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沖縄のマブイ(魂)を守るため、沖縄のNEWヒーローがやってきた！
明日10/4(土)より毎週土曜日am6:45～RBCで放送される『琉神マブヤー』とは、
沖縄の心といわれる“９つのマブイストーン”を、ニライカナイからやってきた琉神マブヤーが悪の軍団マジムンから守るというストーリーで、沖縄の歴史文化を交えながらユニークな展開で面白く描かれています。

沖縄初の戦隊ヒーロー番組は、子供向けの番組でありながら、沖縄の一流のプロフェッショナルが集結し良質なコンテンツを作ろうとマブヤープロジェクトが発足。
「いつも本土からの番組ばかりではなく、沖縄の子供たちには“沖縄で生まれたもの”で育てたい」と、そんな想いで集まったのは、企画・玉城満(沖縄エンターテイメントのパイオニア『笑築過激団』の団長)、監修・岸本司(映画『アコークロー』などの監督)と高山創一、監修・仲村清司(作家)、音楽・アルベルト城間ほか、製作は映画『海猿』や『ホームレス中学生』の沖縄ロケチームのCMC、役者もベテラン女優の吉田妙子などをはじめ、FECの山城智二などなど、錚々たる顔ぶれです(敬称略)。

監修の岸本司氏にお話を伺うと、
「ヒーローもので強くはあるんですが、決して“力”だけで強いのではなくて、なぜ強くなったのかというのを、小さな子供たちがみても分かるようにしたいなと思っています」とのこと。何か、いつもの戦隊ヒーローものとはすこし違うものを感じますよね。

そこのところを、プロデューサーの古谷野裕一氏(DVD『沖縄オバァ烈伝 』等)に伺うと、
「通常の戦隊ヒーローものは、相手を攻撃して大爆発して終わりだけど、琉神マブヤーの場合は“必殺技”はあっても、相手を殺さず最後のトドメは刺さない。やっぱり、子供たちに攻撃的に“殺す”みたいなものはダメかなと思います。悪にも命があって、命は決して粗末にしない(沖縄の“命どぅ宝”の精神)。最後は、悪も含めて幸せになればと。だから番組のシリーズ後半まで楽しみにしていてくださいね」と、ますますこの『琉神マブヤー』が知りたくなりました。ではさっそく、主人公のマブヤーに直接インタビューしてみる事にしましょう。

「沖縄に根づいている“沖縄の良さ”とは、一体“いいのか悪いのかどっちなのか”。例えば、ちゃーがんじゅーな“長寿の県”と呼ばれているけど、最近ではメタボが増えてきていたりとか」と、琉神マブヤーからの第一声。

マブヤーである青年・叶(かない)について、もうひとりの演出担当・高山創一氏に伺ってみると、
「彼は、何の使命感も何の正義感も無い普通の男子なのですが、ある特別な力を手に入れてしまったものだから、その力をどう使うべきか。それをシーサーである与那原 犬(ケン)と一緒に(学び)模索しながら展開していくんです」とのこと。

“ある特別な力”とは？ そのあたりをもう少しお話を聞いてみました。
「ある日、おばあがマブイ込めをしている最中に、偶然にも主人公の叶(かない)の中に“沖縄のマブイ(琉神マブヤーの魂)”が入ってゆくんですね。偶然ではありますが偶然ではない(必然)ともいえるんです」というから、ますます謎めいてきますね。また岸本司氏は、
「ストーリーはわかりやすさを目指していて、オーバーアクトで明るいですよ。ヒーローもいつでも強いわけではなくて、普段は弱い青年が琉神マブヤーに変身するわけです」ともいいます。弱さを持った等身大のヒーローについて、ぜひこのかたにもお話を伺ってみたいですよね。…そう、悪の軍団マジムンのボスにです。

「自分は悪の軍団マジムンのボス『ハブデービル』なんですが、
マブヤーのやつが“ハブデービルが沖縄を支配しようとするので沖縄を守る”と言うから戦い合うことになるんですけど、ハブデービルもね、元々はウチナーンチュなんですよ。ふだん、いろいろ噛みついたり(ハブだから)しているから僕も悪いんですけど、厄介者扱いされているんですね」。

「僕らハブやオニヒトデとかがいっぱい出てきているのも、人間が森林伐採したりね、僕らが住むところや、生態系を狂わせているような問題もあってこうなっている訳で、僕らも最初から悪意があって危害を加えている訳では無いんですよね。それを全部僕らのせいにされるから、それでちょっとね“こらしめてやろう！”と出没してきているんですけどね」。

「姿はハブでも気持ちはウチナンチュですよ。僕らマジムンは“マブイストーン”を必死に集めて沖縄を支配しようとしているんですけど、本心は仲良くしたいんですよね。みんなに振り向いて欲しいんですよね。そうやって、“マブイストーン”を集めているんですけど、毎回奪い返されていますね(苦笑)」とそんなメッセージ性を持った悪役も珍しいかもしれませんが、やっぱり悪にも理由があって悪の化身になってしまったんですね。

ところでその伝説の“９つのマブイストーン”とは“９頭の龍が９つの石(マブイストーン)に姿を変えた”のだそうで、それぞれが沖縄の魂とのこと。もしも、その９つの「ウチナーグチ｣｢石巖當｣｢テーゲー｣｢エイサー｣｢チャーガンジュー｣｢いちゃりばチョーデー｣｢トートーメー｣｢命どぅ宝｣｢カチャーシー｣が沖縄から無くなってしまったらどうなるの？ 詳しくは、毎週土曜日の朝６時45分からをお楽しみに！

最後に、琉神マブヤーにもう一言メッセージをもらいました。
「９つのマブイストーンを通して、たとえばエイサーとか沖縄の文化がこれからいっぱい出てきますので、子供たちが自分たちの住んでいる沖縄にもっと興味を持ってもらいたいなと思います。方言もしゃべっていきますので、もしわからないところはおじいちゃんやおばあちゃんにも訊いてもらったりして、一緒に観て覚えてもらえたら嬉しいなと思いますね」。


また、テレビの中だけではなく、リアルに県内のヒーローショーにも出没して行く予定だとか(さらには海外進出も視野に)。
悪役のキャラクターが珍しく顔出し(ハブデービルやマングーチュ)であるのは、ただアクションするだけでなく、その会場の場や雰囲気をみながら、お客さんとも少し絡みつつ、通常のキャラクターショーにはないアドリブも入れて行くとのことですから楽しみですね。

(※『マブヤー２』の記者会見発表では新キャラクターが発表！コチラの記事をどうぞ→)

※県内各種企業からも関連グッズを好評発売中(Ｔシャツやストラップなど)。サントラCDは10/22に発売予定。最新情報は、公式ＨＰでチェック！

※琉神マブヤー公式ブログはコチラ→

（文+写真: 桑村ヒロシ、取材協力: 南西産業マブヤープロジェクト）