あの見学者は誰か?と思われていたかもしれません(笑)。
バスケが強い北谷高校を見学させて頂いた際には、こんなエピソードがありました。一人の部員さんが何者かも分からないような中学生の僕に対して椅子とスリッパをわざわざ持ってきてくださったんです。それもスタメンのガードの選手で、先に気が付いた人がすぐ対応にあたるというその礼儀が素晴らしかったです。
しかも、その日はたまたまバスケ部の顧問の先生が不在だったにも関わらず、それが出来るって凄いことですよね。
そのような指導をしている先生がいる高校にぜひとも入学したいと思ったんです。
翌日には顧問の先生が来られたのですが、「お前は北谷高校に来るな」と言われました。
理由は、「俺は来春転勤になるので、面倒をみることが出来ないから」ということでした。
どこの高校に転勤の希望を出されているのかを聞いたんですけど、あくまでも希望なので実際はどこに転勤するかはまだわからないというのに、その希望を出されていた中部工業高校に僕は入学することに決めたんです(笑)。
それも、一か八かだなんて思っていたわけではなく、てっきり来るものだと信じて思い込んでいたんですよ(笑)。
そして、たまたま幸運にも、僕が入学した同じ高校に転勤してきてくださって、その先生の元でバスケをすることができました!
——巡り合わせにも恵まれたんですね。そして高校時代には国体も経験されたのだとか。
友利健哉選手:実は、その国体チームには、現在の琉球ゴールデンキングスで同僚メンバーでもある山城選手と金城選手とも一緒だったんですよ。
国体って、短期間に集まってチームを組むのですが、山城選手も金城選手もずっと昔から一緒だったかのようにコミュニケーションがとれてチームワークの息がぴったり合っていたんです。
その時のメンバーが、今こうやって一緒にキングスにいるので凄い巡り合わせだなと思っています。(つづく)
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