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照屋林賢・写真集アプリ『OKINAWA』インタビュー(2)

照屋林賢・写真集アプリ『OKINAWA』を語る【後編】
「常に時代に合ったメディアに対応していく」と語る照屋林賢さんはまた「時代と共にメディアが変わっても変わらないものがある。それは中身となるコンテンツだよ」ともいいます。音楽・写真などでマルチな活躍をされている先駆者のクリエイターとして“時代を見つめ・次の時代を予感する”とはどういうことなのかを語って頂いたインタビュー【前編】に引き続き、沖縄初となるiPhone写真集アプリ『OKINAWA』についてもさらに詳しくお伝えしていきます。

——AppleのMacユーザーとしてはどれくらいになるんですか?

照屋林賢:SE/30の時代の頃だね(1989年)。買ったのはカラーのMac IIciだけどね。

——もうその頃には、音楽制作にも使っていたのでしょうか?

照屋林賢:音楽制作にだけ使っていたね。まだEメールも無い時代だね。
当時は通信といえば、ワープロではシャープの書院(通信機能も内蔵されていた機種)を使っていたんだけど、その頃、沖縄タイムスに毎週連載記事を書いていて、原稿を「通信で送りましょう」と言っても、「対応できません」と言われていた時代だね(笑)。
それから比べると、今は夢のような時代だね(笑)。

照屋林賢——そうやって、時代と共にメディアが変わっても、“コンテンツそのもの”(文章/写真/映像/音楽/etc.)というのは変わらない。

照屋林賢:そう、コンテンツそのものが重要。とくにオリジナル・コンテンツというのは力があってね。そこを大事にしていかなければならないと思いますね。
沖縄の人たちは、それを大事にしてきたと思うんですよ。それをより大事にやっていけばいいと思う。それによって沖縄の経済はもっと潤っていくと思う。沖縄の独自性を持って作り上げたコンテンツを放っておくにはいかないなと思っています。
ただ、エンターテイメントというのはオリジナル性が無いと世界に通用しないところがあってね。

——オリジナル性のある魅力的なコンテンツを、常に時代に合ったメディアで発信していくということですね。

照屋林賢:僕が生まれた頃(1949年生まれ)というのはテレビが無かった時代でね。幼稚園の頃に初めてテレビをみた時に凄いものができたなと思いました。
白黒テレビがカラーになっていったり、ステレオが小型化してウォークマンになっていったり、自分が生きてきたこの時代というのはもの凄いスピードで変化してきた時代で、毎回技術革新などがあったりして。

照屋林賢・写真集アプリ『OKINAWA』インタビュー(2)時代を予感したり、新しい世界を描いたりするのが楽しかったですよね。僕らも常に新しいものへの期待感というか、そういうものを考えながら仕事してきたというか。だからこういう時代がきても、すぐに対応できるという体質になってきたんですよ。

ふつうの会社は、なかなか新しいものに変えていきにくい。だけどどんどん変えていってね、新しいビジネスのかたちを常に作っていくというのが大事じゃないかなと思うんですよね。

そういうふうに時代に対応していかないと、民間も行政もどんどん取り残されていくんじゃないかと。
宮大工とかは伝統を引き継ぐべきだと思うんだけど、こういう科学の技術というのはどんどん新しくやっていくべきだと思う。

それとは別に、アナログがもっと重要になっていく部分もあるんですよ。たとえば音楽演奏がそうであるように。だからメディア(媒体)は安く、そういうもの(良質なコンテンツ)にはちゃんとお金を払っていくようなね。

多幸山——今回のiPhoneアプリは、写真はもちろん林賢さんですが、音楽はソロやりんけんバンドではなく、りんけんバンドのVo.上原知子さんのソロアルバムから沖縄民謡『多幸山』ですね。

照屋林賢:もちろん県外や海外の方々もターゲットなので、伝統曲を入れてみたんですよ。やっぱり古来からの歌。海外の方々が沖縄の伝統曲を聴いてぜひ興味を持ってもらえたらね。やっぱり僕らが持っていた昔からの培われた風土とか、音楽もね、僕らの祖先たちが築き上げた沖縄の音楽に興味を持って聴いてもらいたいし、また沖縄にはこういうアーティストがいるんだということで上原知子の存在もアピールしたいですしね。

——風土といえば、写真は沖縄各地の写真ですよね。

照屋林賢・写真集アプリ『OKINAWA』インタビュー(2)
照屋林賢:北谷、読谷、竹富島、石川(うるま市)、伊江島、石垣島の川平湾、飛行機から沖縄を空撮した写真など、全48枚の写真。
だから僕はこの写真集(のアプリ)を、みんなが閲覧できるようにしておいて、僕が感じる沖縄というものを、誰かがみて、「面白いな。沖縄に行ってみたいな」と思ってもらえるようなね。

——10月9日(金)には、東京渋谷のアップルストアでイベントがあるそうですね!
  ( → http://www.apple.com/jp/retail/shibuya/ )


照屋林賢:トークと写真のスライドなどもやると思いますよ。このiPhoneアプリ『OKINAWA』に収録されている写真だけでなく、未収録の写真も東京に持っていく予定です。

——今後はどのような展開を。

照屋林賢:これから、『OKINAWA 2』、『OKINAWA 3』とどんどん出していきたいですね。さらには沖縄以外の国内外で撮った写真に音楽を作って世界向けに表現していくかもしれないね。(→インタビュー【前編】を読む)

(取材: 桑村ヒロシ/取材協力: Ajima)


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Posted by ryuQ編集室 at 2009年10月02日   09:00
Comments( 0 ) 沖縄の人々
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