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シマとの対話〜第II章(第12話)『ゆく年くる年』平田大一

ゆく年くる年
南島詩人・平田大一の“今この瞬間”に綴り出される詩、そしてそれに呼応するような1枚写真とのコラボレーションでお届けする連載『シマとの対話』。第II章を好評連載中!
シマとの対話〜第II章(第12話)『ゆく年くる年』平田大一
第II章(第12話)『ゆく年くる年』

「今年が勝負の年になりそうだ…」
いつもそう思って始まる一年。

やがて終わるであろう年の瀬を目の前に
気がつけばまた更に
大きな山の前に立っている。

来年2010年は、『世界遺産登録10年』の節目。
そして、再来年2011年は、沖縄県5年に一度の大舞台
『第5回 世界のウチナーンチュ大会』の開催!

阿麻和利のハワイ公演
韓国での日韓イベント大祝祭
そして、キング尚巴志北米公演

ワールドワイドな活動を展開してきた
一つの終着点がそこにあるのだ。

以前、自身のブログのコメントに
僕はこう書いた。

2006年10月15日の掲載文だ。


 新たな想い…
 世界のウチナーンチュ大会の
 次の課題を考えている。
 30数万人を越える「世界のウチナーンチュ」。
 今回、辿り着いた奇跡の5000人を遥かに越えた約29万5000人に
 応える術は本当に無いかと言う事を
 …つくづく、考えてしまうのだ。

 1929(昭和4)年、県歳入額の66.4%も相当する財源が
 移民したウチナーンチュからの送金であったと言う事実を!

 太平洋戦争で壊滅的な被害を受けた沖縄の復興に
 衣料や食糧、そして山羊、豚、などを命懸けで運んできて貢献してくれた事実を!

 知らない僕たち今のウチナーンチュが係わるこのイベントの意味の深さを
 どれだけ考えればいいのか…。

 嗚呼!
 僕たちは本当に!
 知らないことが多すぎる
 知らなくてもいいことばかりを知りすぎる…

 だから、考えた。
 誰かではなく
 知ってしまった自分から出来ることを考えてみたんだ。

 簡単に出る答えでは無いことを承知の上で浮かんできた一つの想い。

 『世界のウチナーンチュ大会出前イベント公演』
 次回行われるであろう5年後に向けて
 沖縄若手芸能一座で全ての国や地域に暮らす
 世界のウチナーンチュを訪ねてみてみたい!ってのは、どうだろう。

 少なくてもこの“沖縄”は、
 “沖縄”に今現在暮らしている人たちだけのモノでは無いってことだ。
 裏っかえせば、今抱えている“問題”も、
 今暮らしている人たちだけが抱え込まなくても良いってことだ。
 成程!
 それが解っただけでも、僕らがすべきことに新たな課題が見えてきた。
 力が湧いてきた。

 うん。
 明日の閉会式は荘厳に、したたかに、
 世界で通用する芸能かを吟味してみる良い機会だ。

 新たな想いで紡ぐ“ちむぐくる”を次世代に継承させていくのは
 他でもない、この僕達なのだから。

  第4回世界のウチナーンチュ大会閉会式特別アトラクションプログラム
  『THE Legend of THE REQUIOS〜ニライへの風』

  1.出発の朝(たびだちのあした)
  2.みるく世果報ぬ兆し(みるくゆがふぬしるし)
  3.KIMUTAKA(きむたかの詩)
  4.エイサー・ジャンベ DE! ちゃんぷるー
  5.時代の嵐(追憶の棒術と獅子舞)
  6.ニライヘの風
  7.レキオの夢(大綱引きと旗頭の参加)

    (2006年10月15日平田大一ブログ『大一がゆく』より)


『肝高の阿麻和利』のハワイ公演
韓国での『日韓イベント大祝祭』
『キング尚巴志』北米ロサンゼルス公演
あまわり舞台と取り組みが『未来遺産登録』されて
だから『Dynamic Ryukyu 〜ダイナミック琉球!』が
生まれたのである。

ワールドワイドな活動を展開してきた
一つの終着点がそこにある。
2010年!
2011年!
気持ちが走る!

「来年、再来年が、勝負の年になりそうだ…」
居酒屋でほろ酔い気分
大風呂敷に夢を広げては
ゆく年くる年想いを馳せてつぶやいたら
一緒に飲んでいた長年の付き合いの
仲間が言った。

「それ、去年も聞いた。おい!毎年、聞いてるぞ!」

(南島詩人/平田大一)
Photo_KUWA
書籍版『シマとの対話【琉球メッセージ】』ryuQ生まれのコンテンツ『シマとの対話』が、
書籍版として新たに生まれ変わります!
南島詩人・平田大一とKUWA(ryuQ)の写真とが
コラボレーションした、情熱と感動の作品集になりました!!

書籍版『シマとの対話【琉球メッセージ】
文:南島詩人・平田大一 / 写真:桑村ヒロシ(KUWA)
出版:ボーダーインク
発売日:好評発売中!
価格:¥1500(+税)
※通販は、てぃーだショップで販売中!

→ http://shop.ti-da.net/

Profile
平田大一(ひらた・だいいち)
南島詩人・演出家・那覇市芸術監督
1968年11月7日沖縄県竹富町小浜(こはま)島生まれ。

進学先の東京で、アートユニット「I・N・U」に参加、自作の詩を朗読する舞台活動を開始。卒業後は生まれ島「小浜」に戻り、アーティストへの楽曲・詩の提供、実家の民宿を拠点に「キビ刈り援農塾」をスタートさせるなど、地域と文化に根ざした幅広い活動を行う。
2000年から与勝地域の子供達による現代版組踊『肝高の阿麻和利』の演出を手がける。
2005年3月に勝連町・きむたかホール館長を卒業、4月11日に有限責任中間法人TAO Factoryを立ち上げ、代表理事に就任。同年、那覇市芸術監督に就任。
うるま市、浦添市、八重山、金武町、那覇市、5つの地域の子供たちのための舞台を手がけるほか、毎年、新作舞台を精力的に制作。沖縄県内はもとより、県外、国外にも支持者を増やしている。
代表作に現代版組踊『肝高の阿麻和利』、現代版組踊『大航海レキオス』など多数。著書は詩集『南島詩人』、『歩く詩人』(冨多喜創)、写真詩集『シマとの対話【琉球メッセージ】』ほか。

・平田大一ブログ『シマとの対話』:
http://hiratadaiichi.ti-da.net/


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Posted by ryuQ編集室 at 2009年12月29日   09:00
Comments( 0 ) 南島詩人・平田大一『シマとの対話』
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