喜納昌吉+ポールコールマン対談【後編】
喜納昌吉とポール・コールマンの対談は【前半】にひきつづき、【後半】ではより深い話へと展開していきます。動画もあわせてメッセージをお届けします。
——国連ピースメッセンジャーのポール・コールマンさんは世界的な活動をされていて、そこでなぜ世界の中でも沖縄から平和宣言(ピース・アクション)をしようと思ったのでしょう?
ポール・コールマン:不思議な話ですが、毎回沖縄に来る度に“ここに平和の旗を立てたい”という衝動が沸いてくるんですね。
最初沖縄に来た時は、中国での旅の疲れをとるために休養しに来たのが目的だったのに、沖縄に辿り着いた瞬間に“あっ、ここで平和宣言をしないと!”というもの凄い衝動に駆られたんですよね。
沖縄に来る度に、ここにもの凄いエネルギーを感じますし、そしてとても純粋なものがあるとも感じています。この小さな島に“世界中のようなもの”(例えば世界の現状とか)を感じるんですね。
だから、この小さな島が抱えているものに例えばお灸などでそのポイントを癒してあげたいくらいなんです。それで、地球の中で、戦争を無くす為のツボをおすとしたら、ここ沖縄だと思っているんです。
ですのでよく「地球の平和宣言をなぜ沖縄でするんですか?」と質問される事があるんですけど、私は「WHY NOT OKINAWA?」と聞き返します(笑)。
喜納昌吉:沖縄にはたくさん秘められたものがあるんです。具体的なシンボルがある。
沖縄では、シャーマニズムとかアニミズムとかいう言葉を僕はあまり使いたくないんだけど、独特な宇宙観(世界観)が沖縄にはある。
沖縄の哲学を格好良く言えば、沖縄には勝つ哲学というのは無い。
だからと言って負ける哲学も無い。
それよりも譲る哲学というのを持っている。
沖縄の言い伝えでこんな話があるんだけど、昔、山に3人の神様が降りてきて、
ヤマト神が最初にこう言った、「この山から見えるすべてのモノは全部私のモノだ」と。
こんどはアメリカ神が出てきて「そこから見えないモノは全部私のモノだ」と言った。
最後に沖縄の神が降りてきて「たーのモノでもあらん(誰のモノでも無いよ)」と言ったという。そう“誰のモノ”でも無いんだよ。
ポール・コールマン:そういう話を私に説明するのは昌吉さんが初めてだけど、その通りだと思う。
“NO BORDER”。
喜納昌吉:だから、宇宙からみたら、ボーダー(境界など)は無いんだよ。
ポール・コールマン:制限する度(内側)に、大事なものが(外側に)出ていってしまう。
喜納昌吉:我々人類がね、地球とチューニングをする事ができたら、これ以上のバランスは無いよ。
先住民が凄いのは、地球の案内人だということ。もしかしたら人類で唯一、エデンの園から出なかった人々かもしれないとさえ思っている。
文明人はエデンの園が退屈だったのか、だから我々は退屈ではないエデンの園を作らなくてはいけない。
ポール・コールマン:平和は退屈ではない。ほんとうはエキサイティングなこと。
楽しくてハッピーで、みんな音楽とか大好きですよね。
私が最初にこの話をした時には、みんながこのムーブメントに参加してくれることを期待していたんだけれども、今では、100人に話してそのうち1人でも参加してくれたらと思っています。
100人のうちのたった1人が、また新しいムーブメントを起こすかもしれない。
喜納昌吉:1人が2人になるかもしれない(笑)。
ポールの凄いところは、“人間の心”に木を植えているようなところだと思う。
沖縄では、米軍基地を無くそうという運動もしているんだけど、基地を無くせと言いつつ、心の中に基地を作ってしまっていることがある。だから心の中の基地を無くさなくてはならないと思っている。心の中の砂漠に木を植えなければいけない。
ポール・コールマン:その通りで、その為にはビジョンが必要で、私たちが平和のビジョンというものを持って進んでいくという事ができればそれが実現するはず。
そこで“戦争”という話をすると、自分たちも“その戦争の中”に入ってしまってそこから出る事ができなくなってしまう。
平和を祝おう、地球を祝おう、自分の頭の中に出てくるビジョンは“平和”と“地球”だけだから、そっちに向かっていけばいい。
戦時中のサラエボで歩いている時に何度も聞いた言葉は“嫌い・憎む”という言葉でした。心の中にある“嫌いだ”という感情が最終的には戦争を起こし、人を殺しているんだなと思ったんです。
それに気が付いた時、私はこの言葉を使わないようにしようと思ったんです。心の中から(嫌いという)この気持ちやこの言葉を除けば、感情から除かれて、人間の運命からも除かれるはずだと思っています。
喜納昌吉:ポールは、新しいグル(リーダー)だな(笑)。
日本語でグルとは仲間という意味もあるんだよ(笑)。本当の意味(真実を知った)での魂の友という事だよ。だから、我々はある意味、地球をグルにしなくてはと思うんだ。
(→喜納昌吉とポール・コールマンの対談【前半】はコチラ)
(文+撮影: KUWA)
(取材協力: CELEBRATION EARTH実行委員会)
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この記事へのコメント
昌吉さん良い顔していますね。
1970年代はギラギラしていました。
夜通し議論の日々でした。
1970年代はギラギラしていました。
夜通し議論の日々でした。
Posted by 音無館の独り言 at 2009年01月23日 09:14
沖縄が地球のツボ、で、お灸・・・すごくウケました。(^0^)
でも実際、スピリチュアル関連で
地球の中で日本が、そして日本の中で沖縄が
これからの地球全体の変化に対して重要な意味を持っている、ということ、
あちこちのブログなどで目にしています。
地球にお灸。
地球を癒す。
そのために自分がどういう存在になれるか?
どうあるべきか?
今回の特集はとても多くのヒントがありました。ありがとうございます。
でも実際、スピリチュアル関連で
地球の中で日本が、そして日本の中で沖縄が
これからの地球全体の変化に対して重要な意味を持っている、ということ、
あちこちのブログなどで目にしています。
地球にお灸。
地球を癒す。
そのために自分がどういう存在になれるか?
どうあるべきか?
今回の特集はとても多くのヒントがありました。ありがとうございます。
Posted by pyo at 2009年01月23日 17:39
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