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風人の祭2009沖縄【第1話『池田卓』編】

風人の祭2009沖縄【第1話『池田卓』編】
西表島(星立)出身のアーティスト・南の風人まーちゃんが、全国各地で祭りを興している。1999年からスタートした『風人の祭』とは、自然と共存して暮らし、土地の恵みに感謝し、自然と人と人のつながりを忘れかけている現代に呼び起こすため、『風人の祭』が行われるようになった。たくさんの笑顔に満ち溢れるハートフルで手作りなお祭りは、今年で11年目を迎えるという。

沖縄本島のほうでも2年前から始まり、昨年はジュゴンが生息するといわれる大浦湾で開催し、そして今年は宜野湾市海浜公園野外劇場で11/15(日)に開催となった。ちょうどその一週間前には同じ場所で『県民大会』が開催され、2万1千人が詰めかけたところだ。

風人の祭2009沖縄
ここに、『風人の祭』の趣旨に賛同する13組ものアーティストや青年会や保育園などの団体や個人が集り、舞台に立った。その中で、同じ西表島出身のアーティストがいる。県内外で活躍している池田卓さん(西表島船浮出身)は、10年以上前に地元西表島でまーちゃんが興した祭りに参加して歌い始めた事がきっかけで、のちに歌手になったアーティストだ。

開演前に池田卓さんに一言伺うと、「時には言わなければいけない時もありますよ。今日はちゃんと言いたいと思っています」と、彼の中で何かを覚悟したような発言が印象的だった。

そして祭りの本番も中盤の頃、池田卓さんが舞台に立った。曲と曲の間、いつもよりもたくさん話したと思う。

風人の祭2009沖縄【第1話『池田卓』編】「毎週ラジオで90分間も喋らせてもらっています。だけど、そこでは誰かを傷つけたくはないので、するとどうしても優しい喋り方になったりして、当たり障りのないような喋り方になってしまっていたんですね。今年でミュージシャンとして10年目を迎えますし、メッセージを唄に込めなければいけないんですけど、一県民として、そして小さな西表島の豊かな島に生まれたからこそ、そういうことを唄にして、いろんな事を伝えていきたいなと思っているんです。

大事なものを守るためには戦争をお祭りに変えようとかね、そんな素晴らしいメッセージを先輩たちが伝えてくれていたりしますが、そういう当たり前のことを(自分はまだ)言いきれていなかったり、唄で伝えきれていない部分があったりもするんですが。

僕も一人の沖縄の人として、戦争はやって欲しくないと当たり前に思うし、それ(戦争)が前提の基地もいらないと思うんですよ。というか、基地を無くすから代わりにどこかに新たに作るんじゃなくて、当たり前で無条件に沖縄に返してほしい。

沖縄に土地がないから埋め立ててしまおうという発想になるんですよ。これから海のことも話していきたいと思っているんですが、まず、これだけは聞いてほしいと思います。

じいちゃん、ばあちゃんがどれだけ悲しい思いをしてきて、苦しい思いをしてきたのか。僕らは平和な世の中に生まれてきて、こうやって夢を追い続けることができるような豊かな時代に生まれてきたから、勘違いしているもの、わからないものがいっぱいあります。

ばあちゃんが亡くなる前に僕に言っていたことがあります。
“卓よ。健康が第一ってみんな言うけれど、健康は二番目だよ。平和が一番だぞ。平和が無いとどんなに健康があってもどうしようもないよ”と。

僕らは戦争体験がないので想像できません…。(ばあちゃんたちが)悲しい思いをし、苦しい思いをしてきたけど、もうそんな思いをさせてはいけないですよ。だから、じいちゃんばあちゃんたちは、1週間前の県民大会に足を引きずってまでして、おてんとさんの前で一生懸命声をあげているんですよ。そういう気持ちだけでも、沖縄の若い人たちにもっともっとみんなで汲み取って、伝えていかなければいけないんじゃないかという、そういう想いで2曲ほどテーマをしぼって曲を選んでみました。
まずは1曲目、島のおばあちゃんの為に書いた曲で『おばあちゃん』という唄を聴いてください」と、心のこもった唄を歌い上げた。

アーティストなので唄に想いを込めればいいのだけど、時には声を出して言わなければ、と語っていたのがこのMCだった。池田卓さんからの“心打つ率直なメッセージ”は次の曲との合間にも続いた。

風人の祭2009沖縄【第1話『池田卓』編】「9年前にラジオ(のパーソナリティー)を始める時に、政治、宗教、プロ野球の話はやめるようにと。なぜかといえば、やっぱり敵・味方があったりするから。でもね、9年も話し続けてきて、こんなにも想いがあるのにまったく言えないというのもどうなのかなと。だから自分のライブとかでは、いろんな想いを伝えているつもりなんです。

いつもライブでは話しているんですが、日本の川には、鮭が産卵しに生まれた川に戻ってくるという話をみなさんご存知だと思うんですが、実は海の生き物すべてなんですよ。
海の生き物はすべて自分が生まれた海に戻ってきて産卵するんです。ウミガメもそうです。魚も自分の生まれた珊瑚礁に戻ってくる。

でも、その珊瑚礁が無くなるということは、故郷が無くなるということになるんです。
ここ宜野湾から南は自然の砂浜が無いんですよ。海の生き物たちにとっても悲しいけれど、子供達にとっても、あの海の写真のような、海の中の生き物たちを観ることができなくなるんですよ。どんなに寂しい話なのか…。
いろんな想いがあって、いろんな事情やしがらみがあって、そういう難しい話になっているとは思いますが、本当は単純なんですよ、簡単なんですよ。

風人の祭2009沖縄【第1話『池田卓』編】人生にはいい失敗もあるんですよ、ただ、かけがえのないものを無くしたら、絶対とりかえしがつかないです。それだけ言いたいです。沖縄は「命どぅ宝」とか沖縄は教えてくれているじゃないですか。ぜひ、海の写真展示も観て頂きたいと思います」と会場の両側にパネル展示された八重山の豊かで美しい水中写真や、泡瀬干潟の生き物たちの写真を紹介した。

そして、「最近はそういう想いを唄にできずに、自分で苦しんでいましたが、22歳の時に自分で作った唄『よーりよーり』を歌います。よーりよーりとは造語ですが、泣かないでほしい(よいしよいし)という想いを込めて作った唄です」と、彼の唄が会場にこだました。
風人の祭2009沖縄【第1話『池田卓』編】
彼は、この『風人の祭』を長年経験してきて、自分自身の故郷・船浮集落で『船浮音祭り』を興した
こうやって、祭りを通して各地に種が拡がっていき、そして花開いていくのだろう。

このほか全13組の出演者をすべて紹介していきたいところではあるけれど、【後編】ではこの祭りをはじめた“風人のまーちゃん”にクローズアップしてみたい。なぜ、この祭りを日本中で興しているのか。MC+演奏シーンを含めた映像をご本人から許可を得て掲載予定です。
続きは→コチラ

(取材: KUWA、取材協力: 風人の祭・沖縄事務局)


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Posted by ryuQ編集室 at 2009年12月02日   09:00
Comments( 0 ) 観光・レジャー
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