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松田弘一・特別インタビュー2[三線の原点]編

松田弘一
毛遊び(もうあしび)を伝える最後の現役ひちゃーといわれる松田弘一さん(琉球音楽協会資格審査委員長、松弦会 会主)。
還暦となった節目に新譜をリリースされました。
新しさの中に古き良き時代の「毛遊び唄」の魅力がいっぱい詰まった渾身の作品について語る時、歩んできた時代についてもじっくりと語って頂きました。
松田弘一・特別インタビュー2[三線の原点]編
——松田弘一さんが本格的に三線をやり始めたのは?

松田弘一:地元のエイサーには16歳から入って最初から地謡三線を担当しましたし、民謡は20、21歳頃に、津波恒徳さんに師事して一緒にステージ廻りもしました。

それでも私が青年の頃は沖縄では、AサインBARという米兵で賑わう洋酒や洋楽を楽しむ酒場が全盛時代だったので、バンド組んで洋楽もやっていました。
若い頃は三線だけでなく、ベンチャーズなんかを真似てギター弾いてあちこちライブもやっていましたよ。

——そういえば松田弘一さんのご兄弟の弘二さんはギタリスト、弘三さんはベーシストとしてご活躍されていますね。音楽好きなご兄弟、ご家族なんですよね?

松田弘一:そうですね。洋楽もやりながら民謡クラブがだんだん盛んになってきて、ピークの時期に沖縄で67箇所あった民謡クラブ全部をあちこち巡って、民謡ライブも精力的に始めるようになりました。

沖縄市に今もある民謡クラブ「なんた浜」で15年。嘉手苅林昌さんとも一緒にステージに立ったり、具志川でも民謡酒場をやってたこともあったし、沖縄市で自分の民謡酒場「島情話」もやっていたこともありました。
松田弘一・特別インタビュー2[三線の原点]編
——これまでに影響された先輩の民謡歌手や出会いの中で、想い出深いものなどエピソードをいくつか教えていただけますか?

松田弘一:私が子どもの頃、八重山に住んでいた大城志津子さん(現在・沖縄民謡界女性歌手を代表する大御所)が中学生の頃、夏休みになると那覇で人気のあった「のど自慢」番組にお父さんが付き添いでよく挑戦しに来ていました。
私も同じ中学生の頃に挑戦していたので、また子ども同士ということもあって、楽屋で仲良くなって手紙なんかも交換し、三線話しなど民謡好き同士で交流していました。

しばらくして私は洋楽のギターに傾いている頃、彼女は中学を卒業して沖縄本島に引っ越して来ていて、三線の勉強を頑張っていましたね。

ある時、ゴヤホールという場所に彼女が出演することを知って観にいきましたら、とっても三線が上手くなっていて驚かされました。
のど自慢の同世代でありながら、彼女の上達に刺激を受けてね、私もまた三線を頑張ろうというきっかけになり、彼女ともまた連絡を取るようになって、互いに三線の腕を磨き切磋琢磨していった交流が始まりました。一緒に三線上達を頑張った仲だと思います。
松田弘一・特別インタビュー2[三線の原点]編
それからやっぱり嘉手苅林昌さんのことはたくさん思い出があります。忘れられない事の1つに、ある時、嘉手苅さんから「褒められた」んですよ。
それがきっかけで当時恒徳さんのところで勉強して一緒にステージにも出ていたのに、嬉しくて嘉手苅さんのところへ通うようになりました。
まぁ今で言えば、移籍ですかね?(笑)

——どんな言葉があったのですか?

松田弘一:恒徳さんと歌っていたのを見ていたあとにボソっとですね、「○○よりもうまくなるんじゃないか?」と言っていたように覚えています。
私もまだまだ成長期で嬉しくてね。嘉手苅さんの所へ通うようになりました。
当時の師匠である恒徳さんは、理解もあり器が大きい方ですから何も咎めず、それを認めてくれました。

——嘉手苅林昌さんについてはたくさんのユニークな逸話も残されていますが、松田さんにとって身近な存在になってからの印象的な出来事などは?

