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【対談3】平田大一(南島詩人)×新城和博(ボーダーインク)

平田大一(南島詩人)×新城和博(ボーダーインク)対談3
THE BOOMの宮沢和史さんも書籍版『シマとの対話【琉球メッセージ】』に寄稿されています。宮沢和史さんとのつながり、そして、この本を通してこれからの時代に向けて何を発信しようとしているのか。著者の平田大一さんと編集者の新城和博さんとの対談から、それらが明らかに!

新城和博:自分がこの本『シマとの対話【琉球メッセージ】』で好きな言葉では、“「私は願い事があります」と言って生まれてくる”と長老が語った言葉。あれは深いですよね。
シマとの対話【琉球メッセージ】
平田大一:長老がよく「それ(自分が願って生まれてきた事)を忘れているだけだよ」って方言で語ってくれて、その時はよく解らなかったのですが大学に入って上京してからようやくその言葉の意味に気づくんですよね。

「ここ(このシマ)に生まれてきたのは、自分でお願いして生まれてきているのに、生まれた頃にはみんな忘れている」。でもそれを解った(気づいた)人は、すごく幸せ。

新城和博:なるほど確かに。自分の使命を忘れずに生きると。

平田大一平田大一:自分自身が生まれてくる事さえもそうであったなら、今生きていく事も自分で決めていかなければならないね、という話だと思うんですよね。

新城和博:“平田大一”としてはこれからやらなければならない使命というのを感じながらやっている訳ですね?

平田大一:これがね(笑)。演出家も“何かと何かの間”という感じがしていたりします。

最近僕が思うのは、“本当に一生懸命生きる”という事を“あえて見せていく”というのが、次の世代とかに対して僕が示していきたいものなのかなと思う時があるんですよ。

新城和博新城和博:では、一つの道を極めるというのとも違って。
その(本気で生きていく)姿勢をみせていくという。

平田大一:そうですね。それをあえていうと“南島詩人”という縦横無尽な肩書きが落ちつくのかなと。

結局、“生きる”という事になってくると思うんですよね。働いて日々の糧を得て、自分の生命を維持できて、自分自身が豊かで楽しく生きていければという。まさにシマの人みたいな生き方というか。

新城和博:今回、この本を一緒に作ってより判ったんですが、平田さんはとてもスケジュールが忙しく活動されていますよね。
多忙を極める中で発行するに至った新刊の『シマとの対話【琉球メッセージ】』は何冊目の著書になるのですか?

平田大一:3冊目ですね。

新城和博:その中でも今回違うのは、『シマとの対話』は桑村ヒロシ(KUWA)さんの写真とのコラボという事。

さらには“シマとの対話に向けて”ということで、THE BOOMの宮沢和史さんも寄稿されていますね。
宮沢さんとはまたどういう経緯で?

平田大一:実は15年程前に、中江祐司監督の『パイパトローマ』という映画に、僕も“アンガマ男”役として出ているのですが、
THE BOOMの宮沢君も“アブジャーマー男”として出演していて、プリンセス・プリンセスの今野登茂子を取り合うという設定で、1日だけ竹富島で撮影があったんですね。その時に、彼とは一度出会っているんですよ。

それから十年以上、何の音沙汰も無かったのですが、つい最近、あるプロデューサーを通じて、宮沢君と再会してみないかいうことで久しぶりに会ってみたんです。もちろん僕は覚えているから挨拶をしたら、実は彼も覚えてくれていて「あの時、僕に笛を吹いてくれたよね」って言ってくれて。その後、ネットなどを通じて、現代版組踊『肝高の阿麻和利』などを作っているというのは知っていたと。そして今年の2月には舞台の稽古を見に来てくれたんですよ。

僕はその現場には居なかったのですが、出演者の子供たちが「『島唄』を歌ってください!」と言ったらしいのですが、快く歌ってくださったそうです。
そして「自分ができることだったら応援をしたい」という事で、2月の卒業公演をわざわざ観に来てくれて、その後『阿麻和利』の東京公演とか決まったということで、彼らからはぜひ応援したいとのことがあって。

それで、今回こういう本を出すにあたって、『シマとの対話』に向けて、彼もまた詩人だから硬派なメッセージを寄せて書いてくれて、嬉しいなと思います。
平田大一と新城和博
新城和博:これからの新たな今後の目標は?

【対談3】平田大一(南島詩人)×新城和博(ボーダーインク)平田大一:昨年ハワイへ現代版組踊『肝高の阿麻和利』を持って行き、今年は北米に現代版組踊『尚巴志(King Sho Hashi〜Dynamic Ryukyu)』の舞台を持って行くんですね。それでこの本も一部英訳しているのですが。

ハワイやロスを巡り、僕自身がやっている舞台が小中高生の舞台だったりするので、意見交換をする機会があったりするんですけどね。いろんな国の若者たちと対話する中で、どの国・どの地域でも、テーマが“Next Generation”。次の世代にどうするのか、何を残すのか、というのを結構真剣に考えているんですよね。

僕がこれから先やっていきたいと思っているのは、次の世代の人たちと一緒に、何かを作っていくという事がしたいですね。
オバマさんが「チェンジ」と言いましたが、僕も言うならば「ネクスト・ジェネレーション、チェンジ・ザ・ネクスト」。
“次の世代が、次を変える”ということをやっていく活動を応援するというか、引っぱっていくというのをやりたいことですね。

だからこの本はぜひ若い人にも読んでもらいたいですね。もちろん、すべての人にも。新時代へのヒントに。

対談インタビューシリーズは次回は写真を担当したKUWAとの対談です。どうぞお楽しみに!

(→対談インタビュー[第1話]のバックナンバーを読む)

(→対談インタビュー[第2話]のバックナンバーを読む)

QRコード書籍版『シマとの対話 【琉球メッセージ】』
文:南島詩人・平田大一/写真:桑村ヒロシ
出版:ボーダーインク
発売日:7月31日
価格:¥1500(+税)
通販:てぃーだショップにて好評発売中!(→コチラ)

(聞き手: 新城和博、編集: KUWA)


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Posted by ryuQ編集室 at 2009年08月07日   09:00
Comments( 2 ) 沖縄の人々
この記事へのコメント
KUWAさん
今日はお声を掛けて頂きありがとうございました!
本当にご無沙汰して居ります。
KUWAさんの以前と同じ明るい笑顔にこちらも元気を頂きました^^
今、牧工房のお店<ギャラリー&生活雑貨(仮)”9kyu”>を準備中です。
TI-DAさんでブログアップ中です^^
Posted by @maki at 2009年08月10日 21:20
@makiさん
大変ご無沙汰しておりました。再会できて嬉しかったです。
そしてお元気そうで何よりでした。

今日は、安木屋さんのブックコーナーにて、
フォトエッセイ集『シマとの対話』のPOP設置の件で、
店長さんのところへご相談に伺っていたところでした。

設置直前で、まだ本は陳列されていなかったかもしれませんが、
あのあと、わかりやすい場所に本が置かれておりますので、
またぜひご覧になってください。

夕方には、牧工房のお店付近のカフェ沖縄式のほうにも、
『シマとの対話』のPOPとフライヤーの設置に立ち寄ってきたところでした。

牧工房の新しいショップ、こだわりのお店が誕生しそうですね。
またこれからも、どうぞよろしくお願いいたします。
Posted by KUWA (ryuQ編集部) at 2009年08月10日 22:12
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