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イクマあきら“ダイナミック琉球”インタビュー

イクマあきら“ダイナミック琉球”インタビュー
オリオンビールのTVCMで流れる新しいエイサー曲『グスージサビラ』でお馴染みのイクマあきら氏。その音楽的才能は、D-51『NO MORE CRY』などのプロデュースでもよく知られています。自身の6年ぶりのアルバム『ダイナミック琉球』のリリースを機に、特別インタビューをお届けしたいと思います!

——イクマさんは2002年に沖縄に移住されてきたそうですね。

イクマあきらイクマあきら:2002年6月に沖縄で作曲活動をするため、北谷のホテルで3カ月ほど滞在するつもりでした。
まず沖縄に来て、目の当たりにしたのが、そこは北谷の海でしたがエメラルド色の海、そして波の音。東京で14年ほど活動してきて、すっかり自然のことから離れ、忘れていたなぁとショッキングでしたね。

ディアマンテスのアルベルト城間さんから、「沖縄に来ているのだったら、スタジオを貸すよ」と言ってくれて、おかげでじっくりと作品づくりに専念でき、そうやって生まれたのがファースト・シングル曲の『風のメロディー』と『Sharing Love』('02年オリオンビールTVCMソング)でした。

3カ月のつもりが、まずは僕が沖縄に1年ほど単身で住みはじめて、後からかみさんも沖縄によび、本格的に沖縄で活動しはじめました。そして'03年には、ファースト・ソロアルバムの『LIFE TIME』が出来たのです。

——そうやって生まれたファーストから今回のセカンドアルバムまでの6年間に、ざまざまなアーティストをプロデュースされてきましたね。

イクマあきらイクマあきら:プロデュースをこんなにたくさんやる事になるとは正直僕も思っていませんでした。一番最初にHIRUGIをプロデュースしてシングルが出来上がった頃に、D-51と出会い、サースティーロード、よなは徹、伊禮俊一、川畑アキラ(元コブラツイスターズ)などの作品を手掛けてきました。

プロデュースをするにあたり、一人一人を育ててきてサウンドを作り上げていくというのは本当に大変な作業で、とても片手間ではできませんから、すべての時間を捧げていました。

——これまで何組ものアーティストをプロデュースしてきて、そして6年ぶりに、ついにご自身の新しいアルバムをリリースに至りましたね。

イクマあきら:D-51のほか色んなアーティストと出会っていくのですが、やはり沖縄に住んでいるものですから、たとえば沖縄の地元出身のアーティストと接点が増えてくることによって、沖縄の文化とも触れていく機会が増え、よなは徹君のアルバム『宴』で3曲ほどお手伝いしたあと、さらに伊禮俊一の作品作りに続いていき、不思議と『ダイナミック琉球』という曲を作っていくように神様がし向けたんじゃないかという事が連続していきました。

そうやって5年間沖縄に住んでいろんな方々と接触し、沖縄に触れた結果、生まれた曲だと思っています。そこに至るまでの時間は掛かっても、大切な事だったんだなと思いますね。

——このアルバムのタイトル曲でもある『ダイナミック琉球』が生まれるキッカケは?

イクマあきら:ちょうど、よなは徹君のアルバム収録曲の3曲を仕上げたところで彼と打ち上げをしていました。そのお店の隣のテーブルのほうに平田大一さんがたまたまいらっしゃっていました。
初対面だったのですが、泡盛グラスを手にして隣の席に伺い、「イクマと申しますが、芸能で元気な子供たちを育て街を活性化させるなんて、すばらしい活動だなと思っていました。僕も音楽を通して、街を元気にするような仕事をしたいですね」と挨拶させて頂いたのですが、
イクマあきら“ダイナミック琉球”インタビューすぐ3日後くらいに電話があり、「実は自分が手掛ける『琉球ルネッサンス』という舞台が行われる予定で、そのエンディングテーマ曲で全員が踊る予定なので、新しいタイプのエイサー曲を書いてほしい。“ダイナミック”な感じで」というお話を頂きました。そこから『ダイナミック琉球』という歌が生まれます。

