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夢見るジュゴン・オブ・辺野古(ドーナル・ラニー特別編)

ドーナル・ラニー特別インタビュー
アイルランドの国民的ミュージシャン、ドーナル・ラニー氏は現在沖縄で家族と共に暮らしている。
アイリッシュのトラッドミュージックといえば今ではよく知られるが、800年前にイングランド(英国)によって伝統音楽を一切禁止された歴史がある。今から40年程前、その伝統をもう一度ロックなどと融合させながら復興させた立て役者の一人。
(プロデューサーとしては、シニードオコナーの『永遠の魂』、U2のボノやエルビスコステロなどが参加したオムニバスCD『魂の大地』などを手掛けている)
以前からアイルランドと同じ島国であった琉球とは、歴史的な境遇などや伝統文化を大切にしているところなどに近いものを感じていたという。
この島に住んでみて、より実感し日々直面している“現実”をミュージシャンだからこそ“音楽にして伝えよう”としている。

DREAMING DUGONGS OF HENOKOタイトルは『ドリーミング・ジュゴン・オブ・辺野古 (DREAMING DUGONGS OF HENOKO)』。
日本を代表する名サックスプレイヤー・梅津和時、沖縄在住のカリンバ奏者・近藤ヒロミと共に、沖縄の地で奇跡のユニットを組み、4曲入りのミニアルバムを製作した。
沖縄から発信する“リアル”なメッセージを、音楽を通して表現した今作品についてドーナル・ラニー氏に特別インタビュー。

そもそも、この3人が巡り会うことになったキッカケとは何だったのだろう?
「キッカケは、昨年行われた『Peace Music Festa! '07』で3人が魂の共演をしたことです。
そこで何曲かインプロバイス(即興)でセッションしました。その時に演奏した『DREAMING DUGONGS』と今回のアルバムに入っているものは、セッションから派生したと言うこともあり100%同じという訳ではありませんが、その時に感じた、
“ジュゴンを守ることによって、辺野古が守れる。”
“辺野古を守ることで、沖縄が守れる。”
という、共通した思いがあります。」
夢見るジュゴン・オブ・辺野古(ドーナル・ラニー特別編)
つまり、沖縄を守ることが、世界の平和につながるのだという。東洋の拠点となるような基地を新しく建設する事によって、世界に不幸を招いてしまわないように。

また基地があることで、様々な米兵事件が絶えない。このことに対して3/23(日)には『県民大会』が行われたばかり。(インタビューは奇しくも同日に行われ、そしてそのまま、大会会場へと向かうことになる)
夢見るジュゴン・オブ・辺野古(ドーナル・ラニー特別編)
そして、ドーナル氏の暮らす地域には普天間基地が隣接し、娘さんが通う幼稚園のすぐ真上を米軍機が轟音を立てて飛ぶ。パイロットの顔が見えるほどに低空飛行なのだという。

夢見るジュゴン・オブ・辺野古(ドーナル・ラニー特別編)「世界中を見渡してみても、こんなおかしな環境は無いですよ。沖縄に長年暮らしていると感覚が麻痺してくるかもしれないですが、だからこそ、よそから来た自分が少しでも助けになればと。
住宅地の真ん中に空軍基地があるだなんて、“これは危ない事”です。
例えば、軍用語で『AIR INSTALLATION COMPATIBILITY USE ZONE』と表記されているようですが意味が分かりますか? 実は英語圏の私でさえ、この『A.I.C.U.Z.』の意味はまったく分からないくらいに通じない言葉なんです。つまり、どこまでが“危険な区域”か分からなくしているかのようです。」

そんな奇妙なキーワードが、ほかにもいくつもあるようです。

「確かに“隣人”である米兵ひとりひとりはいい人かもしれないのですが、どのような集団訓練を受けているかわかりますか?“命令ひとつで何でも従うよう”に訓練されているんです。
軍用語で『ソフト・ターゲット』という言葉があるんです。女性や子供の事などを指すのですが、すでに“人間”として認識させないキーワードなんです。命令ひとつで“標的”として認識させるんです。」

だからといって、なぜ平穏な沖縄の街のなかで、事件を繰り返し何度も起こしてしまうのだろう?

「イラクやアフガニスタンから帰還する精神的に参った兵士を、アメリカにそのまま帰すわけにはいかないから、沖縄に『ホリデイ』させているとも言われています。」

そんな要因もあるのか徹底した教育管理ができずに問題を繰り返すのかが垣間見えてくるようなエピソードだ。

「私が望むのは、自分の娘や家族がこれからも永く住み続ける島にとって“幸せな島”であってほしい。それが何よりの願いなんです。そんな思いを音楽を通して表現しています。私の音楽は『ハード・ターゲット』なのかもしれませんね。」
夢見るジュゴン・オブ・辺野古(ドーナル・ラニー特別編)
また『DREAMING DUGONGS OF HENOKO』には、未来に向けて大切なメッセージが。
“もうこれ以上、自然を壊さないで”未来ある子供たちのためにも。

最後にドーナル氏にこんな質問をしてみた。“あなたにとって音楽とは?”
「私にとって音楽とは“言葉”であり、それはつまり“メッセージ”なのです。」
※CDは、ソウル・フラワー・ユニオンの公式サイトのショップコーナーや、
 アイルランドなど海外でも販売予定です。

■『Peace Music Festa!from辺野古’08
  ~わったー地球(しま)はわったーが守る~

日時:2008年6月22日(日) 13時開場、14時開演
場所:上野公園 野外ステージ(東京都)
料金:前売り¥4000、当日¥4500、中学生以下無料

出演アーティスト:
SOUL FLOWER UNION/渋さ知らズオーケストラ/寿[kotobuki]/
照屋政雄/KACHIMBA4/ドーナル・ラニーwith梅津和時,近藤ヒロミ/
Shaolong To The Sky/DUTY FREE SHOPP./カクマクシャカ/KZ

(文+写真: KUWA、取材協力: 伊丹英子(ソウル・フラワー・ユニオン) )



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Posted by ryuQ編集室 at 2008年03月25日   09:00
Comments( 0 ) 戦争と平和
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