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大会が開催された１月３日は、青空が広がり風も気持ち良い好天でしたが、凧をあげるにはやや風が弱めとのことで、何度も何度も凧をあげてもうまくいかなくて苦戦したり、予想以上に高く飛びあがったら糸が足りなくなり空へ手放してしまった方もいました。

大会の大きな特徴は、たんに凧上げを楽しむだけでなく凧上げ競技があることです。
（※もちろん競技には出場しない方もいらっしゃいます。競技には関係なく、凧あげを広い場所で楽しむことが目的の方も多いです）

競技の参加も無料でチャレンジ出来ますが、１つだけ条件があります。「手作り凧」でないと競技には参加できないのだそうです。

今年で大会は15回目。凧愛好者にはこの競技も人気があり、毎回チャレンジするかたもいるそうです。

競技は一定の時間凧をあげ、審査委員がそのあげている凧を見てまわり点数をつけていきます。

よく飛ぶように工夫された凧や、デザインにこった凧、アイデアをこらした点なども考慮され、技術賞や努力賞、高さ賞、デザイン賞、アイデア賞など各賞には賞品と賞状も贈られます。

各賞を目指して、今年は88個の凧がエントリー(挑戦)しました！

どこまでも高く上げることができるか。長時間美しくあがっているか。製作したオリジナル性、工夫したデザインなど、凧のアピールもいろいろとあるのです。

競技凧への応援者も多く、会場内はアットホームなムードであちこちで歓声があがり、小さな子どもたちものびのびと凧あげを楽しんでいました。

アイデア賞を受賞した南風原町の前泊理子ちゃん(小学１年)の凧はおじいちゃんが作ってくれたものでした。凧作り名人の前泊政男おじいちゃんは、子供の頃から凧が好きで作っていたそうです。「昔は凧糸も今みたいに上等なのは売ってないから糸も自分で作ったんだヨ」と凧を愛おしそうに眺めている姿が印象的でした。

また那覇市から家族で参加した當田さん一家は６歳の将史ちゃんが努力賞を受賞。
「今回２回目の参加で賞までもらえてうれしい。来年も家族で仲良く参加したい」と次に作る来年の凧作りも楽しみな様子でした。

また各地の凧あげ大会に参加しているという名護市から駆けつけた比嘉良介さんは、連凧や個性的な工夫した手作り凧をあげ注目を集めました。

真赤なジャンパーに白い髭が印象的な比嘉さん。

凧上げの魅力を伺うと、
「なんといってもまずは“空を見上げることが魅力”です、今の時代、空を見る人もどんどん減っています。太陽や雲、月や星をみなくなるなんてさみしいでしょう。大空へ凧をあげる気持ち良さは魅力的です。平和だから出来る遊びに感謝しています。戦争時代には凧あげは許されませんでしたよ」

「それに健康的な遊びで家族が仲良くなる。凧はどんなに工夫しても天気や自然が相手ですから毎回ちゃんとあがるかどうかもまた面白いのです。今日うまくいっても明日もうまくいくという決まりはありません。工夫して考える頭を使うのも面白いんですよ」と凧への魅力は止まらない様子でした。

あなたの今年の夢はなんですか？今年の目標はなんですか？
空へ、凧をあげるように、その希望を掲げてみませんか？

2008年が充実した１年にまりますように。

（前編を読む）

（文+写真: 吉澤直美、写真+編集: KUWA）