宮古島とクイチャー(3分で踊れるクイチャー教室/ほか)



まずはクイチャーフェスティバル実行委員長の下地暁さん(アイランダーアーティスト)のミニライブからはじまり、途中、クイチャーのレクチャーも交えながら『漲水のクイチャー』を参加者全員で実践。『漲水のクイチャー』といえば最もポピュラーなクイチャーですが、クイチャーは地域によって踊り方や拍子などが違ってきます。

次の演目『3分間で踊れるクイチャー教室』では、『宮国のクイチャー』をみんなで踊ってみようと、宮国(旧城辺町宮国)郷友会の皆さんから本格的なレクチャーがありました。
500年の歴史があるといわれる『宮国のクイチャー』は、十五夜の大綱引きの最後に全員で踊って締め括る踊りですが、男女それぞれの踊りが違い、7拍子の中で男性は手を1回打ち、女性は2回手を打ち1拍休みを入れるので、交互に掛け合いながら踊るような見事なクイチャー踊り(ぶどぅい)です。
(↑実際の踊りを動画でご覧頂きましょう。画面クリックで再生できます)
とても3分間ではマスターできそうにはないかもしれませんが、進行の垣花さんによれば「観ているとだんだんと判ってくるので一緒に踊ってみるのが手っ取り早い」とのこと。11月1日には『第8回クイチャーフェスティバル』が宮古島で開催されるので、ぜひ宮古各地域の個性あるクイチャーを体験して頂けたらと思います。
またシンポジウムでは、パネリストに国立劇場おきなわの大城學さん、宮古郷友会会長の兼城恵考さんを迎え、大変意義ある意見が交わされました。
「沖縄の中でも、“踏む”という所作が重要になってくる芸能は宮古のクイチャーしかない。踏むことによって、魑魅魍魎を追い払い、世果報を招く」とは大城學さん。その“踏む”という行為について、兼城さんは、
「土地を踏み、舞い上がる塵が天に上がっていくことによって雨を降らせた」ともいわれたとのこと。これが一般的によく知られるクイチャーの由来のひとつ“雨乞い”のことですが、かつて明治36年まで重い人頭税を課せられていたものですから、農作物の実りについては大変な死活問題でした。また、十五夜に踊るクイチャーにしても当時は実りを天に願うしかないですし、祝いの舞いとしては人頭税廃止の時に盛大にクイチャーが踊られたことも記録されています。地域のみんなで一丸となって気持ち(願いを口に出して)を合わせる(=クイ、チャー)ことが大きなエネルギーを生み出すことを(たとえば農作物の実りに影響することを)先人達は肌で実感していたのだと思われます。

実行委員長の下地さんは、
「親の親の親のずっと昔から受け継いできたものを、身体だけで表現するのではなく、心も、精神も未来へつなげていきたいですね」と語ります。
エネルギッシュな宮古魂の魅力を、クイチャーフェスティバルで体感できることでしょう。ぜひ、今週末は宮古島へ。
■『第8回クイチャーフェスティバル』
日時:11月1日(日) 16:00〜
場所:カママ嶺公園多目的広場(宮古島市平良)
入場料:無料
(※過去最大の参加団体数に今年はなりますのでどうぞお楽しみに)
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