太陽風オーケストラ・インタビュー

結成13年になる6人組ユニット『太陽風オーケストラ』は、今年12/9に3rdアルバム『HORIZON 〜ホライズン〜』をリリースし、同日に沖縄コンベンション劇場にてレコ初ライブを開催!
シンセ、ギター、ベースの織りなすアンサンブルと、太鼓やドラムなど打楽器だけで3人ものメンバーがダイナミックに響かせる音のヴァイブレーションはライブでしか味わえないという。
また表現方法はライブに限らず、CDのほうではまた作り込んだ神秘的でアジアンな音世界を堪能できるとのこと。ぜひ、この2つの音世界を体感してみてはいかがでしょう。
そんな太陽風オーケストラの魅力を、ryuQインタビューを通してお届けします。

——4年ぶりの新作『HORIZON 〜ホライズン〜』発売直前インタビューとなりますが、結成当時の頃のお話から伺わせて頂きますか?
仲宗根達也(和太鼓):結成当時は8人のメンバーのうち、太鼓などの打楽器だけで5名いたりとか。
松元靖(キーボード):実験的に管楽器が入っている頃もあったりとか、様々な試みをしていました。
宮良和明(パーカッション、太鼓):元々は、和太鼓から始まったバンドで、和太鼓を中心に+キーボードという構成でしたね。
——全国的にみても、他には無いような珍しいバンド構成ですね。
松元靖:和太鼓が先にあって、そこに西洋楽器が加わってゆきましたから、一般的なバンドとは構成がまったく逆なところが特徴ですね。

——また、インストルメンタルが中心というところも、もうひとつの特徴ですよね。
松元靖:歌い手さんにバックが合わせる伴奏というのとはまた違って、メロディーを主体として楽曲を作り込んでゆけるんですよ。その分、いろんな表現ができるのと、言葉が無いことによって“自由なイメージが生み出せる”んです。その“自由”というのは“聴く人によって様々なとらえ方ができる”というところですね。
仲宗根達也:ヴォーカルが入るとどうしても伴奏にまわってしまいますけど、伴奏楽器ではなく“太鼓も曲の中に入ってゆける”というのはありますね。そう、6人全員がメインなんです。
伊波厚(ドラム、太鼓):これまでの3作に何曲かはヴォーカルのゲスト参加はありますよ。また、ヴォーカルというよりも“声も楽器の一部”として表現に加わってもらったという曲もあります。
——また言葉が無い分、純粋に音楽そのもので国境を越え(言葉の壁を越え)ていけそうですね。
仲宗根達也:僕らは沖縄というエリアを限定せずに広い意味での“アジアの音楽”として、世界に渡ってゆきたいですね!
——太陽風オーケストラの音楽を通して伝えたいものとは?
伊集タツヤ(ギター):僕らの音楽を、聴く人たちに自由に想像してもらって、それぞれの生活とか人生とかとに置き換えてもらってもいいし、“ずっと心に残っている音楽”であれたらいいなって思っています。
上間勝吉(ベース):自分たちの演奏によって、聴く人それぞれの感情とか感性を“音楽で響かせたい”ですね。
伊波厚:太陽風オーケストラの音楽は“ジャンルにとらわれず、聴く年齢層にも限りはなく、いろんな人の耳に届く”ものにこれからもしてゆきたいです。
宮良和明:演奏しているその時々の想いとかもあるので、一概にはいえないのですが“言葉で表現できない部分を音楽で現している”のだと思います。
松元靖:まず3つあるのですが、CDでの表現、生演奏での表現、譜面上でどんなハーモニーを生み出せるか、またそれぞれの音ひとつひとつに意味があるんですが、その意味といっても抽象絵画と同じようなものかもしれません。音楽という素材とキャンバスを聴き手に提供しているんだと思います。だから一緒に物語を作っているようなものなので“聴いている人がメロディー”なのかもしれません。

