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TAKUJI a.k.a. GEETEK エイサーRemix

TAKUJI a.k.a. GEETEK エイサーRemix
ポート・オブ・ノーツ、藤原ヒロシ、m-flo(エムフロウ)などCRUE-Lレーベル陣から浜崎あゆみまでと幅広く、また沖縄系アーティストでは安室奈美恵、U-DOU&PLATY、Jimama、よなは徹、などのリミックスを手掛ける注目のDJ、TAKUJI a.k.a. GEETEK。
カチャーシーのリミックスアルバム『カチャーシー IN DA CLUB』『NON STOP! カチャーシー』に続き、今年は『エイサー』をテーマにTAKUJIさんの斬新なアイデアとセンスでその音がジャンルを越えて、また別世界へと拡がってゆくようです。
TAKUJI a.k.a. GEETEK エイサーRemix
——最近では、いろんな方面からTAKUJIさんのお名前を伺いますね

TAKUJI a.k.a. GEETEK エイサーRemixTAKUJI a.k.a. GEETEK(以下TAKUJI):SONYのレゲエコンピで『RELAXIN' LOVERS vol.9』で、MIXとRE-EDITを手掛けましたが、ここでは、Jimamaに『てぃんさぐぬ花』を歌ってもらったオリジナル作品も入っています。

8月は、エイサーのリミックスCD『エイサー IN DA CLUB』のほか、ウチナーレゲエのU-DOU&PLATYがリリースする新譜にリミックスで参加したり、あとは浜崎あゆみ、と続きますね。
また、コンピレーション・アルバムでは『OKINAWAN CHILLOUT』(CINEMA DUB MONKS、琉球アンダーグラウンド、他)もリリースされ、その中でネーネーズの『黄金の花』と、りんけんバンドの『ありがとう』をリミックスしました。
やはり最近は、イベントなどでのDJプレイよりも、曲作りのほうが忙しいですね。

——沖縄民謡系のリミックスでは、今回何枚目くらいになるんですか?

TAKUJI:リスペクト・レコードの沖縄民謡シリーズでは、『チョンチョンキジムナー』(照屋政雄)、『音遊び』(我如古より子+吉川忠英)、それにカチャーシーシリーズで『カチャーシー IN DA CLUB』『NON STOP! カチャーシー』(よなは徹)と、そして今回エイサーの『エイサー IN DA CLUB』と続いていますね。

——TAKUJIさんはエイサーや旧盆行事で、想い出などはありますか?

TAKUJI:エイサーは小学校か中学校の体育の授業でやったくらいですかね。

TAKUJI a.k.a. GEETEK エイサーRemix——それでは、エイサーをどのようにイメージして制作されたのでしょう

TAKUJI:エイサーといえばやはり『太鼓』ですよね。それをあえて抜いてやってみたほうが面白いんじゃないかと。
曲によっては太鼓が入るのをあえて少な目にしてみました。

——念仏踊りとしてのエイサーの原形に戻ってゆくような感じですね

TAKUJI:僕もあとから聞いた話ですが、元々ルーツ的には先祖を供養する旧盆行事で音楽的にも今ほど派手では無かったと聞きました。

——では、最初は知らず、偶然そのようなスタイルに回帰していったわけですか?

TAKUJI:結果、後半はスピリチュアルな感じになりました。
実はまったく先入観も無くつながっていったような。自然とそういう流れになってしまいましたね。
今、KUWAさんからその話を聞いて、あらためてビックリしているのはこちらのほうです。

——リミックスをする職人としては、エイサーもひとつの音のエッセンスとされているわけですね?

TAKUJI:エイサーは生で聴くにはいいんですが、家でCD鑑賞するには実は音数が多いんですよ。

——カチャーシーのリミックスCDのように、ビシビシとビートが利いたものになるのかなと想像していましたが、意表をついた作品ですね。
現実世界から、非現実な世界へと導かれてゆくような感じでしょうか?


TAKUJI a.k.a. GEETEK エイサーRemixTAKUJI:プロデューサーからも「なんで、こういう展開になるのか?」「エイサーなのになぜ太鼓が少ないのか?」と聞かれたりもしたんですよね。
リミックス=ビートもの、というイメージがやっぱりありますものね。

1曲目がヒップホップっぽく、2曲目がレゲトンと前半はビートが利いていて、後半までそのまま行こうという予定だったんですけど、
でも不思議なのですが、リミックスしながら感じたのは、後半は「スピリチュアルな感じのほうがいいかも」と、そう思ったんですよね。

——レゲトンというビートについては?

TAKUJI:やっぱり、若い人たちにも人気なビートが、民謡の枠を越えて聴くきっかけになったり、
またそこを入口として、元ネタとなっているエイサーの音源に惹かれ、エイサーに興味を持ってもらえるようになったり。いろんな可能性を秘めていると思うんですよね。
「なんで民謡で、なんでレゲトン?」っていうところから始まるみたいな。

——そんな「なんで?なんで?」が多いアルバムかもしれませんね

TAKUJI:リミックスなので、意外性を突くような面白いほうがいいのかなというのはありますね。

——今回のスピードはどれくらいのBPMですか?

TAKUJI:人間には自然のリズムというものがあるのでスピードが早過ぎてもノレないんですよ。
人間の心臓の鼓動に近いのがハウスの120BPMなのですが、今回のアルバムでは100BPMからはじまって、2曲目で110BPM、そこからは徐々にスローになってゆく感じですね。

——エイサーでは徐々に早くなっていったりするところもあるので、そういう面からも意外な展開をみせますね

TAKUJI:今回、音源(元ネタの音源CD『エイサー DE スリサーサー』)を使わせて頂いた北谷の謝苅青年会の若い方々には、有り難いことに評判がいいみたいですね。

——最後に、TAKUJIさんが目指すところは?

TAKUJI:新しいジャンルを作っていきたいですね。世界に通用するような音楽を。
世界規模でもダンスミュージックはやはり強いので、このリミックス作品が世界のクラブシーンからでも、ジャンルを越えてエイサーが知られるキッカケのひとつになれたらいいですね。
(聞き手+写真:KUWAこと、桑村ヒロシ)

(取材協力:リスペクトレコードホテルJALシティ那覇、NEKKE 2 SYAKOUJOU)


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Posted by ryuQ編集室 at 2007年08月28日   00:00
Comments( 0 ) 沖縄の人々
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