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チュラマナ『ku.kulu』インタビュー

チュラマナ『ku.kulu』インタビュー
沖縄とハワイを結ぶ二人の歌姫・チュラマナ。石垣島出身の歌手・宮良牧子(マッキー)とハワイ系のシンガー・上原まき。2009年今夏、チュラマナの3rdアルバム『ku.kulu』(7/19発売:aten music)がリリースされた。『ふたつの楽園』『楽園の虹』と前2作の楽園から『ku.kulu』へと更なるフィールドを広げた二人。新作『ku.kulu』と全国数箇所で展開されるライブについてお話を伺いました。

空と大地に響く魂のハーモニー

——まずは『ku.kulu』(くくる)について。このタイトルの由来は?

チュラマナ『ku.kulu』インタビュー宮良牧子:まず、“くくる”は沖縄の“心”なんです。

上原まき:実はハワイ語でも意味があって、“成立する、創造する”という意味があるんです。
そして、Kuとkuluの間にドット( . )が入っているのが重要で、それが無いと違う意味になってしまうんです。

——まさに沖縄とハワイの心を結び、作り上げたという感じですね。

宮良牧子:はい、そして今回は3枚目なんですが1作目は『ふたつの楽園』というタイトルで沖縄とハワイというそれぞれを紹介し、2作目の『楽園の虹』ではそこに虹がかかったようなイメージ。そして今回3作目でより一つになったかな、という感じですね。

——なるほど。まだまだ続くとは思いますけど今回で一応3部作のような感じになりましたね。

宮良牧子:そうですね。またそこから更に発展していくような。

——沖縄をはじめハワイはもちろん、懐かしいものから最後の曲など、今回はどうやって選曲をしましたか?

上原まき上原まき:最初はそれぞれ歌いたい曲を持ってきました。あとはエンジニアさんやディレクションの谷岡さんも出してくださって。当初はオリジナルがなかったのですが、「オリジナルも必要だね」という事でオリジナルも作りました。

——オリジナルは『月の道』と『nana』ですね。他は?

上原まき:それから『パイナップル・プリンセス』と『ブルー・ムームー』は私が歌いたかった2曲なんですけれど、どちらも曲調が似てるので、「くっつけてみたら?」という事になってメドレーにして、そこにマッキーがウチナーグチをつけてくれました。

——まさにチュラマナですね。

宮良牧子宮良牧子:もともと私はウチナーグチがそんなにわかるわけではないんですが、覚えている言葉を歌詞のイメージに合わせて書き上げてみました。

——最後のアンパンマンの作者・やなせたかしさん作詞の『さびしいカシの木』はどちらが?

上原まき:これは私が。前から童謡を入れたいなと思っていて。

宮良牧子:これがまた不思議なことに、作曲の方が木下牧子さんと言って、“牧子”さんなんですよ。

上原まき:ただこの歌は歌詞が少し淋しいんですね。あと二人で全16パート分をコツコツ重ねてテイクしてるので、ライブで歌うというのはちょっと難しいかもしれないです。

——この重ね録りはマッキーのソロアルバム『マブイウタ』の『世願ぇ』の手法の時と同じですね。

宮良牧子:そうですね。『世願ぇ』は一人で20人分の重ね録りでした。今回は二人で半分づつ録りましたが、声の特徴が違うので重ねてもどちらがどちらの声か分かるのが面白いと思います。

——それぞれ印象に残るような思い入れのある曲ってありますか?

宮良牧子:『月の道』は、オリジナルなんですが、変わってゆくものが多い中で変わらないものは子守唄や人の想いだねと歌っていて、演奏して下さる方も何か感じてくれたんでしょうか…タイトルに導かれるようにアレンジが固まってきたんですね。パーカッションの元田優香さんの風の効果音がフィルムのような印象に思えて素敵なアレンジになりました。
あと、『タヒチ・ヌイ』は歌っていると楽しくなってきますね。裏話として、後半の掛け声はレコーディングに参加くださった山内雄喜さんやエンジニアの方たちの声なんですよ。
チュラマナ『ku.kulu』インタビュー
——まきさんの印象に残る曲は?

上原まき:私は『パイナップル・プリンセス』と『nana』。『パイナップル〜』は掛川陽介さんのアレンジによってウキウキ感が増し、ポンポコポンポコって可愛くて嬉しくって歌った記憶が。『パイナップル・プリンセス』と『ブルー・ムームー』を繋ぐために特に転調のないウクレレソロがあるんですけど、旋律を決めて何度も何度も練習して緊張もしたんですが、でもやりたい2曲が綺麗に交じり合えて良かったなと思いました。

宮良牧子:ここはまきちゃんのソロパートですよ。あっという間に終わっちゃうんで、お見逃しなく。

——ライブでは演奏されますか?

