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映画『ドルフィンブルー』監督インタビュー

映画『ドルフィンブルー』監督インタビュー
奇跡のイルカ『フジ』が映画に。原因不明の病気で尾びれの75%も切除せざるえなかった美ら海水族館(沖縄県本部町)のイルカ『フジ』。

尾びれのほとんどを失った『フジ』は命は助かったものの「泳ぐ」ことができなくなって浮くだけの日々だった。
そんな『フジ』のためにもういちと泳げるようにしてあげたいという獣医の必死な想いから人工尾びれ製作案が持ち上がり、世界初!人工尾びれ製作に懸命に取り組むプロジェクトが始まっていく。

そして苦難の末、人工尾びれを装着し、泳ぐだけでなくジャンプまでできるようになった『フジ』!
この奇跡の実話が映画『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』となって、7月7日から全国一斉ロードショー公開。

『フジ』の奇跡は、これまでにもたくさんメディアが取り上げ、本にもなり、多くの人々に感動や勇気、希望を与え続けています。

『フジ』の映画に取り組んだ前田哲監督に秘話や見所などをryuQで特別インタビューしました。
映画『ドルフィンブルー』監督インタビュー
——イルカの『フジ』に最初に会ったのはいつだったのですか?

映画『ドルフィンブルー』監督インタビュー監督:映画製作をすることが決まって、とにかく『フジ』に会いにいきました。その時、沖縄に着いたのが夜でしたが、そのまま水族館まで向かいました。
結局もうかなり遅い夜でしたが「お前の映画を撮るよー」と話しかけたら、嬉しそうにじーっと見つめられましてね。係員の方が触ってもいいというので、フジにたくさん触れながら挨拶しました。
『フジ』には通じているみたいで、とても喜んでくれていると感じました。

おかげさまで順調に撮影に入りました。期間としては約1ヶ月間、美ら海水族館の全面協力で撮影させていただきまして、毎日フジも一緒でしたので最後のほうはもう撮影が終わるのも感じていたようでした。

——撮影はいつ頃だったのですか?

監督:2006年4月から約1ヶ月間でした。天気がかわりやすい時期で雨や曇りもそのまま撮影は続行しました。
沖縄は青い海だけじゃないですから。自然のままの沖縄で撮影し、CGも使わずに制作しました。

——フジはニュースや番組、また本にもなり、これまでにもたくさん取り上げられてきましたので映画化は苦労されませんでしたか?

監督:いわゆる“プロジェクトX”的なものにしようとは考えませんでした。原案となった『もういちど宙へ』(岩貞るみこ著/講談社)を元に映画オリジナルの台本を作りました。

映画『ドルフィンブルー』監督インタビュー主演は今最も注目される若手俳優松山ケンイチさんが人工尾びれをつくろうと情熱を注ぐ新人獣医役を熱演してくれました。
ただ、実は松山さんは泳げなかったので、すぐに特訓して泳げるようになってもらい、獣医についてイルカの採血や検温も訓練を受けました。

また、飼育係りの役をつとめた池内博之さんと坂井真紀さんなどは、ロケの1週間前から実際の飼育係りと一緒にエサの準備からすべての行動を経験してもらいまして、すっかり本物の飼育係りのようになってくれました。

映画の中で新人獣医役の松山さんがフジのために人工尾びれ製作を頼むため、ブリジストンの会社に行き「頭を下げる」シーンがあります。
「人に頭を下げること」に大きな意味をこめました。

なぜなら、人は一人では生きられない。
人々と協力がなくてはできないことがあることなどが伝わるようにと思いました。そして人と協力しあい人間も成長していくその過程もみて感じてもらいたいです。

最近のTVも映画もどうしてもわかりやすいものが多いのですが、あえてこの映画は余白のある映画、考えてもらえる映画、自分で想像できる映画になるように試みました。

子供の頃に観て映画で「あれは何だったんだろう?」「どんな意味なのかな?」とわからない場面などありませんでしたか?

