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ゲンちゃん『あなたにありがとう』インタビュー【前編】

ゲンちゃん、鉢嶺元治
“ゲンちゃん”こと鉢嶺元治さんはハートフル・メッセンジャーなシンガーソングライター。ステージでは手話を取り入れながら、そして歌に心を込めて歌い続けています。
あなたにありがとう100年に一度の不況といわれ、日々葛藤している皆さんにエールを贈りたいと緊急リリースしたCDが『あなたにありがとう』(真心をあなたへ)です。ゲンちゃんの真実のストーリーをお届けしたいと思います。

沖縄フォーク村の創設メンバーのひとり。そして今

——ゲンちゃんは、沖縄で70年代に興った“沖縄フォーク村”を創設した当時のメンバーのひとりだったそうですね。

ゲンちゃん(鉢嶺元治):歌の好きな連中が集まって、ちょうど吉田拓郎さんたちが“広島フォーク村”を作ったばかりの頃でしたね。当時の沖縄フォーク村のメンバーには、佐渡山豊さん、まよなかしんやさん、新垣たかしさんなどたくさんいらっしゃいましたよ。

——楽曲を聴いていると、フォークとか一つのジャンルではくくれないような幅広い表現をされていますね。たとえば、曲によってはハワイアンのような歌唱法で歌われていたり。

ゲンちゃん『あなたにありがとう』インタビュー【前編】ゲンちゃん:もともとギターをはじめたのは小6の時にベンチャーズを聴いてからだったんですよ。中学生の頃、先輩方とベンチャーズのコピーバンドを組んで地域のお祭りに出ていたりして演奏してましたね。
あの時代は、ロックとかバンドをやっているだけで不良と呼ばれるような時代でしたね。

高校生になってからは、バンドで必要だったアンプやドラムを使わずにギター1本で表現するフォークに出会い、影響を受けたんですよ。
当時はギター&コーラスとしてやっていました。その時に、「“フォーク村”を作ろう」という呼びかけがあって、昔の沖縄タイムス・ホールでフォーク村立ち上げのコンサートをやりましたね。

そして20歳の頃には、恩納村のいんぶビーチで『フォーク・キャンプ』というのをやりました。その時のゲストが泉谷しげるさんでした。

“沖縄フォーク村”のレコードを制作した時には、ドラムがつのだひろさんだったり、高中正義さんがギターだったり、今では考えられないような人たちが集まり作りました。

歌に手話が入るようになったのは

——凄い顔ぶれですね。ゲンちゃんの歌に手話を取り入れるようになったきっかけは?

ゲンちゃん:大学を卒業するまではフォークをやっていたんですけど、卒業後はフォーク村とは離れていろんな音楽の歌を歌うようになりました。

ゲンちゃん『あなたにありがとう』インタビュー【前編】その後に巡り会った音楽がありました。障害を持つ人が作った歌詞にみんなで曲を作って発表するという『わたぼうしコンサート』が奈良県からはじまり、沖縄にもやってくる機会がありました。
友達が歌うボランティアをやるというので聴きに行ったのが、今の自分のスタイルを作るきっかけとなったのです。

それまでは、歌詞もあまり深い意味は無いようなものを歌ってきていたのですが、わたぼうしコンサートを聴いた時に、歌詞の内容が心にささりました。その時、27歳の頃でした。

このコンサートに出会って、自分も歌うボランティアとして3年くらいお手伝いしてやることになり、そのステージでは、かならず手話ボランティアが手話で歌っていたんですね。それで手話はあたり前だったんですが、自分の子供が幼稚園に入園した時に、お母さん達と一緒に『野に咲く花のように』という曲を手話で歌ってみたんですけど、その時に手話の難しさを実感したんですよ。

ゲンちゃん、鉢嶺元治なかでも指文字が難しくて、“では指文字を使わない歌を作ればいいじゃないか”という発想から、それで手話を分かりやすくする為の入門編を作ろうと思ったのが、ステージで手話をしながら歌う事になっていくきっかけになったんですよ。

そうやって手話の歌が生まれた曲が『魔法の言葉』という代表曲になります。たとえば、英語の『ABCの歌』のようにみんなで覚えてくれたら、そしてこれをきっかけにして手話とかにも興味を持ってもらえたらいいなと思ってはじめたんです。

かれこれ十数年前にリリースしたファーストアルバム『大琉球世果報王国』に収録した曲なのですが、“琉球”“世果報(ゆがふ)”“王国(大國)”がキーワードです。それがいつの間にか、総括して“地球”というテーマで歌っていくことになります。
NHK『みんなの手話』
地球に一緒に暮らす人間たちが“家族”という意識を持てば

——ゲンちゃんが伝えたい一番のテーマが“地球”なのですね。

『We are one Family』を収録したCDゲンちゃん:セカンドアルバムの『私たちはひとつの地球家族』(2004年発売)がそうですね。アメリカがイラクに対して戦争を起こそうとしていた時に、これは大変だと思い、地球家族をテーマにした歌を作ったんです。
今まで平和運動もした事も無かった自分が、あの時、戦争はいけないよと思ったんですよ。

たとえ地球の何処に住んでいようと日本の裏側にいる人たちを他人だと思っているかもしれなくて、戦争で死んでいこうとその痛みがわからないんだよね。その亡くなっていく人たちが、私たちひとつの地球家族だったら、こんなに他人として冷静に傍観していられるの?という発想で、“地球家族”という意識を持つようになったんですよ。

「地球に一緒に暮らす人間たちが“家族”という意識を持てば殺し合いはしないよね」と。
逆に助け合ったり、支え合ったり。「一緒に幸せになろうよ」って思うようになるんじゃないの?って。

※インタビューはこのあと、より深い話へ。→記事【後編】はコチラから


→つづく

(取材+動画:桑村ヒロシ)


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Posted by ryuQ編集室 at 2009年05月20日   09:00
Comments( 0 ) 沖縄の人々
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