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セレブレーション・アースという新しい平和運動を興した一人、喜納昌吉さんにお話を伺いました。「今年は、国連が制定する『国際和解年』という事もあって、節目だなと思っています。沖縄の歴史でいえば、琉球という独立国の自由が奪われて400年の節目が４月１日。島津が首里城に攻め入ったのも４月１日だし、沖縄戦でアメリカ軍が上陸したのも４月１日。まさにエイプリルフールであってほしい、というのがあった」と語る喜納昌吉さん。

沖縄(琉球)にとって因縁深い節目の時を、国際和解年という事もあり、そのカルマを解くかのごとく、４月１日に新しい祭りを興したのです。



喜納昌吉：“沖縄”という名は、新井白石(1657-1725年)からもらった呼び名ですね。それ以前から私たちが持っていた呼び名が、“琉球”ですね。でも、元来の呼び名は、“うるま”。

沖縄は、琉球・うるま、というのが元々あるんですね。うるまの時代からどういう国であったのかというと、“国境が無い”。

テリトリーで棲み分けはしていたと思うんですが、今のように、国、国、国、というような境界線をひくのではなくてね。



喜納昌吉：現在、人類は70億人に達している。今の人類(とくに先進国)のような贅沢をしていると、地球が３個あっても足りないらしい。という事は、人類は戦争で滅びるだけでなく、戦争が無事に無くてもこのままでは滅びるようになってしまう。

人類はまだ、近所の金星にも火星にも住む事ができない。現実に、ここ“地球”と人類はつき合わなくてはいけない。だからこそ、謙虚に“この地球を大事にする”。それが今回のポール・コールマンが提唱した言葉。

ポール・コールマンという人物は、世界を歩きながら木を一本一本植え続けている。地球が呼吸できて元気になるわけだ。

我々人間は問題から答えを出そうとするけれど、私たち平和を尊ぶ者は、答えから問題を解決していかなければならない。

では“答えとは何か？”というと、地球が病気になっている。親が病気になれば、親の病気を治そうとするのは当然だよね。
地球が病気にかかっていれば、その病気を治す事。その一つが木を植える事だったりするわけだよ。



喜納昌吉：たとえば哲学、文化、芸能、科学、政治、経済、あらゆるベクトルが、この地球を元気にする方向に向かえば、どこ(の国々)とも喧嘩する事なんか無いんだよ。人間だけの地球では無い。人種や宗教などの違いで争っている場合では無いんだよ。
あらゆる、この地球上に生かされている者が、ひとつになっていくという感覚を我々は作らなくてはいけないと思う。

今年は、国連の『世界和解年』の年なんですよ。この地球を、この人類を、ひとつにまとめなくてはいけないと訴えはじめているわけね。



喜納昌吉：人々の心を“奪うような”文化ではなくて、人々の心にたくさん“与える”文化。そこに素晴らしいものがあると私は思っています。

この平和祈念イベントは４月１日のたった１日で終わらず、“始まりの日”。『セレブレーション・アース』はこれから半年間かけて、地球へのセレブレーション(祝祭)を続けていきます。詳しくは公式ＨＰにて様々なイベントが公開されていますので、気になるイベントが見つかったらどうぞ自由にご参加ください。

※関連記事：
→　喜納昌吉＋ポールコールマン対談【前編】
→　喜納昌吉＋ポールコールマン対談【後編】
→　ピース・ギャザリング“4.1 地球が笑う日”【前編】

※セレブレーション・アース公式HP：
→　http://celebrationearth.ning.com/

（文＋映像編集: KUWA、取材協力: セレブレーション・アース事務局）