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しゃかり・チアキ・インタビュー[第1話]

しゃかり・チアキ・インタビュー[第1話]
昨年活動10周年を迎えた音楽ユニット・しゃかり。新しい第一歩として新曲『結まーる』を9/18にリリース。ちょうどこの日は“しまくぅとばの日”。黄金言葉でもある“結まーる”を大事に歌っていきたいと、しゃかりのVo.チアキさんが語る。インタビュー[第1話]では、歌手になるまでの道のりから10周年の節目を越えて、新しい作品に込めた想いなどをお届けしたいと思います。

——しゃかりは、昨年活動10周年を迎えられたとのこと、おめでとうございます。

しゃかりのチアキチアキ(しゃかりのVo.):10周年を迎えて、私の地元の北谷で記念コンサートやらせて頂いたのですけど、うちのリーダーのカンナリはコンサートが終わってしみじみと「自由に10年もこうやってやらせてもらった事、続けてこられた事というのは、これは大変なことだよね」って話して。
だからこそ、それを支えてくれたファンやみなさんに「この気持ちを伝える言葉があったら教えてほしい」ぐらいに言葉にはならないほどの、感謝・感謝・感謝の気持ちでいっぱい溢れました。
何をして、この気持ちをお返したらいいのか、を考える旅がまた始まったかもしれないねって言っていました。

——こんどのマキシシングルには、タイトル曲のほかに、この10周年記念ライブの音源も2曲収録されていますよね。その歓喜が『唐船ドーイ』から伝わってきますね。

チアキ:このライブ音源では、テンションが上がりすぎて少し興奮していたかなとも思うんですが、こみ上げてくるのもたくさんありましたからね。そういって頂けると嬉しいですね。

——そういう大きな節目を迎えたのあとの最初のシングルということに今回なりますね?

チアキ:そうですね。まず、このシングルを作るきっかけとなったのが、JCI(日本青年会議所)の全国大会が沖縄で10/15〜18まで開催されるということで、その全国大会のスローガンが今回“結まーる”ということで、そのテーマソングを作ってほしいという依頼があって、それがこの歌『結まーる』が生まれるキッカケとなったんです。

“結まーる”という言葉は、私たちウチナンチュにとっては体に心に染みついている黄金言葉(教訓語)です。
そういう黄金言葉というのは、おじい・おばあ・お父さん・お母さんからいっぱい教えてもらったし、その中のひとつで、もっともポピュラーな言葉でもあると思うんですけど、
この言葉があまりにも近すぎて、言いたいことがたくさんあって、ポピュラーすぎて逆に難しく、むやみに手出ししてはいけないような自分がまだあったのです。

そこに、「“結まーる”をテーマに曲を作ってください」というオファーを頂いたおかげで、これは言いチャンスでもあり、“何かのサイン”なのかなと思ったので、今回歌にさせてもらいました。

しゃかり・チアキ・インタビュー[第1話]——発売日が9/18でしたが、ちょうどその日は“しまくぅばの日”でもありましたよね。“黄金言葉”にふさわしい日でしたよね。

チアキ:私たちが小2〜小3の頃まで「方言を使ってはいけない」と言われたぎりぎりの世代でしたよ。
高学年頃には三線クラブも出来たりして、方言も大事な文化として認められはじめていく頃でしたね。
素晴らしい(沖縄の)言葉がいっぱい残っているのにね。

——今、子供の頃の話題をお話されましたが、そもそも、チアキさんが歌に触れられるきっかけとなったのは?

チアキ:私は唄遊びから始めたのですが、2〜3歳の頃ですね。おばあちゃんのカセットテープに記録が残っているんですよ。
なぜかと言うと、私はおばあちゃんっ子で、お嫁に行くその日までずっと祖母と一緒に暮らしていたんですけど、うちの母が働きに出ていてそれで祖母の元に預けられていたんですね。
うちのおばあちゃんは全盲だったんですよ。でも外に出掛けて歩いたりとか普通に生活していたスーパーウーマンでした。だから母も預けられたんだと思います。
目が不自由なので、私を遊ばせるにしても何かあったら危ないから、おうちで歌を歌い合って遊んだりしていました。祖母は音楽が大好きだったので、歌はもちろん、三線なども弾くほどです。

——ということは、沖縄民謡は、おばあちゃんから教わったのでしょうか?

