長崎真湖・凱旋公演「眠れる森の美女」開催直前インタビュー1

アメリカで開かれた国際バレエコンクール『ユース・アメリカ・グランプリ2007』シニア女子部門で1位に輝き、昨年9月にはアメリカ・ワシントンD.C.に拠点を置く『ワシントンバレエ団』に入団した沖縄県宜野湾市出身のプリマドンナ・長崎真湖さん(19歳)。
アメリカだけでなく、これまでにスイスなど、海外での本格的なバレエ留学の経験もあり、モンゴル国立オペラハウスバレエ団でもプロのプリマとしても舞台で活躍するなど、世界のバレエファンを魅了しています。
その世界が注目する新星プリマドンナ長崎真湖さん待望の凱旋公演バレエ『眠れる森の美女』が8月8日、9日沖縄コンベンション劇場棟(宜野湾市)で行われます。
大舞台に挑む今の心境や『眠れる森の美女』の見どころ、地元・沖縄公演への抱負などを伺ってきました。

——お帰りなさい。何カ月ぶりに沖縄に戻られましたか?

——どんな毎日でしたか?
長崎真湖:バレエ団というのは仕事(職業)ですので、毎日朝から夜までバレエレッスンをしながら、舞台稽古も繰り返し、そして連日の公演に出演するなどバレエの日々でした(笑)。
——10か月過ごした『ワシントンバレエ団』はいかがでしたか? 刺激を受けたり、吸収したこと、また学んだことなど、どんなことがありましたか?
長崎真湖:もともと、これまでに経験したことが無いことに挑戦したくて、このバレエ団を選びましたので、得意であった分野や好きな分野以外で、いろいろ学ぼうと望みました。
だから最初の頃は初めてのことも多く、戸惑う事もありましたが、これまで好きだったクラシックがより好きであることがわかった事と、新しく挑戦したモダン的なセミクラシックの魅力や楽しさもわかるようになりました。
——新しいお友達もできましたか?また仲間との交流などはいかがでしたか?
長崎真湖:いっぱい友達も出来、とても楽しく過ごしました。
ワシントンバレエ団は年齢も幅広く、私が一番下で19歳で上は30代ぐらいまでいましたが、向こうでは同じカンパニーという中では皆とても仲良くなり、日本とは違い上下関係が無いので、年齢関係なく親しく楽しく交流が出来ました。

——いい経験をたくさんされて、楽しく充実した日々だったようですね。
さて、そしていよいよ沖縄の地元で凱旋公演『眠れる森の美女』の舞台が近づいていますね。
長崎真湖:少し緊張もしていますが、いろんな分野を見て勉強してきて、経験も増えました。これまでのクラシックの経験に、毎日のレッスンで体の動きや違う筋肉もついてきているぐらいになりましたので、自分で自分の変化もわかるほどで、みなさんには成長した表現力をみてもらいたいです。

——総出演者、約100人という大舞台になると聞きましたが。
長崎真湖:はい。とても多人数です。世界のバレエ舞台でも多人数といえる舞台になると思いますが、それだけでなくこの演目は時代背景が西洋の昔の中世時代ですので、衣装なども100人の出演者に合わせて作り用意していきますので、そうしたことも大変です。
見ていただくお客様には、そうした演出のムードも存分に楽しんでもらいたいと思って大がかりな準備をしています。
——真湖さんの役どころを教えてください。
長崎真湖:<オーロラ姫>の主役を務めます。演目は3幕仕立てで(プロローグ付き)です。
ディズニー作品などで親しみのある方や、海外では童話『Sleeping Beauty』としても広く親しまれている作品なので、ストーリーはご存じの方も多いと思いますが、今回は特別版で本来3時間は掛かる大作を、長崎佐世先生が構成・振り付け・演出を手掛け、2時間30分ほどになるスペシャル舞台になります。
私のオーロラ姫は、
1幕では、16歳の時代、
2幕では、幻想的に妖精と幻の姿のオーロラ姫で、
3幕では、幸せなオーロラ姫として登場します。
——オーロラ姫とはどんなお姫さまですか?

私が得意なのは実は男らしい役や、活発な格好良い踊りなので、この役柄は今まで以上に練習に力が入っています。今回の舞台では、オーロラ姫の品ある華麗さなども踊りで美しく表現したいと思っています。
——今回は海外からの豪華ゲストダンサーも注目されていますし、また幅広いジャンルから琉球舞踊界からも人気若手で実力ある佐辺良和さんがご一緒に共演されるとのこと。
また、お姉さんの長崎遥(はるか)さんも今回はリラの妖精で出演されますし、出演者との共演もあるなどいろいろ楽しみですね。
長崎真湖:姉妹で舞台に立つことはこれまでもあるのですが、今回は特に第2幕の同じ場面で姉といっしょに踊れるのがとてもうれしく、楽しみにしています。また海外ゲストの方はこれまでにもご一緒しているので、信頼ある皆さんとの再会とそして共演するのを楽しみにしています。
琉球舞踊の方との共演は初めてですが、沖縄ならではの独特な芸能の表現力とバレエではいろいろ違いがあり、とりわけ目の表現の仕方に大きな違いを感じています。琉球舞踊ならではの目力にとても魅了されています。舞台でもどのようにその表現が伝わるか楽しみにしてください。
——真湖さんにとってバレエとは?バレエの魅力とは?
長崎真湖:バレエを踊ることは何より一番楽しいです。かつては悩んだり嫌いでやめようと思ったことさえもありましたが、今は無くてはならない一番大事な友達。大好きです。
プリマドンナ・長崎真湖【後編】では、真湖さんの師であり母であり、今回の公演の演出・構成・振付改訂などを担当された長崎佐世さんに、舞台『眠れる森の美女』の見どころやバレエの魅力、沖縄凱旋公演への期待など伺います。

→【前編】沖縄が生んだプリマドンナ・長崎真湖インタビュー(掲載中)
→【後編】舞台『眠れる森の美女』演出・構成・振付の長崎佐世インタビュー(本日掲載!)
■公演内容
・作品:バレエ『眠れる森の美女』(全3幕) プロローグ付
「ユース・アメリカ・グランプリ2007」シニア女子部門 第1位 長崎真湖 主演
・公演日:2008年8月8日(金) 開演19:00(開場18:15)
2008年8月9日(土) 開演17:00(開場16:15)
・場所:沖縄コンベンション劇場棟
・入場料:(全席指定)A席6,000円/B席5,000円
・主催:沖縄インターナショナルバレエCo.
・共催:琉球新報社
・問合せ:沖縄インターナショナルバレエCo.
TEL:098-941-0360/FAX:098-941-0375
(文: 吉澤直美、編集: 桑村ヒロシ)
(取材協力: 有限会社 沖縄インターナショナルバレエCo.、有限会社ゆめ企画)
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この記事へのコメント
すごい!真湖さんカッコイイです!(*^ー^)ノ
Posted by たつたろう at 2008年07月31日 13:43
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