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シマとの対話〜第II章(第8話)『受け止め力〜受け止める力…

自分で決める!
南島詩人・平田大一の“今この瞬間”に綴り出される詩、そしてそれに呼応するような1枚写真とのコラボレーションでお届けする連載『シマとの対話』。第II章を好評連載中!(毎月中旬更新)
シマとの対話〜第II章(第8話)『受け止め力〜受け止める力…
第II章(第8話)『受け止め力〜受け止める力』

僕の舞台の現場でひと際目立つ
スタッフがいる。
その人たちの凄いところは
「受け止める力」に長けているということだ。

例えば。
ダンスのワークショップを開いたとき
毎講座ごとに増える新たなメンバーに嫌な顔一つせず
「大丈夫、今からでも間に合うよ〜」
とむしろ諭している。
「本番直前で悪いんだけど、この子、入れてくれる?」
という僕の無茶にも絶対に
「無理!駄目!」と否定しない。
演出家の無茶苦茶な変更にも対応し
教えている子ども達に演出家の悪口を言わずに
その変更を見事に伝えていく。

…それくらい、自分だって出来ますよ〜って
誰もが言うかもしれないが
このスタッフ達の場合は筋金入りなんだ
いかなる状況でも受け止めるんだ。
どんな時でもブレ無いから
子ども達に人気がある
地域からもまた来てほしい!と懇願される。

彼らの「否定しない!」という「受け止め力」に驚かされる。


例えば。
配役発表をしたとき。
自分がやりたい役に当たらなかったときのこと。
子ども達の反応も悲喜こもごもだ。

ある子は貼り出された配役表を
穴があくほど見ていると
急にタオルに顔を埋め「わーっ!」としばし絶叫!
瞬間、「よし!切り替えた!!」
と与えられた役のセリフをすぐに練習を始めた。

ある子は貼り出された配役表を
マジマジと見つめると一言
「意味があるに違いない…」と静かに呟き
納得はまだいかないだろうに
とにかく稽古を始めた。

また、ある子は貼り出された配役表を見て
「納得がいかない、演出家の説明を聞くまでは!」
と素直に疑問を抱き、僕に質問をぶつけてきた。
無論、話しをすると納得して自分の与えられた役に
なりきっていった。

…見ていて気がついた。

与えられた役に納得がいかず
文句を言ってとりあえず演じている子は
結局、どの役になってもそこから学ぶことが無いようだ
ということだ。

故に、本当にやりたい役にあたっても
本人の成長は見えない
結果、舞台そのものもつまらない。
それは、そこに「挑戦!」がないからだ、
ということに。

おかれた状況が納得がいかないどんな人でも
そこに意味を見出し
前向きに取り組んでいる人は
どの役からも、どんな状況からでも
「学び」を得ることが出来る
価値を生み出すことが出来る。

その価値は「次の機会(ネクストチャンス)」に
必ず活かされる。

会社で
組織で
チームで
役職で

納得のいかない現場に配属されたり
不条理ともいえるシゴトを任されたり
望んでもいない役に配役されたり
出てきた答えが、
期待はずれな結果だったりしたとしても

大事なことは
「受け止める力」だ。
「きっと!意味がある。何かわけがある。」と
勝手に思い込み、意味を見出そうとする想いの深さだ。
心の素直さこそが、運を呼び寄せる秘密であるに違いない。

勝機は必ずそこにある。

なぜなら「見ているからである」
社長は
監督は
責任者は
演出家は

その人の
「受け止める力」を信じて
見つめているのである。

南島詩人/平田大一
Photo_KUWA
書籍版『シマとの対話【琉球メッセージ】』ryuQ生まれのコンテンツ『シマとの対話』が、
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書籍版『シマとの対話【琉球メッセージ】
文:南島詩人・平田大一 / 写真:桑村ヒロシ(KUWA)
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Profile
平田大一(ひらた・だいいち)
南島詩人・演出家・那覇市芸術監督
1968年11月7日沖縄県竹富町小浜(こはま)島生まれ。

進学先の東京で、アートユニット「I・N・U」に参加、自作の詩を朗読する舞台活動を開始。卒業後は生まれ島「小浜」に戻り、アーティストへの楽曲・詩の提供、実家の民宿を拠点に「キビ刈り援農塾」をスタートさせるなど、地域と文化に根ざした幅広い活動を行う。
2000年から与勝地域の子供達による現代版組踊『肝高の阿麻和利』の演出を手がける。
2005年3月に勝連町・きむたかホール館長を卒業、4月11日に有限責任中間法人TAO Factoryを立ち上げ、代表理事に就任。同年、那覇市芸術監督に就任。
うるま市、浦添市、八重山、金武町、那覇市、5つの地域の子供たちのための舞台を手がけるほか、毎年、新作舞台を精力的に制作。沖縄県内はもとより、県外、国外にも支持者を増やしている。
代表作に現代版組踊『肝高の阿麻和利』、現代版組踊『大航海レキオス』など多数。著書は詩集『南島詩人』、『歩く詩人』(冨多喜創)、写真詩集『シマとの対話【琉球メッセージ】』ほか。

・平田大一ブログ『シマとの対話』:
http://hiratadaiichi.ti-da.net/


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Posted by ryuQ編集室 at 2009年08月19日   09:00
Comments( 0 ) 南島詩人・平田大一『シマとの対話』
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