上原まき:やりますよ〜♪ そのためだけにウクレレ持ってるんですよ(笑)。あと特にこの曲は年配の方に「あの曲、懐かしくて良かったわぁ〜」と言われる事が多くて良かったな、と思いました。

——新たなファン層が増えそうですね。

宮良牧子:明るい曲なので子供たちも好きみたいですよ。

上原まき:『nana』は去年の11月に愛犬のビーグル犬(17歳)が亡くなって、1月にワイキキの夕暮れの浜辺で風に吹かれていた時に、やっと吹っ切れたんですね。
本当の意味で死を受け入れることができた瞬間があって、いつか曲が作りたいと思って今回作ったんです。レコーディンクの時にいつも飛び跳ねている姿をイメージして歌おうと思ったら最初は元気に歌いすぎちゃったんです。それで今度は感情を変えて歌おうと思うと、歌うたびに泣いてしまい歌えない時もありました。ワンちゃんを亡くした人に聞いてもらいたいな、って思いますね。

——いっしょにユニットを組む前は、お互いがそれぞれのフィールドで活躍されていたと思うんですが、こうやって沖縄とハワイがクロスしてチュラマナとして活動していく中で、お二人にとって沖縄やハワイまたは島、そして音楽というのは何だと思いますか?

上原まき:私は18歳からフラを始めて、20歳くらいの時にあるホームパーティーへ家族で参加したんですね。そこで1曲踊るようにと言われて、父がギターを持っていたので何気なくフラを踊ったら、そこに見えていた方に後日「生きる勇気がわいた。ありがとうね」って言われたんです。私は何も考えてなくて表現として踊っただけなのに、そう思う人もいるんだ…と。
その時から人にエネルギーを分けてあげられるダンサーになりたいなと思うようになったんです。その人にとって何かを感じてもらえる事が喜びであり、表現者として今までずっときていると思います。

宮良牧子:おばぁちゃんになるまでいろんな経験したうえで、歌うことによって感じてもらえる事。少しでも心に触れられるものがあればいいな、と思って歌っているんですが、そういうところは一緒なのかな。

上原まき:そうですね。

宮良牧子:繋がったね。

——7/31(金)に那覇・桜坂劇場、8/1(土)に石垣島。そしてそのあとは埼玉から東京までライブが続くようですが、どんなライブになりそうですか?

宮良牧子:やっぱりCDだけでは感じることができないプランがあるので、耳だけじゃなく目でも感じて欲しいですね。
チュラマナ『ku.kulu』インタビュー
——最後にファンの皆さんへ一言づつメッセージを。

上原まき:この夏、ぜひお気に入りの1枚にして下さい♪ 
それから、ライブ会場でCDをご購入いただいた方に限り、DVDのオマケがついています。8曲目の『E Kuu Morning Dew』はアルバムでは私が歌っているんですが、DVDではマッキーが歌って私がフラを踊っています。あとマッキーの『世願ぇ』にフラを入れて合計2曲が収録されているんです。こちらをお付けします。

宮良牧子:私からは、やっぱりぜひライブに来て欲しいです。CDやDVDでは味わえない体験ができますから。

上原まき:フラって歌い手によっても変化ですけど、マッキーの大地なソウルフルな歌声と…。

宮良牧子:私が大地としたら? まきちゃんは?

上原まき:空。たぶん歌声と踊りのステージでエネルギーを感じてもらいたいですね。
ウクレレソロパートや、チュラマナは静かな曲が多いなか、ライブでは以前から披露されている『Tahiti Nui』(タヒチ・ヌイ)。こちらは宮良牧子の歌に合わせて上原まきが踊るタヒチアンで、ライブにかかせない楽曲なども見所になるそうだ。
新作を中心に沖縄では、山内雄喜(G)、元田優香(per)、キーボードに尾尻顕を迎えて行われる。そして今回ステージでは宮良牧子『マブイウタ』の歌声も4曲ほど一緒に披露される予定。

今回チュラマナのコピーである“どこ吹く風”。前作よりもさらに自然体で自由に歌い踊る。そんな二人のハーモニーと風に少し足を止め、夏の夕方、どこ吹く風を一緒に受け止めてみませんか?

ライブスケジュール:
7/31(金) 那覇市 桜坂劇場 ホールB
8/1(土) 石垣市民会館 中ホール
8/22(土) 埼玉県東松山市 蚕小屋
8/28(金) 兵庫県三木市文化会館 小ホール
8/29(土) 愛媛県松山市 「ブエナビスタ」
8/30(日) FMふくやま公開ライブイベント 広島県福山市
     福山駅構内駅ビルショッピングセンター
     “さんすて”内『ローズガーデン広場』
9/24(日) 東京都目黒区 「ブルースアレイ」


JTA機内チャンネルにて「Ku.kulu」から4曲オンエア決定!!
宮良牧子オリジナル曲「月の道」含む「Pinapple Princess〜Blue MuuMuu メドレー」「満天の星」「肝にかかてぃ」がJTA(日本トランスオーシャン航空)機内チャンネル「美ら島物語」にてオンエアされますよ。

公式HP:
http://www.aten.co.jp/churamana/

(文: YANTY、編集+撮影: KUWA)
(衣装協力(Skirt):JEAN NASSAUS
 楽器提供(サンレレ): マチダヤコーポレーション



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Posted by ryuQ編集室 at 2009年07月31日   09:00
Comments( 0 ) 沖縄の人々
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