松田弘一:嘉手苅さんは早起きでね。
朝9時頃になると、私の家にやって来ては上がりこんで新聞を読んだり、お茶していました。こっちが眠くて困る時も関係なくいらっしゃいました(笑)。
パチンコが好きな人でしたから、パチンコの開店時間まで僕の家にいてゆっくりしていたわけです。

時に財布をあけてみせて「これでは戦えない」っと見せられることもありました。まったくユニークでしょう。
確か私が千円札をいれて差し上げたことがありましたよ。勝ったか負けたかは知りませんが(笑)。

松田弘一・特別インタビュー2[三線の原点]編——こんどの新譜には、そのような沖縄民謡の深い世界がギュッと詰まっているそうですね。またCDのほか、生ライブでもその魅力をみせて頂けるそうですね

松田弘一:昔は東京で毛遊びらしい曲を演奏してもよくはわからなかったみたいで、反応がイマイチだったように覚えていますが、時代は変わってきましたね。
今回は、弟子の松田一利も最近CDを出したばかりですから、松田師弟コンビで2人一緒での歌会を披露しようと思っています。

今へと歴史をつなぐ沖縄の三線の[原点]を聴いて感じてほしいと思ってます。この深みと楽しさを体験してください。
そして、まずはCDのほうでその世界を楽しんでもらいたいですね。

——11月1日には地元沖縄の北谷町でも記念公演がありますね

松田弘一:弟子が中心に企画準備しています。これは沖縄でしかできないような毛遊び唄を中心にやろうと思ってます。
現在の門下生や、娘であり民謡歌手松田しのぶも出演予定です。
みなさん是非お出でください。

——では「ryuQ」読者の皆さんへメッセージをお願いします

松田弘一: 「古きをたずねて新しきを知る」という言葉のように、沖縄三線の原点の良さを感じてください。
最近の弟子達や若い世代の習う姿をみていると、ようやく古い歌にも興味をもってくれるようになっている時代が来たように思えるのです。

ちょうどいい時期に還暦という節目で、自分の好きな毛遊び唄、古き良い歌をこのCDに収録できて良かったと思っています。
沖縄の魅力をあらためてこのCD『三線三昧』で再発見してもらえたら嬉しいです。

芸歴50年、同じくらいのキャリアを持つ沖縄民謡界で活躍する方々が、今とても盛んに素晴らしい活動をしています。自分も芸歴50年となりました。
この芸歴50年選手達はみんな「のど自慢」の時代に現役で参加してきた世代たちで、有る意味でいい競い合いが大きな成長につながりました。

今はステージや舞台にマイクがないことなんて考えられないでしょうが、昔の世代はマイクを使わない(マイクに頼らない)歌い方で魅力を出してきました。
のど自慢世代や毛遊びで腕を磨いた世代はマイクが無かった中で育った特徴があります。
歌う力や歌い方がもう今とは全然違っている訳です。昔の毛遊びの三線ひちゃーはもうそれは語るように歌ったものでした。

三線と言っても、歌う場所や背景などシチュエーションが時代によって違いはありますが、若い世代にもまた次の世代へと、沖縄の三線の歴史を感じる古き良き歌を繋げていってもらいたいと思っています。
松田弘一・特別インタビュー2[三線の原点]編
沖縄の素晴らしい三線の世界を若い世代に希望を託す松田弘一さん。
そしてご自身もまだまだバリバリの現役で、松田節といわれる毛遊びの世界を広めて、はねかして、楽しい三線の世界をさらにもっと教えてください。
益々の御活躍を期待しています。ありがとうございました。

松田弘一・2大公演のお知らせ:

その1)11月1日(木)
松田弘一 還暦記念「やから三線唄遊び」コンサート

場所 沖縄県 北谷ニライセンター「かないホール」(北谷町)
時間:18時30分開場 19時開演
料金:前売\2,000 当日\2,500
(問):北谷ニライセンター(098-936-3492)
   コンサート事務局(090-4999-6444)
主催:松田弘一『やから三線唄遊び」公演実行委員会

その2)11月23日(金・祝)
松田弘一&松田一利(師弟の2人)による
「品質保証2人歌会」が東京で開催!

開場/開演:18:00 open / 19:00 start
会場:南青山MANDALA 
   (東京都港区南青山3-2-2 MRビル TEL:03-5474-0411)
料金:前売・当日 ¥4,200(税込・1ドリンク付き・入場整理番号付き)

※松田弘一さんの新譜『三線三昧』は9月26日発売!
 \2,500円(税込)/リスペクトレコード(RES-126)

(取材協力:リスペクトレコード、北谷町謝苅公民館)

文:吉澤直美、編集+撮影:KUWA

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Posted by ryuQ編集室 at 2007年09月26日   00:00
Comments( 0 ) 沖縄の人々
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