最近、特にそういう疑問を感じ考える時間がとても重要だと思えるのです。

——なるほど。今の時代に必要な場面が映画の中にはあるわけですね。
それから、この映画には原案本にはないオジーと暮らす不思議な少女が登場しますね?


映画『ドルフィンブルー』監督インタビュー監督:8代目ピーターパンに抜擢された新人女優・高畑充希さんが、不思議な少女・玉城ミチル役を演じ、これが彼女の映画デビューとなります。また主題歌も彼女が歌っています。

彼女には、イルカや沖縄の代弁者として、またこの世にいていないような、森の妖精のような自然児として登場してもらったのです。

現在、人間は自然や動物に対して敬う心を忘れがちになっていると思うのです。だから彼女を通して感じてほしいことがあったのです。

——そして『フジ』も名役者ですね。全部本物の『フジ』が演じているのですか?

監督:『フジ』は凄いですヨ。撮られることを理解していました。水族館では頑固者で芸1つ覚えてくれないといわれてきた頑固者で有名な『フジ』ですが、映画ではなかなか素晴らしい表情を自然体で見せてくれました。

映画に出演者した役者全員が、「今年の主演女優賞はフジ!」というぐらい『フジ』はみんなからも尊敬されていました。

——映画の中では、尾びれの切除シーンがリアルで胸が痛みました

監督:実はそのシーンは、病気で死亡したイルカの尾びれを撮影のために冷凍しておいて使用しました。水族館の方でさえ、これには驚かれていました。

——その匂いが映像から出るわけがないのですが、漂ってくるように感じるほどリアルで、その分『フジ』の苦しみもずっしりと伝わってきました。
ところで、監督さんは特に子供たちにこの映画を見てほしいそうですね?


映画『ドルフィンブルー』監督インタビュー監督:たくさんの子供たちに、そして親子でも観ていただきたいです。命とひきかえに『フジ』は尾びれを失いました。そして泳げなくなりました。イルカなのに浮いているだけ…。もう泳げないと『フジ』もあきらめていたでしょう。

それでも『フジ』には奇跡が起きました。人工尾びれの制作は多難をくり返しましたが『フジ』は装着をマスターして、ジャンプまでできるようになり嬉しそうに泳ぐのです。

子供たちには、どんなことがあっても、もう駄目だとなってもだからあきらめないで欲しいのです。
挑戦する事、生きていればいいこともあるのです。
今の世の中は子供たちにいろいろな問題が起きています。でも、あきらめないでほしいのです。
たとえ1度あきらめたとしても、またトライすればいいのです。生きることをあきらめないで欲しいのです。
『フジ』も何度も何度もトライして奇跡が起きたのです。だから、あきらめないでほしいのです。

裏話となるかもしれませんが、映画の撮影前に飼育係りの方からたくさんのお手紙をみせてもらったのです。
障害のある方からの手紙も多く数え切れないぐらいありました。
そして手紙には『フジ』と出会って『フジ』に励まされたと力づけられたと書いてあったのです。

例えば、夢や希望に挫折することがあってもあきらめないで、この映画を通してトライする心をもってもらえればと願っています。
——フジは多くの勇気と力を私たちに見せてくれていますね! 監督、フジには映画の完成は伝えたのですか?

監督:美ら海水族館で特別上映会がありましたので、その時にフジに報告することができました。
また主題歌『大切なもの』は完成した映画をみてコブクロさんがつくってくださっただけにとてもぴったりした作品になりました。みつきさん(高畑充希)の歌声もひきたち映画で伝えたい想いがしっかり表現されています。この主題歌も全国発売されたばかりです。

——この夏は『フジ』が大注目ですね。映画はもちろん実際に『フジ』に会いに海洋博公園まで来る方も多くなりそうです

映画は7月7日から全国一斉ロードショー公開です。
上映場所など詳細は、
映画『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』
公式HP:http://www.dolphin-blue.com/を参照ください。

(文:吉澤直美、撮影:KUWA)

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Posted by ryuQ編集室 at 2007年06月26日   00:00
Comments( 0 ) 映画情報
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