——ほんのちょっとした出会いから、物事が発展していったのですね。

イクマあきら:不思議なものですよね。彼はあまり僕の事を知らなかったようですが、思い切ってイクマという音楽家にお願いしてみようと思ったらしく、「これからの時代に、ダイナミックでエネルギッシュなエイサー曲を」というリクエストがありました。僕のほうも、人々を感動させるような曲を書きたいと思い、そしてもの凄い勢いでこの曲が出来上がりました。

沖縄の血が流れていない僕が、沖縄の曲を作るなんて畏れ多いと思っていましたが、これまでの過程で様々な沖縄のミュージシャンたちのプロデュースに携わってきたことで、自らが『ダイナミック琉球』を作っていく事になっていき、僕を受け入れてくれた沖縄に「ありがとう」と感謝しています。

——そしてオリオンビールのCMでお馴染みの曲『グスージサビラ』ですが、どうしてあんなにもエイサーと合っているのだろうと思っていたら、なんとエイサーの中で最も伝統的曲『仲順流れ』がベースになっているそうですね!

イクマあきら“ダイナミック琉球”インタビューイクマあきら:この曲は、沖縄の皆さんを賑やかに踊らせるパーティーソングを作りたいと思っていまして、おじいちゃんから子供までハイテンポなカチャーシーのノリで踊りまくるようなそんな曲にしたいと、こんどは僕のほうから平田大一さんに歌詞をお願いしました。そのなかでは沖縄版ラップともいえる口説(くどぅち)を平田さんにお願いしたり、後半の部分を沖縄の子供たちと大合唱しているイメージが浮かんできたんです。それで平田さんに相談したら、勝連のきむたかキッズたち(現代版組踊『肝高の阿麻和利』に出演している子供たち)と100名で大合唱し、もう感激でしたね。
その収録から戻ってきてスタジオで作っている最中の『グスージサビラ』のサウンドに子供たちの歌を合わせてみた時、涙がこぼれてきましたね。
この曲、これからの時代を担う子供たちにも、ぜひ聴かせたい曲です。

——エイサーで最も古い伝統曲のメロディーと、未来につなぐ子供たちの合唱が、温故知新の作品となりましたね。

イクマあきら:そういって頂けると嬉しいですね。

——その2曲のほかは、対照的にバラード曲も多いですね。

イクマあきら:沖縄に住んで感じた事、気づいた事も多いんですよ。家族の絆だったり、人が支え合うことだったり、東京では忘れかけていたことを思い出させてくれたというか、昔の日本が残っているような“人と人の結びつき”がありますよね。そして自分も“身近に側にいる人から大事にして生きていこう”、そんな歌を作りたいと思いました。

6曲目の『こころの風』などは、まさに沖縄に住まなければ生まれなかった歌ですね。ふるさとがいつも見守ってくれている感覚が沖縄にあります。ふるさとがあることに励まされ、誇りをもって頑張れる。僕には僕の生まれ育ったふるさとがあるということに気づかされましたね。

沖縄には“原点”がありますよね。忘れちゃいけないことに気づかせてくれます。僕は洋楽が好きでそういうエッセンスを音楽に入れてきたのですが、沖縄に来てからは“和の心”がどの曲にも入ってきていますね。それを「沖縄のおかげ」だと自分は嬉しく思っています。

——9月にはこのアルバムリリースを記念したレコ発ライブを予定されていますね。

イクマあきら:9月19日(土)に那覇の桜坂セントラルで、スペシャルないいライブにしたいと気合いが入っています。“音楽ってこんなに面白くて楽しいものなんだ”って、味わい深いものを求めているか方にも楽しんで頂けるライブを予定しています。
(川畑アキラ、D-51もスペシャルゲストで出演予定!)

——最後に読者のみなさんにメッセージをお願いします。

イクマあきら“ダイナミック琉球”インタビューイクマあきら:音楽で元気になってもらいたいと思って、今に至ってるんですけど、僕も沖縄のミュージシャンたちとの御縁がつなり、輪が広がって『ダイナミック琉球』が生まれたように、人と人の絆、御縁というものを、これからもぜひ大切にしてほしいなと思います。

(文+写真: 桑村ヒロシ、取材協力: Flying High)


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Posted by ryuQ編集室 at 2009年08月25日   09:00
Comments( 0 ) 沖縄の人々
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