南島詩人・平田大一:シマとの対話・第47話『恋文』
〜沖縄の過去と未来について考えるとき、僕はシマと対話する。シマとは、僕にとって老賢者のような存在〜『シマとの対話』第47話・恋文。
南島詩人・演出家として活躍する平田大一。県内外を縦横無尽に走り抜け、骨太な活動を続ける日々の中で、思索の森を歩き、刻む、真実の言葉たち。
(毎週水曜日更新)
風をふるわせて響く
あの声は
コトバ無き
哀しみの調べ。
遠くで誰かが
真昼の笛を吹く。
古の者たちとの語り合い。
勇ましき偉丈夫(おとこ)の
生き方にふれながら
浮かんでは消える
理由無き「確信」。
「好き」とか「惚れた」とか
昔の益荒男の恋文には
きっと書かれて
いなかったんじゃないかな…
と、最近よく思うのです。
「使命」とか
「天命」とか
「我が道」を走る男達に
きっと女達もそれぞれに
「我が道」に立つ
一人の丈夫(ますらお)であったから
「コトバ」など多くもいらず
ただ!
目が遇えば
それが「全て」
そう!
「全て」ではなかったか?
と、思うのです。
誰が吹いているのか
真昼の笛は
やっぱり哀しく
空に響き、
とても哀しい音色に彩られ
そのコントラストを鮮やかに
見せるのが
この邦の太陽のなせる業か…。
その想い。
未だ、影濃い闇の中にあり。
雨の音に涙して。
古きノートの頁をひらく。
「詩人の恋」
この「恋」は
逢えないくらいのほうが
いいのです。
淋しいくらいの
ほうがいいのです。
無口なくらいのほうが
いいのです。
僕をとりまく闇が
深ければ深いほど
僕の心は「光り」を求めてゆくから
その「光り」が
僕を詩人にしてくれるのです。
「孤独(ひとり)」が宿命(さだめ)の職業と…
この「恋」が
僕に詩人であることを…
思い出させてくれたのです。
この「恋」が
僕の中の詩人を
思い出させて
くれたのです。
疾走する風の中
はっきりと届いてた
あの音色。
コトバ無き
真昼の笛のその音が
誰かに届くその日まで
僕も「使命」に生きる
一人になる。
南島詩人・平田大一
南島詩人・演出家として活躍する平田大一。県内外を縦横無尽に走り抜け、骨太な活動を続ける日々の中で、思索の森を歩き、刻む、真実の言葉たち。
(毎週水曜日更新)
風をふるわせて響く
あの声は
コトバ無き
哀しみの調べ。
遠くで誰かが
真昼の笛を吹く。
古の者たちとの語り合い。
勇ましき偉丈夫(おとこ)の
生き方にふれながら
浮かんでは消える
理由無き「確信」。
「好き」とか「惚れた」とか
昔の益荒男の恋文には
きっと書かれて
いなかったんじゃないかな…
と、最近よく思うのです。
「使命」とか
「天命」とか
「我が道」を走る男達に
きっと女達もそれぞれに
「我が道」に立つ
一人の丈夫(ますらお)であったから
「コトバ」など多くもいらず
ただ!
目が遇えば
それが「全て」
そう!
「全て」ではなかったか?
と、思うのです。
誰が吹いているのか
真昼の笛は
やっぱり哀しく
空に響き、
とても哀しい音色に彩られ
そのコントラストを鮮やかに
見せるのが
この邦の太陽のなせる業か…。
その想い。
未だ、影濃い闇の中にあり。
雨の音に涙して。
古きノートの頁をひらく。
「詩人の恋」
この「恋」は
逢えないくらいのほうが
いいのです。
淋しいくらいの
ほうがいいのです。
無口なくらいのほうが
いいのです。
僕をとりまく闇が
深ければ深いほど
僕の心は「光り」を求めてゆくから
その「光り」が
僕を詩人にしてくれるのです。
「孤独(ひとり)」が宿命(さだめ)の職業と…
この「恋」が
僕に詩人であることを…
思い出させてくれたのです。
この「恋」が
僕の中の詩人を
思い出させて
くれたのです。
疾走する風の中
はっきりと届いてた
あの音色。
コトバ無き
真昼の笛のその音が
誰かに届くその日まで
僕も「使命」に生きる
一人になる。
南島詩人・平田大一
●Profile:
平田大一(ひらた・だいいち)
南島詩人・演出家・那覇市芸術監督
1968年11月7日沖縄県竹富町小浜(こはま)島生まれ。
進学先の東京で、アートユニット「I・N・U」に参加、自作の詩を朗読する舞台活動を開始。卒業後は生まれ島「小浜」に戻り、アーティストへの楽曲・詩の提供、実家の民宿を拠点に「キビ刈り援農塾」をスタートさせるなど、地域と文化に根ざした幅広い活動を行う。
2000年から与勝地域の子供達による現代版組踊『肝高の阿麻和利』の演出を手がける。
2005年3月に勝連町・きむたかホール館長を卒業、4月11日に有限責任中間法人TAO Factoryを立ち上げ、代表理事に就任。同年、那覇市芸術監督に就任。
うるま市、浦添市、八重山、金武町、那覇市、5つの地域の子供たちのための舞台を手がけるほか、毎年、新作舞台を精力的に制作。沖縄県内はもとより、県外、国外にも支持者を増やしている。
代表作に現代版組踊『肝高の阿麻和利』、現代版組踊『大航海レキオス』など多数。著書は詩集『南島詩人』、『歩く詩人』(冨多喜創)。
・平田大一ブログ『シマとの対話』:
http://hiratadaiichi.ti-da.net/
→そして、沖縄の人気blogランキングはこちら
平田大一(ひらた・だいいち)
南島詩人・演出家・那覇市芸術監督
1968年11月7日沖縄県竹富町小浜(こはま)島生まれ。
進学先の東京で、アートユニット「I・N・U」に参加、自作の詩を朗読する舞台活動を開始。卒業後は生まれ島「小浜」に戻り、アーティストへの楽曲・詩の提供、実家の民宿を拠点に「キビ刈り援農塾」をスタートさせるなど、地域と文化に根ざした幅広い活動を行う。
2000年から与勝地域の子供達による現代版組踊『肝高の阿麻和利』の演出を手がける。
2005年3月に勝連町・きむたかホール館長を卒業、4月11日に有限責任中間法人TAO Factoryを立ち上げ、代表理事に就任。同年、那覇市芸術監督に就任。
うるま市、浦添市、八重山、金武町、那覇市、5つの地域の子供たちのための舞台を手がけるほか、毎年、新作舞台を精力的に制作。沖縄県内はもとより、県外、国外にも支持者を増やしている。
代表作に現代版組踊『肝高の阿麻和利』、現代版組踊『大航海レキオス』など多数。著書は詩集『南島詩人』、『歩く詩人』(冨多喜創)。
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