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南島詩人・平田大一:シマとの対話・第51話『刻む』

第51話『刻む』(南島詩人・平田大一)
〜沖縄の過去と未来について考えるとき、僕はシマと対話する。シマとは、僕にとって老賢者のような存在〜『シマとの対話』第51話・刻む。

南島詩人・演出家として活躍する平田大一。県内外を縦横無尽に走り抜け、骨太な活動を続ける日々の中で、思索の森を歩き、刻む、真実の言葉たち。
(毎週水曜日更新)
南島詩人・平田大一:シマとの対話・第51話『刻む』
とある冊子に答えた僕のインタビュー記事。

N  「関東公演は全て満席で大好評に終わり
    コンベンションホールでの凱旋公演も成功。
    これだけ評価が高まり舞台の完成度も高まると
    子ども自身のプレッシャーも相当でしょうね。」

平田 「実は予想していたんです。関東公演の後に
    オファーが増えるのも予想していました。
    だからこそ、次のステップというのを
    見せていかなければいかない。
    商業的なものには走れない理由があるし、
    そうは言っても自助努力で予算が作れない
    団体はどっかに頼らなきゃならないわけだから、
    そういう弱い団体でもいけないと
    思っているわけです。

    だから、子どもが自分達で作り出せる雰囲気を
    望むのであれば、大きなステージはやめて
    空き缶で照明を作ってということくらいなことを
    してもいいし、太鼓一個の時代に帰っても
    いいわけです。そう言う危機感や自分の中での
    ケジメをつけていかないと、保身に走ると
    つまらない舞台になっちゃいますからね。」

      (『くらしと教育をつなぐ〜We』2003年10月号)


また、とある日のノートの一篇の詩

   なぜ歌っているのか?
   何を歌っているのか?
   テレビの司会者に
   頭を叩かれて 
   ニヤニヤ笑っている
   この人達は
   
   ホントは何を
   歌いたいのか?

   ムカッ腹が立つのは
   「ニヤニヤ」の向こう側に
   自分を重ねて見ているからなのか?
   
   …僕は僕の「シゴト」に
   納得していない!

     (『仕事』1999年 8月16日)

   
また、ある日のノート。

   何者でもいい。
   別に僕のこと
   ジャンルに
   とらわれなくていい。

   ボーダーレスな
   生き様でいい。

   「我が心の
    壁を越えよ!」

   そうだ。
   「ボーダレスマインド」
   これでいこう。
   
   全てを越えて
   全てを結ぶ。
   
   ボーダレスマインド。
   これを生きるんだ。

     (『使命』2001年 5月3日)


ノートを読み返し
昔の掲載記事を読み返し

あらためて
実感すること。

夢への実現は
「執念」にほかならい。

中心者が
リーダーが
代表が
どれだけ「執念」を持って
コトに当るか。

この一点こそ
大切なのではあるまいか!

そしてもう一つ
大切なこと。

ありのままの自分を
「刻んでいく」ということだ。

自分への想いを
不安を
憤りを
怒りを
悲しみを
喜びを
涙の日々を

絶対に忘れないという勢いで
日々を刻むということだ。

曰く
「一より始まり十を知り、十より還るもとのその一」
曰く
「始まりも終わりも自分で決める。
 だから、僕の歩くこの道に行き止まりは無い」

刻む。
刻む。

お世話になった全ての人を。
遠くはなれた全ての友人を。
どこかで必死に生きる君を。
今を一生懸命に生きる僕を。
刻む。

声なき声は
風に乗って
きっとどこかの誰かにも
届くだろう。

時代も
次元も超えて。

  南島詩人・平田大一
photo_by_KUWA
Profile
平田大一(ひらた・だいいち)
南島詩人・演出家・那覇市芸術監督
1968年11月7日沖縄県竹富町小浜(こはま)島生まれ。

進学先の東京で、アートユニット「I・N・U」に参加、自作の詩を朗読する舞台活動を開始。卒業後は生まれ島「小浜」に戻り、アーティストへの楽曲・詩の提供、実家の民宿を拠点に「キビ刈り援農塾」をスタートさせるなど、地域と文化に根ざした幅広い活動を行う。
2000年から与勝地域の子供達による現代版組踊『肝高の阿麻和利』の演出を手がける。
2005年3月に勝連町・きむたかホール館長を卒業、4月11日に有限責任中間法人TAO Factoryを立ち上げ、代表理事に就任。同年、那覇市芸術監督に就任。
うるま市、浦添市、八重山、金武町、那覇市、5つの地域の子供たちのための舞台を手がけるほか、毎年、新作舞台を精力的に制作。沖縄県内はもとより、県外、国外にも支持者を増やしている。
代表作に現代版組踊『肝高の阿麻和利』、現代版組踊『大航海レキオス』など多数。著書は詩集『南島詩人』、『歩く詩人』(冨多喜創)。

・平田大一ブログ『シマとの対話』:
http://hiratadaiichi.ti-da.net/


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Posted by ryuQ編集室 at 2008年10月22日   09:00
Comments( 0 ) 南島詩人・平田大一『シマとの対話』
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