神谷千尋インタビュー【後編】
神谷千尋の最新アルバム『チェーリング』には、石川清貴、ホイフェスタのコーヘー、All Japana Goithの濱SHOW、元ザ・コブラツイスターズの川畑アキラなど、豪華な顔ぶれのメンバーが参加し、誕生したという。
「神谷千尋という稀代の歌い手を中心に集まって来た、個性豊かな楽曲群。色や形の違う色彩豊かな楽曲が、その個性を損なう事なく、“ちーちゃん”を中心に一つの輪になるよう心がけました」とは、今回のプロデューサー・Don(久保田真弘)さん。
「物事はファジーであって、多様であるように、ちーちゃんや作品も多様だと、多様であるべきだと思います。その多様さを上手く包摂させてこそ、歌手神谷千尋の魅力は際立つのではないかと信じて作業に臨みました。ロマンチックでキュンとなって、涙してエエジャナイカでお祭り騒ぎ。まやかしものの音楽だからこそ世界をロマンチックに映し伝えることができる、神谷千尋という稀代の歌い手が試みた、可愛くもちょっぴりラディカルな実験だと思っています」とのこと。
——シンプルと言えば、レコーディングは、MIDI、打ち込み、シーケンスは一切使わず、100%生演奏とのことですね。シンプルだけど音の作りは深く、でも歌を前に出した仕上がりになっていますね。
神谷千尋:はい、声が乗せやすかったですし歌の世界に入りやすかったです。メンバーの音楽の感性は本当に広いんですけど、千尋に合うものを作ってくれたんです。
——それからライブの時ですが、一つ一つの歌詞がとてもはっきり聞こえて、歌が聞きやすかった印象がありますが。
神谷千尋:実はすっごい大事にしてるんですよ。ライブでは、歌詞の言葉が飛んでいくように、という思いで歌っているんです。
——ところでちょっと伺いたいんですが、最近、ヘアスタイルがよく変わりますよね。今は?
神谷千尋:今は本物ですよ。ウィッグとかもよく被ってますけど。切りたいけど切れないのでカラーで遊んでます。もともと洋服が大好きなんで、スタイリストさんと相談して。
——子供のころから洋服が好き?
神谷千尋:これはたぶん『いつかの』のおばぁの影響なんです。おばぁは津賢島でスタイリスト的なことをしていたんですよ。島の人はなかなか本島に出てくることがないので、おばぁが那覇の公設市場で「あの人にはこの服とこの服が合うよねー」って大量に仕入れてきて商店で売ってたんです。島の人だけどとってもあか抜けていたんです。だからおばぁの影響で、音楽をしていなかったら洋服のスタイリストになりたかったんです。
——でも歌声を聴いていると、やっぱり歌うために生まれて来たんだなと感じますね。
神谷千尋:ありがとうございます。
神の声がした!?
タイトル『チェーリング』とは。
——ところでなぜこの『チェーリング』というタイトルにしたかと伺うと…。
神谷千尋:チェーリングは小学校のときに遊んでいました。「タイトル何にする?」っていうときに、何の前触れもなく「チェーリングは?」って出てきたんですよ。もうこれは「神の声」じゃないかな、と。千尋的感覚の千尋の神様が降りてきた!
歌詞も曲もアレンジも個性豊かなのでこの一個の輪っかにたくさんの色とりどりなチェーリングを神谷千尋に詰め込み、引っ掛けました。
今でもなぜ“チェーリング”がすっと出てきたのかは不思議ですね。最近、遊んでいた訳でもないのに。
——これからはどんな歌を歌っていきたいですか?