仲宗根達也:それと何といっても“太鼓”の響きですね。太鼓には言葉では表せない不思議なものがあるんです。そのことを一番実感できるとしたら、実際に叩いてもらうとよくわかるんですが、ボ〜ンって太鼓からはね返って響き伝わってくるものがあるんですね。
それをどうやったら伝えられるか。そして曲に活かし融合できるか常に考えながら実践しています。
必ずしも譜面どおりにすべてが進行するわけではなく、限られた時間の中でもどんどん進化してゆくのがみえたりとか、やっぱり“音楽は生きている”と思うんです。
——“音が生きている”というのをより実感できるのが太鼓の響きなのですね。もう少しそのお話をお聞かせ頂けますか?
仲宗根達也:元々はドラムとか打楽器をやっていたので、そのテクニックを活かして子供達に太鼓を教えてほしいという依頼があって引き受けていたのですが、ある日その太鼓関連のつながりで、有名な和太鼓奏者のチケットを入手してコンサートを観に行ったのですが、それはもう度肝を抜かれましたね。そこから意識も変わりました。
すぐにLD(レーザーディスク)を購入して再生してみたんですが、あの太鼓の迫力はオーディオ(機器)では再生できなかったんですよ。
でも、太陽風オーケストラの場合は、和と洋のメロディーやハーモニーと太鼓でそれができるんです。
——そんな太陽風オーケストラの最新作の聴き所もぜひ教えてください。

また、ふだんはあまり使わない琉球音階の作品が『パラレル・ワールド・オデッセイ』というSFの世界の曲になるんですが、僕らの住んでいる沖縄と、また別の平行世界にある別の星の沖縄が独自の文化を育みながらある、という設定の作品だったりします。
仲宗根達也:そのほかにも伊集タツヤ作品の『セブン・スピリッツ』や、ソロのヴォーカリスト(yae)のパートが入った曲『フォレスト』もこれまでにないタイプの曲ですね。
宮良和明:録音についても毎回いろいろと実験しながら挑戦していますので、CD作品『HORIZON』をお楽しみに。
——最後に、メンバーの皆さんから一言ずつメッセージをお願いします。
伊集タツヤ:ライブに来られたお客さんには必ず満足して頂いていますので、まずはぜひ一度、太陽風オーケストラを体感しに来てください。
仲宗根達也:自分たち自身もライブが好きな“ライブバンド”でもあり、ライブハウスでやると“ライブはまた違うね”って言ってもらえたり、あとは“もっと大きなステージで観てみたい”ともよく言われたりするのですが、今回12/9はコンベンション劇場という大ホールで、久しぶりのワンマンでやることに決まったのでぜひ大きな会場に観に来てほしいですね。
伊波厚:ふだんとは違う音厚と音響、映像や照明(沖縄初の特殊機材も使用予定)も含めて総合的にみてもこれまでにないステージになると思います。
宮良和明:これまで13年間活動し続けてきた進化の中では、空前絶後のライブになると思いますのでお楽しみに。
上間勝吉:12/9のコンサートはいつものステージにはないギターやベースのソロ・パートもあったり、いろいろと見所もありますし、またゲストには加藤登紀子の娘さんでシンガーのyaeさんが登場予定ですので、それもお楽しみにしてください。
松元靖:レコーディングは作り込みの世界ですが、12/9のライブは6人(うち3人が大太鼓などの打楽器)のド迫力のステージで、また、映像や照明も凝ったものになりますから、映画を見終わった時のあのなんともいえないような印象を残せるようなライブにしたいと思っています。どうぞお楽しみに会場までぜひ足をお運びください。

ホライズン
2007年12月9日(日)
場所:沖縄コンベンション劇場
開場:17:00
開演:18:00〜(全席自由)
前売:3,500円
当日:4,000円
小学生2,000円 (当日のみ販売)
※幼児無料
太陽風オーケストラ公式HP:
http://www.studio.co.jp/TFO/
太陽風オーケストラ公式ブログ:
http://tfo.ti-da.net/
(取材: 桑村ヒロシ、取材協力: オフィス太陽風)
タグ :太陽風オーケストラ
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この記事へのコメント
ライブ楽しみですね。
ところで、質問です。ホライズインって何ですか?
時たま耳にする言葉ですが、言葉の意味が分かりません。
教えてください。
ところで、質問です。ホライズインって何ですか?
時たま耳にする言葉ですが、言葉の意味が分かりません。
教えてください。
Posted by ost58 at 2007年11月30日 09:57
>ost58さん
コメント第一号ありがとうございます!!
ホライズンというのは、「地平線」とか「水平線」とかいう意味です。
3rdのジャケット写真やメンバーのコメント記事を読むと、
「な〜るほど!」とおわかり頂けると思います。
コンベンションでのコンサートお楽しみ下さいね!!
コメント第一号ありがとうございます!!
ホライズンというのは、「地平線」とか「水平線」とかいう意味です。
3rdのジャケット写真やメンバーのコメント記事を読むと、
「な〜るほど!」とおわかり頂けると思います。
コンベンションでのコンサートお楽しみ下さいね!!
Posted by オフィス太陽風・タモリ at 2007年12月03日 07:04
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