チアキ:はい。民謡も習ったり、当時流行っていた歌謡曲を歌ったりしていましたね。おばあちゃんは三線のほか、ギターも弾けたんですよ。即興で歌を作ったりしながら、唄遊びをしていました。

それでなぜ3歳の頃の音源が残っているかというと、祖母は写真アルバムとかではなく、カセットテープで録音して想い出を記録し残していたんです。
プロになってディアマンテスで歌っていた頃も、カセットに残してずっと聴いてくれていましたね。

——ディアマンテスへの参加など、プロの音楽活動へと至るキッカケとなったのは?

チアキ:私が中学生の頃に母が沖縄に戻ってくるんですけど、沖縄の情勢も落ちついてきて県内でも仕事が増えてきた頃で、本土から帰ってくることができたんですね。
母が当時の私の歌を聴いて(ピンときたらしく)、カラオケ大会へ強引に応募するんですね。私は乗り気では無かったんですけど、母とは久しぶりに一緒に暮らせるようになって嬉しかったこともありますし、母が喜んでくれるならと思い、出場してみたら賞をもらうことができました。

それも優勝でした。もちろん嬉しくて、副賞で掃除機も貰えたり、それを母がとっても喜んでくれて。
「あぁ、自分にも出来ることがあるんだ!」とその時に思いました。
「これからはどういうふうに歌を歌っていったら、お母さんやおばあちゃんを喜ばせてあげられるだろうか?」とか「将来はこれで食べていけるのかも」とか、その時まだ10代の子供でしたから、素直にそう思って、そこから歌手を志すようになっていきました。

歌を上手に歌っていきたいと思い、中学から高校を卒業するまでの6年間、ボイストレーニングに通ったり、専門の学校に通い始めたりしました。
また、私はアマチュアではあったのですが、照屋林助先生や照屋政雄先生たちが芸能団(歌・踊り・お芝居など芸能全般)を作っていらして、そこに歌い手として参加させて頂いたりしました。

——3歳の頃から歌に親しみ、そして中学生の頃からプロの歌手を目指していらっしゃったんですね。

チアキ:卒業後は、アマチュア歌手からスタートして県内外のホテルなどで歌わせてもらったり、その後、ディアマンテスのメンバーとして5年間参加させて頂きました。
そして、オリジナルの音楽ユニット・しゃかりを結成していきます。

しゃかり・チアキ・インタビュー[第1話]——そのしゃかりも10周年を迎えて、新しい第一歩となる新しいシングルのリリース。シングルとしては、なんと4年ぶりだそうですね。

チアキ:最近では、アルバムを中心としたリリースが多くなってきていますからね。

——今回のシングルのタイトル曲『結まーる』の2番の歌詞で、
“与える喜びを知り、生きる意味を追いかけていく”という言葉、これはいい言葉だなぁと思いました。


チアキ:昨年出したベストアルバムの中に、1曲だけ新曲で『僕のいう名の地図』という曲が入っていて、その歌の歌詞でも表現していたりするのですが、
「なぜ僕たちはこの世に生まれ、生きているのかな」と。いやな事があった時とか、つい考えたりしますよね。
でも、もらうばかりでなくて、自分ができることを心を込めてお届けすることによって、その相手がお金とかじゃなく、喜んでくれた瞬間を感じるために生きているのかなぁって。とくに歌を歌っているとそう思うこともあって。

たとえば、医療施設などへの慰問ライブなどにお呼ばれした時にとか、そう感じたり。
また、知的障害者の子供たちのところに歌を歌いにいった時とか、子供たちは正直で素直な綺麗な心を持っていますから、私のほうが逆にもらったり。
「チアキさん、朝は痛みがあったのに、歌を聴いたら全然痛くなくなったよ」とか言われると、私のほうが嬉しくて涙を流していたりしていますよ。

では、私のほうからは何ができるかというと歌を磨くことかなって。
いい歌を、思ったことをちゃんと伝えていくこと。それがこれからも大切なのかなって、10周年を迎えた時に相当感じたので。

それで、「与える喜びを知るからこそ、生きる意味を追いかけていく」という歌詞になりました。
“そういう気持ちで支え合っていくこと”が“結まーる”だったりしますよね。

“支え合って、連鎖し合って、いい波動を作っていく”というようなことが伝えられたらいいなって思っています。
(→続きはコチラ)

しゃかり・チアキ・インタビュー[第1話]
リンク:しゃかり公式HP

(取材: KUWA)


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Posted by ryuQ編集室 at 2009年10月09日   09:00
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