2007年05月16日
史劇 尚円王 (5月13日浦添・てだこホール)【前編】

伊是名村の小中学生を中心にキャスト、地謡もオール伊是名村民の約100人出演による
伊是名島歴史ロマン舞台村民劇『史劇 尚円王 〜松金(まちがに)がゆく』が、5月13日(日)浦添市に完成したばかりの『てだこホール』開館記念公演・母の日特別公演として上演されました。
急遽、上演回数を1回追加するほど注目を集める中、計3回の上演はいずれも大入りの観客を集め大成功をおさめました。

そもそもこの舞台が制作されたのは、内閣府による『美ら(ちゅら)島ブランド』創出として“離島活性化”を担う『1島1物語』事業として、伊是名村が島をPRしようと島出身の英雄『尚円王』(しょうえんおう)にスポットをあて、島を追われたひとりの農民が琉球国王になった数奇な運命を見つめ直し、島の誇りとして、島の発展振興につなげようと舞台劇に取り組んだもので3月24日にすでに伊是名島で初上演し大評判となったのです。
原案・高良倉吉、シンボルキャラクター及び美術監修・名嘉睦稔、音楽監修及び主題歌製作・名嘉常安のすべてに伊是名島出身者が携わり、島ブランド創出作品として、まさに島の力が結集されて作り上げられた舞台となりました。

時は今から約550年前の話、第二尚氏 始祖・尚円王として沖縄の琉球王国史で活躍した人物は、伊是名島出身の農民・松金(まちがに)といわれた青年。
ある年、島中が大干ばつで米の不作に苦しむ中、なぜか松金の田んぼだけが水も十分にあり稲が育っていたことから、島民たちからは人の田んぼから水泥棒して育てたから実ったというあらぬ疑惑をかけられ、松金は追い出されるように島を離れることに。

技量と努力で育てた稲であったがその疑いの悔しさを胸に、松金は持ち前の才覚を発揮し、琉球国王へ就くことにになったと伝えられています(この他にも現在でも松金については諸説尚円王への軌跡もある)。
舞台では、まず開演まもなくして沖縄に伝わる赤い髪の色が特徴として知られるキジムナー(木の精霊)を伊是名島での方言名で役柄とした「ウンサガナシ」の子どもたちが場面運び役として登場。

赤い頭巾に赤い衣装でパーラーンクー(沖縄の小さい太鼓)とバチを持ち、手拍子のようにパーランクーを打ちならしながらストーリー・テラー(物語・舞台進行役)として観客の舵を取っていくのです。その愛らしい姿や声のトーン(響き)は、時には笑いも誘いだしうまく観客を舞台へひきつけ誘導してゆきます。
島中から反感をかった松金を島から脱出させようと、旅立たせる役割として姉・まちるが登場。
そこでは強く厳しくも深い姉弟愛を感じさせる演出があり、
「島を離れてつらい時、泣きたくなったら“にー”と笑いなさい」と松金に何度も何度も「にー」と笑顔を練習させるシーンが展開され、いよいよ旅立つという時に姉は自分の赤い“てぃーさーじ”(てぬぐい)を弟の松金に持たせたのです。
そこには家族の絆を忘れることがないようにとの想いや島の想いを繋げる心が感じられました。
のちに琉球国王となる日が来たその時、農民として島を出た松金であったが、なんとも立派な着物で威厳ある姿で登場。
ただしその帯にはかつて島から出る時に姉・まちるからもらった、てぃーさーじを離さず付けている姿があり、島を思い、家族を思い、忘れることのないふるさとへの想いが見えるのでした。
これからの琉球国の上に立つものとして、島を追われるように出てきた“誤解の疑惑”を解きたい思いを表し、
国王となる前に民に自分が王としてふさわしいかを問答するシーンでは、客席も活用した演出で、数奇な運命に葛藤する心の揺れを表現する展開となってゆきます。

そして話し合い、問答から誤解が解け、民衆、島人からも認められた松金は、心晴れ晴れと琉球の王・尚円王として首里城に力強く立ちあがります。
フィナーレは出演者総出で感動的な主題歌『七つの橋をかけて』を合唱、笑顔笑顔が舞台にあふれ輝いていました。
(つづく/明日掲載予定)
(文:吉沢直美、写真+編集:KUWA)
そこでは強く厳しくも深い姉弟愛を感じさせる演出があり、「島を離れてつらい時、泣きたくなったら“にー”と笑いなさい」と松金に何度も何度も「にー」と笑顔を練習させるシーンが展開され、いよいよ旅立つという時に姉は自分の赤い“てぃーさーじ”(てぬぐい)を弟の松金に持たせたのです。
そこには家族の絆を忘れることがないようにとの想いや島の想いを繋げる心が感じられました。
のちに琉球国王となる日が来たその時、農民として島を出た松金であったが、なんとも立派な着物で威厳ある姿で登場。
ただしその帯にはかつて島から出る時に姉・まちるからもらった、てぃーさーじを離さず付けている姿があり、島を思い、家族を思い、忘れることのないふるさとへの想いが見えるのでした。
これからの琉球国の上に立つものとして、島を追われるように出てきた“誤解の疑惑”を解きたい思いを表し、
国王となる前に民に自分が王としてふさわしいかを問答するシーンでは、客席も活用した演出で、数奇な運命に葛藤する心の揺れを表現する展開となってゆきます。

そして話し合い、問答から誤解が解け、民衆、島人からも認められた松金は、心晴れ晴れと琉球の王・尚円王として首里城に力強く立ちあがります。
フィナーレは出演者総出で感動的な主題歌『七つの橋をかけて』を合唱、笑顔笑顔が舞台にあふれ輝いていました。
(つづく/明日掲載予定)
(文:吉沢直美、写真+編集:KUWA)
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この記事へのコメント
史劇尚円王 浦添市てだこホールでの公演最高!
松金?
金丸?
の違いわかりません
教えてください。
松金?
金丸?
の違いわかりません
教えてください。
Posted by メーダ at 2007年05月31日 22:38
メーダさん、お返事遅くなりました。
史劇尚円王、浦添市てだこホールでの公演も素敵でしたね。
松金というのは、伊是名島にいる頃の名前で、
北の松金(ニシヌマチガニ)、
その後、琉球王に仕えて、西原内間の領主を務めることになり、
『内間金丸』と名前が変わりました。
また、尚徳王が亡くなったあと、琉球王朝第2王統の開祖となり、
『尚円王』となってゆきました。
詳しくは、公式ブログにて、その経緯が説明されているので、
どうぞご覧ください。
http://izena88kingkanamaru.ti-da.net/e2002005.html
史劇尚円王、浦添市てだこホールでの公演も素敵でしたね。
松金というのは、伊是名島にいる頃の名前で、
北の松金(ニシヌマチガニ)、
その後、琉球王に仕えて、西原内間の領主を務めることになり、
『内間金丸』と名前が変わりました。
また、尚徳王が亡くなったあと、琉球王朝第2王統の開祖となり、
『尚円王』となってゆきました。
詳しくは、公式ブログにて、その経緯が説明されているので、
どうぞご覧ください。
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Posted by ryuQ編集室
at 2008年03月11日 12:52
at 2008年03月11日 12:52※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
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