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平和レクイエムコンサート

平和レクイエムコンサート
「風化させてはいけない記憶を次世代へ」と題して、『第13回糸満市平和祈念祭 平和レクイエムコンサート』(糸満市主催)が、6月21日(土)平和祈念資料館祈念ホールで開催され、20数万の戦没者の氏名が刻印される“平和の礎(いしじ)”に捧ぐテーマソングが披露されたほか、地元高校生による平和学習発表などが行われました。

平和レクイエムコンサート
平和レクイエムコンサート今年で戦後63年となりました。
沖縄では、6月23日は「慰霊の日」。あらゆる立場(や国籍)を超えて、先の大戦で亡くなられた全ての方々のご冥福を祈るとともに、世界の恒久平和を願う日として、沖縄県が1974年10月に制定したものです。

毎年、沖縄県内各地で、慰霊の日に合わせて数多くの平和関連イベントが行われます。

そのひとつ、第13回を数える糸満市主催の『平和祈念祭 平和レクイエムコンサート』では、今年初めて“平和の礎(いしじ)”のテーマソング『♪天翔り来ませ(あまかけりきませ)』(作詞: 宮野竹/作曲: 川平永介/補作編曲: 杉本信夫)が披露されました。
平和レクイエムコンサート
演奏に先立ち、この作品の補作編曲を担当した糸満市在住の作曲家・杉本信夫(日本三板協会会長)さんから、作品についての紹介がありました。

作曲をした川平永介氏(故人)と長年にわたる交流があり、懇意であったことから、この作品を知り、その詩、曲に感銘を受け、さらに多くの人に歌い親しまれるようにと編曲に携わったいきさつなどが紹介されました。

詩を書かれた宮野竹さんは(現在91歳/浦添市在住。作曲した故・川平永介氏の妻・芳子氏の姉)、先の大戦で、遺品も遺骨もひとかけらもないまま、ビルマで戦死した兄のことをしのび、戦死公報の紙1枚で知らされただけの兄の名前を“平和の礎”に見出したときの感慨を表現した作品なのだそうです。

天翔り来ませ 兄上 ふるさとに 君の名しかと 平和の礎に(詩『天翔り来ませ』)
この詩は、1995年に『全九州短歌大会・沖縄県短歌大会』で選者賞受賞、杉本さんもとてもこの詩に感動したことなどが話されました。

「そして宮野さんの思いが深く届いたのだ。
 平和の礎よ、やっと死者の魂を呼び戻すことができた。
 天翔けてそれは永遠の平和を願えるとこに。
 死者の名を刻み、人々はなぞり、祈る」と。

平和レクイエムコンサート戦争を知らない世代に、多くの人たちへ、平和メッセージとして歌い継いで欲しい。永遠に平和の願いを込め“平和の礎”のテーマソングになるようにと、作品を完成させたのでした。

会場には、詩を書かれた宮野竹さんもご家族と一緒に駆けつけられ、
「“平和の礎”のテーマソングとなることに、深い意義と喜びを感じている」と、客席より挨拶。
静かに演奏を聴き入っていらっしゃいました。

この『平和祈念祭 平和レクイエムコンサート』では、沖縄尚学高校・国際交流部の生徒が、平和学習で学んだ沖縄戦や平和についての作品が発表されました。
平和レクイエムコンサート
若い世代で考える戦争のこと、教科書問題のこと、各国との交流を通して感じていること、生徒たち自身で創作した沖縄戦を伝える物語が上演されました。さらにそのほかにも…
平和レクイエムコンサート
沖縄盲学校高等部3年生の大城友弥さんによる歌のステージもありました。
大城さんは、平和について考えたことなどの話も交えながら、自身のオリジナル作品を演奏。大城さんの歌に、目頭をおさえて涙ぐむ人も多くみられました。言葉に込められた温かな気持ちに会場全体が包まれていき、そして大きな感動の拍手が贈られながら閉会しました。

 戦争は二度とあってはいけない
 平和を祈念し、合掌

(文+写真: 吉澤直美、編集: KUWA)



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Posted by ryuQ編集室 at 2008年06月24日   09:00
Comments( 2 ) 戦争と平和
この記事へのコメント
吉澤直美さま
ご無沙汰しています。重田さんの本を担当した川平です。
このたびは、思いがけず、6月21日におこなわれました平和レクイエムコンサートの模様をご紹介いただき、ありがとうございます。
当日、最初に演奏された「天翔けり」の歌は、わたしの伯母がつくった短歌に、愚父が曲をつけたものを、杉本信夫先生が補作編曲してくださいました。歌った男性は、新城亘の妹の夫です。これをまたさらに、吉澤さんが記事にしてくださいました。集合写真には、伯母とイトコたちも入れていただき、いい記念になりました。いろんなつながりができて、楽しいですね。
吉澤さんもどうぞお元気で、ますますご活躍を!
Posted by 川平いつ子 at 2008年07月04日 19:51
川平様

コメントを拝見してご縁のありがたさに感謝申し上げます。
杉本先生とも私はさんば協会をはじめ大変お世話になっている関係であるとともに、歌われた長嶺先生とは南大東島つながりのご縁もございます。

めぐりあわせでこうして仕事でかかわることができ、また記事をお読みいただいたことにも大変うれしく感謝いたします。

ありがとうございました!今後ともよろしくお願いします。
Posted by 吉澤ryuQ記者 at 2008年07月04日 22:47
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