沖縄から「セレブレーション・アース」(ポール・コールマン)
地球に木を植え続ける為に世界中を歩き続けるというポール・コールマンさん。1990年の地球環境サミットをきっかけに、18年間で、39カ国、47000キロを歩き、1150万本の木を植えてきました。なぜ、木を植え、そして歩き続けるのか。それは、1988年に旅先で壮大なビジョンをみたことがきっかけだったといいます。いったい何をみて、そして地球環境保護の重要性を訴え続けているのでしょう。
12月1日に浦添てだこホールで行われた講演より一部を抜粋して、皆さんにもご紹介していきたいと思います。
「私は、1990年から地球を歩きながら木を植えるという活動をはじめまして、今、4万7千キロを歩きました。環境保護のメッセージを伝える為に歩いています。
よく皆さんには“どうしてそういう活動をするのですか?”“なぜ、そんなに歩いていられるのですか?”と聞かれます。
その理由のひとつは、基本的に“地球が大好きだ!”という事があります。
私の育った環境は工業地帯だったのでいつも美しい自然のあるところに行きたいと憧れていました。その夢をかなえる為、15歳の時に船に乗ったのです。最初は調理人の仕事でしたが、その仕事のひとつで毎日出る大量のゴミを海に捨てなければなりませんでした。先輩にその事を問うても「海は一番大きなゴミ箱だから構わない」と言われたりするような時代でした。
石油タンカーにも乗って働いていたんですが、石油タンクの洗浄には、大量の化学薬品を使い、ぜんぶ海に流していました。'70年代は環境問題の事を話す人はまだ誰もいませんでした。
船を降りてからは、カナダに移民。すべてに満足するような生活の中で、ある日、TVでアマゾンの森が大火災で燃え続けているニュースを見て、子供の頃からの夢が燃やされているかのような気持ちになったんですね。自分が引き裂かれているような思いをした事がありました。」と、ポールさんは一人になって考えてみる必要性を感じ、アイスランドへと一人旅をするになったのだといいます。
「アイスランドで旅をしていたある日の事、とても綺麗な景色の中を歩いていると、素晴らしい岩の割れ目の場所がありました。“地球の命というのは素晴らしい童話のような世界のようだ”とも思ったのです。
その瞬間に、まるで雷に打たれたように、自分がビジョンの中に入っていきました。
自分は宗教的な人間でも無いし、宗教を信じていたわけでも無いんですけど、その瞬間になぜか目の前の世界が変わったんです。目の前に拡がる世界の中で、頭の中で“声”が聞こえてきました。「入っておいで」と。
その時、頭の中で半分は、“あぁ、この体験を人に話したら気が狂っていると思われるだろうな”とも思いました。
でも、その時の状況では、そこに入っていく選択しかありませんでした。
そしてそのビジョンの中に入っていくと、あまりにも素晴らしい世界で、そこは目が眩むほど色彩が鮮やかな場所でした。わたしがふと後ろを振り向くと、そこに神の目があったのです。
その神様の目というのは、宇宙と同じくらい真っ青で、神様は時間のロールというのを着ていました。そしてその世界から“ポール。あなたを待っていましたよ”と声がしました。
そして“この素晴らしい世界を理解するためには、もうひとつの反対側の世界も知らなくてはいけないよ”と言われ、次の瞬間、バンッと暗闇の世界にいました。そこで聞こえてきたのは人間の苦しい叫び声でした。真っ暗な空に、それよりもさらにドス黒い雲から黒い雨が降ってきました。
次の瞬間には、また元の世界に戻ってくる事ができましたが、“ポールよ。さぁ、これで何をしたらいいか分かったね?”と言われました。
私は、2つの世界を見てきた事に気がついたんです。光と闇の2つの未来が人類に用意されている事がわかりました。」
そして、どちらの未来を選択するかは、私たち人類にかかっている、という事のようです。
その1988年に見たビジョンがきっかけとなり、世界中を歩きはじめたのだそうです。その始まりが、1990年の地球環境サミット(ブラジル/リオデジャネイロ)がはじまる2年前に“歩けポール!そこ(ブラジルで開催される地球サミット)に向かって歩くんだ!”と自分の中に声が響いてきて、カナダからブラジルまでを2年間かけて木を植えながら歩き通したのだそうです。
その後も活動は続き、戦火のサラエボの中でも入っていき、“戦争というのは、人の命だけではなく、こんなにも自然を破壊していくんだ”という事を伝えたくて木を植えに行ったのだといいます。
サラエボで木を植えて、サンフランシスコに戻る時に、友人が“ポールが見た奇跡とはどういうものでしたか?”と聞きました。
“もし半年後に、戦争が終わったら、それこそ奇跡だね”と答えました。そして、それからちょうど6カ月後に戦争が終わったんです!
それは自分とはまったく関係の無いところで起こった奇跡に思えるかもしれませんが、私がサラエボに木を植えたからこそ、そうなると感じ取る事ができたんだと思います。
これが、ビジョンの素晴らしいところで、何か自分が霊感なり直感なりを受けたら、それに従って行動に移してみるといいんです。
そのビジョンが実際に起こるのがわかっていて、その現実に自分も向かっていけばいいのです。
沖縄でも、私は素晴らしいビジョンをみました。それは、“セレブレーション・アース”というイメージです。
'09年4月1日〜9月21日 国連平和デーまでの6カ月間、沖縄から世界に向けて平和を発信しようと思っています。
人々は“なんで沖縄からなのか?”といいますけど、しかし“沖縄ではだめだという理由は何も無い”のです。
私たちは沖縄から世界規模の平和宣言をしようと思っています。
・関連記事1:「地球環境再生は沖縄・宮古島から」(木内鶴彦)
→http://ryuqspecial.ti-da.net/e2376079.html
・関連記事2:「木内鶴彦+ポール・コールマン対談」
→http://ryuqspecial.ti-da.net/e2377431.html
(取材: KUWA)
(取材協力: CELEBRATION EARTH実行委員会)
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