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2010年元旦スペシャル・HYインタビュー【前編】

2010年元旦スペシャル・HYインタビュー【前編】
新年明けましておめでとうございます。新春インタビュー第一弾は、HYのロングインタビュー【前編】をお届けします!
活動10年の節目を迎えたHY。1/27には6枚目となるニューアルバム『Whistle』をリリースし、また新しい第一歩を踏み出そうとしています!

——HYとして、10周年を迎えてどのように感じていますか。

新里英之(Vo+G):10年があっという間で、まだまだ挑戦したいことがたくさんありますね。

名嘉俊(D):スタッフに言われるまで全然気が付きませんでしたね。この10年のうち2回も全国都道府県をまわって全国のファンのみなさんといい想い出をがんがん作ってきたから、それだけ充実していたのかなと思いますね。
2010年元旦スペシャル・HYインタビュー【前編】
——高校生の頃からこのメンバーで始められたそうですね。

仲宗根泉(K+Vo):高1の終わりくらいにこのメンバーでずっとやってきました。HYという名前をつけたのは19歳の頃ですね。

——この10年で変わったことはありましたか?

名嘉俊:個人個人では結成当時よりも成長した部分はあると思いますね。それぞれがプレイヤーとして誇りを持ってやっていると思います。

——逆に10年経っても変わらないところはありますか?

仲宗根泉:ほぼ変わらないところのほうが多いですよ。変わった部分を見つけるほうが難しいですね。大人になるにつれて音楽が仕事になるようになったからといって、メンバーとは仕事の時にしか会わないという訳ではないし。普通にみんなで遊びに行ったり、ごはんを食べに行ったりしているし。どこ行っても一緒にいるから。

許田信介(B):みんなから「おめでとう」と言われて、やっと実感が湧いてくる。今これからがアーティストとしての出発地点という気がします。

宮里悠平(G):振り返ってみると、想い出もいろいろありますけど、これからもあるじゃないですか。できることを一つずつやっていきたいなと思います。

——HYのライブやビデオとかを観ているとファンの方を大事にされているなというのがよく伝わってきますね。

新里英之:大事ですね。ストリートライブで初めてお客さんに聴いてもらうところからスタートして、当時はステージも無かったし、ライブで一体感になりながらファンのみんなとの距離が本当に近かったですね。そしてその距離というのがやっぱり大事ですね。そこから得たものも多かったと思うし、やっぱりファンのみんながいないとね。自分たちだけではたぶんここまで来られなかったと思うし。
2010年元旦スペシャル・HYインタビュー【前編】
——HYにとって、ふるさと、沖縄、東屋慶名とは。

名嘉俊:切っても切り離せないね! ツアーとかで沖縄を離れる前まではごく普通に過ごしていたんですけど、県外に出るようになってからは、よりそう思うようになりました。

——沖縄を一度でも離れてみると、あらためてそれがより鮮明に感じられたのでは。

名嘉俊:戻ってくると落ち着きますね。沖縄の香りとかほかにないものがあるじゃないですか。たとえば、ツアーから戻ってきて、那覇空港に到着した時にあのモワッとした空気とか、においとか。それまでは何とも思わなかった感覚が、これこそ自分たちが大切にしたい環境であるんだということを実感できたり。

新里英之:沖縄は自然も豊かだし、地元屋慶名には海もあったり、小さい頃はそこでいろんな遊び見つけたりして、学んだりした事もいっぱいあるんですよ。
この前、ひとりでキャンペーンで各地のラジオ局とかを回っていたんですけど、地元に帰ってくると「お帰り」って沖縄が言っているかのようで。もし抱きしめられるんだったら、ぎゅっと沖縄を抱きしめたいくらい好きですね。
2010年元旦スペシャル・HYインタビュー【前編】
——これまでも「なぜインディーズにこだわるんですか?」と尋ねられることもあったかと思いますけど。

名嘉俊:たまにありますね。なんでですかね(笑)。曲も地元沖縄にいないと書けないかもしれないくらい、沖縄が好きですからね。ただ、今の時代はインディーズもメジャーもあまり変わらないと思いますけどね。

——自分たちのペースで活動できるというのもインディーズであることの良さですよね。

名嘉俊:自分たちの場合は、CDを出したい時に、曲が生まれた時に出しましょうというスタッフの理解と、待ってくださっているファンの皆さんの理解があるから、すごく恵まれていると思いますね。
だから、毎回ライブとかでは恩返ししたいと思うし、みんなとパワーの交換をしたいし、そうやって感謝の気持ちへ繋がっていくんだと思いますね。