神谷千尋:この作品が仕上がってからも常に考えているのは「次はどうしていこう」ということなんですね。これに満足しているわけではないし、作品が仕上がってから課題が見つかるんですね。「何が足りなかったか」とか。
沖縄民謡もそうなんですけど、やっぱりシンプルが一番だなと思うんです。何が大事なものかというのが民謡には詰められているので、そういうものを常に歌っていたいですね。そこで自分の声が活かせていけるんじゃないかな、と思うんですけど原点にある沖縄民謡を大切にしつつ、ジャンルにこだわらずまだまだ知らない自分が知らない世界の音楽と沖縄民謡がコラボレーションしてワールドワイドにいけたら面白いかな、と思います。
今回の『チェーリング』リリース前に、これまでもU-DOU&PLATYとの共演や、沖縄民謡をレゲエで歌うというDJ SASAとのコラボレーションがあった。民謡とは異なるジャンルの楽曲に挑むことについてこう語ってくれた。
神谷千尋:ジャンルは異なっても音楽で励ましたり元気にしたり、楽しくいこうという気持ちは一緒だと思うんですね。民謡をしているときに感じていたことは、同世代にはやっぱり民謡はやっている人以外にはなかなか聴いてもらえないんですね。その葛藤というのが常にあって、もっと近くなりたいのに開けていけないということ。今はまったくそういう気持ちはないんですけど、こうやってユープラ(U-DOU&PLATY)さんと関わったりレゲエを歌うことが、民謡というジャンルを持っていきつつ、皆に近づいていけたかな、という気持ちでジャパレゲに参加したことは良い機会だったし新鮮でした。
——アルバム発売後には、東京、名古屋、大阪と発売のライブが決まっていますが、最後にアルバムのことやライブについてryuQ読者やファンの方へメッセージを。
神谷千尋:神谷千尋の再出発です。充電期間をたっぷりと取って、表現の世界を広げてきたので、豪華なメンバーで行うライブに来てその世界を体感して下さい!
そして『チェーリング』は7曲入りですが、色とりどりなので毎日聴いても飽きないと思いますので可愛がって下さい。
あとライブは、はじめての方も神谷千尋の家に遊びに来る感覚でいらして下さい。「徹子の部屋」みたいな「千尋の部屋」へ鍋持って。そんな感じで(笑)。
タイトル1曲目から歌のイメージカラーを考えてもらったところ、黄色、紫、ピンク、ゴールド、グレー、オレンジ、虹色とのこと。カラフルにつまった『チェーリング』。上質な歌声と表現力。新しく楽しい千尋ワールドをぜひ体感下さい。
(※インタビュー【前半】を読む→)
『チェーリング』
(SPRD-1042/アルバム
2009.09.30/¥2000(税込) )
1.恋の人 (黄色)
2.ユメノマタユメ (紫)
3.星のリズム (ピンク)
4.ひいらぎ (ゴールド)
5.カナーサヨー (グレー)
6.いつかの (オレンジ)
7.浮世唄 (虹色)
■10/2(金)
「神谷千尋ワンマンライブ〜チェーリングTOUR in 東京〜」
会場:月見ル君想フ(青山)
時間:開場18:30/開演19:30
料金:全席自由:前売3500円/当日4000円 ※D代別
チケット発売日:8月20日(木)〜
チケット取り扱い:ローソンチケット(Lコード:77241)/神谷千尋サイト(contact@kamiyachihiro.com)/月見ル君想フ
問い合わせ:月見ル君想フ(03-5474-8115)
■10/7(水)
「神谷千尋ワンマンライブ〜チェーリングTOUR in 名古屋〜」
会場:オキナワAサインバーKOZA(名古屋)
時間:開場18:00/開演19:30
料金:全席自由:前売3500円/当日4000円 ※D代別
チケット発売日:8月20日(木)〜
チケット取り扱い:ローソンチケット(Lコード:47749)
問い合わせ:オキナワAサインバーKOZA(052-221-5244)
■10/9(金)
「神谷千尋ワンマンライブ〜チェーリングTOUR in 大阪〜」
会場:大阪アナザードリーム(大阪)
時間:開場18:30/開演19:30
料金:全席自由:前売3500円/当日4000円 ※D代別
チケット発売日:8月20日(木)〜
チケット取り扱い:ローソンチケット(Lコード:51607)/神谷千尋サイト(contact@kamiyachihiro.com)/大阪アナザードリーム
問い合わせ:大阪アナザードリーム(06-6211-5759)
※チケット料金にはフード料金は含まれておりません。フードは別途オーダーとなります。
※未就学児童入場不可、小学生以上有料となります。
神谷千尋公式HP:http://www.myspace.com/kamiyachihiro
神谷千尋ブログ: http://ameblo.jp/chihirokamiya/
(文: YANTY、写真+編集: KUWA、取材協力: スパイスレコーズ)
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