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『シマ豆腐紀行』スペシャル対談・宮里千里+新城和博[1]

『シマ豆腐紀行』スペシャル対談・宮里千里+新城和博[1]
10.2は“豆腐の日”。豆腐といえば、シマ豆腐。“シマ豆腐は沖縄の文化”ではないかと、書籍『シマ豆腐紀行』を執筆された宮里千里さんとその本を編集担当されたボーダーインクの新城和博さん(ryuQ100冊の連載でもお馴染み)とのスペシャル対談がryuQで実現。
那覇市安里の飲み屋『生活の柄』で、シマ豆腐をつまみにシマーを呑みながらのスペシャル対談となりました。
『シマ豆腐紀行』スペシャル対談・宮里千里+新城和博[1]
新城和博:僕と千里さんとは、書籍『アコークロー』(著者・宮里千里/1991年作)という(自分たちで言うのもなんだけど)名著からはじまり、そのあと『島軸紀行 シマサバはいて -異風南島唄共同体-』(著者・宮里千里/1993年作)ですから、僕が編集に関わらせて頂いて14年ぶりになりますので、感慨深いですね。

宮里千里:お互いオトナになったな(笑)。

『シマ豆腐紀行』スペシャル対談・宮里千里+新城和博[1]新城和博:この本は、各タイトル見出しも1皿・2皿・3皿と続いているように全部豆腐にかけているんですが、そもそも「なぜ、豆腐なのか?」「なんで、豆腐にそんなにのめりこむのか?」というのを聞きたいです。
たぶん、読者の方々も“そこを聞きたい”のではないかと思います。

宮里千里:豆腐をあらためてという訳でもなかったんだよ。なぜなら“日常”だったから。
ただハッキリいえるのは、豆腐は“沖縄の文化”じゃないかな、そういう一面もあるんじゃないかと。

新城和博:この本は、琉球新報社に連載されたものをまとめ編集し直したものですが、そもそも、“シマ豆腐を書きたいから連載になったのか”、それとも“連載が決まったからシマ豆腐を書くことになったのか”。
そしてその連載前に“シマ豆腐を通して見る沖縄文化論”になっていくであろうというのがあったのでしょうか?

宮里千里:このシマ豆腐についての連載は、いきなりハワイからはじまるんだよね。

新城和博:だから、この連載を最初に新聞で読んで“なんて自由に書いている連載なんだろう”って思いましたよ。

『シマ豆腐紀行』スペシャル対談・宮里千里+新城和博[1]宮里千里:たしかに珍しいくらいに条件が良かったかもしれない。
週一の連載で1年間も連載を続けられるかが実は心配な面もありはしたけど、自分では大丈夫ではないかというのがあった。

新城和博:実は“シマ豆腐には奥深いものがある”という感触があったのですか?

宮里千里:その前に豆腐というのは“あたり前すぎて”あまり目を向けられていないよね。
“沖縄そば”とか“泡盛”はスター性があるじゃないですか。
いろんな食材の中でもゴーヤーとか、みなスターになってゆくけれども、シマ豆腐だけは普通に脇役みたいな感じでいるな、と。
でも、時代は変わってきて、役者でも脇役が光っていたりね。それがシマ豆腐なのではないかと。

新城和博:僕は1986年頃(沖縄ブームが起こる前)に、沖縄そばの本を出したことがありますよ。

宮里千里:まだブレイクする前だね。

『シマ豆腐紀行』スペシャル対談・宮里千里+新城和博[1]新城和博:だから「なんで、沖縄そばなの?」って聞かれましたね。でも、沖縄そばという切り口で沖縄を見たら、また全然違うなと。そばで沖縄文化論を語れるのではと、それに今回のシマ豆腐は似ているのではないかと。

宮里千里:まったく同じだよ。
“あたり前の豆腐”だけど捨てがたいよな、と。

新城和博:でも、今回の中でスタンスが違うのは、“シマ豆腐や豆腐が、世界的な拡がりをみせている”という視点からはじまっているところじゃないですか。

宮里千里:拡がるとは言っても、各国に点々という感じで、まだ世界中というほどでもなく。

新城和博:それがまた面白いところで。ゴーヤーの拡がりは、あれは沖縄からの野菜だから育てないといけないわけですよね。
豆腐っていうのは原料が大豆だから、ある意味、ユニバーサルなんですよ。豆腐はそれを加工しているものですよね。

今回、タイトルに『シマ豆腐紀行』で“紀行”というのが入るがポイントですよね。
大豆が加工された豆腐というものが旅をするのが面白いところで、沖縄にある豆腐だけがメインではなく、“旅をする豆腐”というのをさらに追っていくところがまた他には無いところではないかと!
『シマ豆腐紀行』スペシャル対談・宮里千里+新城和博[1]
対談はさらにアチコーコーにヒートアップし、“旅する豆腐を追いかける旅の話”は、ワールドワイドに展開。
“いったいどこにいく宮里千里+新城和博のシマ豆腐対談”は、世界各地の豆腐の話にまで。
“豆腐は日常”なだけに、このシマ豆腐対談も日常的な連載シリーズとして、また来週へと続いてゆきます。
どうぞ、お楽しみに。

『シマ豆腐紀行』スペシャル対談・宮里千里+新城和博[1]・『島豆腐紀行 - 遙かなる〈おきなわ豆腐〉ロード』
(宮里千里・著/248ページ/1680円/ボーダーインク・刊)
http://www.borderink.com/

・著者プロフィール:宮里千里(みやざと せんり)
1950年、真和志村(現那覇市)生まれ。沖縄のエッセイスト。著書に『アコークロー』『シマサパはいて』『沖縄あーあー・んーんー事典』(ともにボーダーインク刊)、『ウーマク!』(小学館)『沖縄 時間がゆったり流れる島』(光文社新書)がある。CDとしては里 国隆『路傍の芸』、マリカミズキ『シマウタ ブンブン』にエンジニアとして参加。 趣味は、平敷屋エイサー鑑賞、シマ豆腐を食べること、アジアあっちゃー。

※読者プレゼントのお知らせ:
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(編集+撮影:桑村ヒロシ)
(取材協力:『生活の柄』(那覇市安里)、シマ豆腐の『瑞慶覧食品』)


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Posted by ryuQ編集室 at 2007年10月02日   00:00
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