2010年元旦スペシャル・HYインタビュー【前編】——9/22には10周年ストリートライブがありましたが、8年前に1stアルバムを出したのも9/22でしたね。この日にちはやっぱりこだわったのでしょうか。

名嘉俊:そうですね。9/22に1stアルバム『Departure』が出ましたし、美浜はライブ映像を100本以上撮った想い出もありますし、この日は記念日なんですね。

——その時のストリートライブの時に掲げられていたHYの旗に「longway with you」というキャッチコピーが書かれていましたね。

仲宗根泉:「一緒に、歩んでいこう」というような意味ですよね。

新里英之:まさにそんな感じですね。一緒に成長しながら。今回の10周年も、本当にここまで来られたのも皆さんの支えがあったからこそ。学校に例えると、これまでの10年間は義務教育の過程のようなもので。というのも当初は何もかもが初めてでわからない事ばかりだったので、そこで学んだことをこれから自分たちの想いを音楽にして、そしてまた新しいことを探していきたい。みんなと一緒に歩いていけたらいいなと思っています。

2010年元旦スペシャル・HYインタビュー【前編】——みんなへ向けたメッセージでありながら、自分たちの宣言でもあるんですね。そしてその10年目の節目に、ニューアルバム『Whistle』をリリースしますね。

新里英之:1月27日に発売します!

名嘉俊:アルバム名を『Whistle』(ホイッスル)としたのは、汽笛という意味もありますけど、第2のスタートの笛(合図)という意味もありますね。

——“第2”のというのは、10年の区切りからの新しい第一歩というわけですね。アルバムコンセプトについては?

新里英之:いつも自分たちのアルバムにはコンセプトはないんですよ。毎回「今度はこんな感じのアルバムを作ろう」みたいなのは無くて、普段の生活の中で感じたものなどをお互い出し合っていたりするんですけど、なのに1枚目から共通する部分があって。今回の『Whistle』も、曲が全部仕上がってからアルバムタイトルを付けたんですが、“汽笛”とか“スタート”や“はじまる”というキーワードがいっぱい出てきて、『Departure2』としてもいいくらいだったんですが、いろんなアイデアが飛び交う中で、『Whistle』という言葉が出来てきた瞬間、みんなが「あっ、これだね!」となって。というのも、全12曲とも、新しい一歩を踏み出すに相応しい曲ばかりで、たとえば収録曲『レール』だったら「人生新しいことに挑戦してスタートしていこう」だったり、『告白』は恋愛もので「自分が想っていたことを告白するよ」というのが一歩だったり、ラスト曲の『時をこえ』だったら「未来に向けて、世界に向けて、やっていこう」という自分たちの気持ちを込めた一歩でもあったりしたので、どれも前向きに進んでいこうという曲で一致していて、納得できるようなタイトルが出来たんです。
2010年元旦スペシャル・HYインタビュー【前編】
——11/2からは、『レール』が全国レンタルショップで先行レンタルが開始していますね。

2010年元旦スペシャル・HYインタビュー【前編】新里英之:早くみんなに自分たちの曲を届けたいなという想いがあって、面白いかたちで先行レンタルを開始しました。レンタルというのは借り手が返却したあとまた違う人がそのCDを手に取って人と人が繋がっていくというのが『レール』のテーマにも合っているのかなと。
また、1/27発売の6枚目のアルバムリリースに向けて、どういったアルバムになりそうなのかというニュアンスを漂わせたいというのもありますね。

——1/27発売の最新アルバム『Whistle』のリード曲は?

名嘉俊:今回のアルバムは全12曲ともリード曲といえると思っています。どの曲がリード曲になってもいいと思っていたほどでした。
(つづく)

HY公式HP:
http://www.hymode.net/

(取材: 桑村ヒロシ)
(取材協力: 東屋慶名建設、新星出版)


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Posted by ryuQ編集室 at 2010年01月01日   09:00
Comments( 1 ) 沖縄の人々
この記事へのコメント
はじめまして。
SSSと申します。
恥ずかしながら、最近HYを知ったのですが、いい曲ばかりですね。^^
応援しています。
Posted by SSS at 2010年01月04日 19:07
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