琉球オルタネイト(仕掛人・カクマクシャカ)

現在のリアルな沖縄のオルタナティブシーンが録音されたオムニバスCD「琉球オルタネイト」。同名シリーズライブの仕掛け人・カクマクシャカ(安村磨作紀)を中心に、カンナ(BLEACH)の別ユニット、イラブチャーズ、すべりだい、ポニーテールリボン(s)、DUTY FREE SHOPP.が参加するなど、個性的な音が21トラックも収録された“CHAOS”的な雰囲気もまるごとパッケージになったようなオムニバス作品だ。現在、ライブ会場と公式サイトでしか入手できないといわれている。
——ちょうど昨年4月に「琉球オルタネイト」という定期ライブがはじまって1周年という事ですが、「琉球オルタネイト」とはどういうイベントなのでしょうか。

——場所のチカラとは?
カクマクシャカ:“場所”と
“人”も同じで、その場所に行くことで人と人が会うことができて、そこでお互いがインスピレーションを刺激しあったりとか。そういう面白い事ができる場所を自分たちで作ること自体が大切。
地域性とかにもこだわるというのもあって、あえて場所を限定したい、というのもありますね。現在、沖縄市泡瀬のHumming Bird Mというホールで開催し続けています。
なぜ、このホールを拠点にしているのかというと、会場代のレンタル料のみで借りることができるので、経費の負担が少なくて済み自主運営がしやすいというのもあるんですね。
それによって、聴いてもらいたい人をより多く招待できるのがいいんですね。お金が無いから来られない、というのは勿体ない。だから、ライブチャージも安く設定して遊びに来やすくしているので、もっと自由に音楽を聴いてほしいですね。
——ある意味、インディーズの原点、というのが感じられますね。
今、沖縄のインディーズ・シーンを振り返ってみて、思うことってありますか?

地域性でいえば、“沖縄”というのをもっと大事にしたいですね。
——カクマクシャカとしては、これまでも加藤登紀子さんや坂本龍一さん、shing02さんとの出会いも、ビジネスでのつながりというよりも、(個としての)人間関係のつながりの中で点と点が結びあってきた訳ですものね。
カクマクシャカ:そうですね。
今、音楽業界自体が売れなくなってきている中で、これまでのシステム(やりかた)とは違うこっちのほうが(オルタナティブシーンのほうが)注目されてくるんじゃないかなと思いますね。
今は“ホーム”って無いじゃないですか。だからそういう自分たちのホーム(いつでも来られる場所/皆が集まる/コミュニティー)を作らなければ、と思うんです。
——音楽はCDの中だけじゃなくて、生きているし、演奏の場を欲している。
カクマクシャカ:まずファッションとかカタチから入る場合ってあるじゃないですか。たとえばHIP HOPではよくスポーツウエアを来こなしていたりするけれど、それには背景がちゃんとあって、自分たちがスラム街から這い上がるには、スポーツ選手になるか、HIP HOPのスターになるか。だから頑張っているスポーツ選手にリスペクトという事で、そういうファッションを着ていたりしますよね。
でも、それを輸入してきた場合、まず格好だけ真似してしまうんだけど、それって順番が逆じゃないですか。
まず、場所があって、人がいて、そこから発生する文化から生まれてくるものだから。自分たちの生活の中から生まれてくるもの。楽器を弾けない人が、楽器代わりにターンテーブルでやったりするように。
もし自分の住む街に、身近にライブハウスが無くても音楽は出来る。例えば公民館しか場所が無いならそれでいい。
カタチではなくて“音楽が好き”っていう、そういうところから始めてほしい。そして音楽を通して、ひとつになってね。

今、「琉球オルタネイト」のライブ現場は、演っている側がとても楽しんでいますね(笑)。それがお客さんのほうにも伝播するんですね。
たとえば今回のアルバムのジャケットは、お客さんが提供してくださったデザインなんですね。お客さんとの関係を作っていく中で、お互いが何かを作り出そうというエネルギーがある。
かつて、アンディ・ウォーホルのオープンアトリエというかサロンにいろんな人が出入りしていて、そこから何かが生まれてくるみたいな。

カクマクシャカ:既製品(な音楽)ではないので、いろんなジャンルのアーティストが収録されているので全部通して聴いてほしいですね。そして“自分がイイのを見つけてよ”という感じです。
——面白MCまで収録されていますね。
カクマクシャカ:臨場感を出したかったもので(笑)。
曲も含めて全21トラックが、CDの収録時間限界まで目一杯入っています。
それから、カクマクシャカの作品としては、新曲が入っていますね。あと、カクマクシャカのライブ音源というのはほとんど無いのですが、このアルバムに稀少なライブ音源も収録されています。

——最後に読者の皆さんにメッセージを。
カクマクシャカ:身の回りのものを見つめた直すところから、その人にしかないオリジナルのものが見つかると思うので、ぜひ見つけてほしいですね。
※公式サイトは、
http://kakumakushaka.com/archives/2009/001078.php
(取材+文: KUWA、取材協力: 覚醒ORG、416)
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