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米軍機墜落事故5年目の8月13日

米軍機墜落事故5年目の8月13日
2004年8月13日(金)、宜野湾市にある沖縄国際大学の構内に米軍機(CH−53D型ヘリ)が墜落、炎上する事故が起きた。

米軍機墜落事故5年目の8月13日今年は米軍機墜落事故から5年目。
沖縄国際大学では、事故が起きた8月13日午後2時10分の時刻に、今年は事故現場になった場所で大学主催初の「米軍機機飛行中止抗議の集い」を行いました。

事故現場だった場所には「NO FLY ZONE」の赤い文字の横断幕が掲げられ、5年前に炎上した場所には黒く焦げ焼けた1本のアカギが天を衝くかのように、象徴的に今もその場所に生き様を見せています。

また事故により焼かれ、焦げただれた黒壁の一部は常設展示されています。

しかし、在校生でも「この場所で何があったのか」「米軍機の事故って何?」と早5年が経過し、この事故を体験した人もいなくなり、事故についての風化がみられるといいます…。
富川盛武学長
富川盛武学長は言葉強く訴えました。
「事故から5年が経過。事件後米軍関係者は陳謝し、二度とこのような悲惨な事が起こらないように努力する」とのことであった。しかし、多くの抗議要求をよそに未だに本学の上空を飛行している。遺憾至極である。大学は、もとより、静かな環境で勉学研究する場である。いかなる国際政治論、安全保障で飛行を正当化しても、大学の静寂、安寧を脅かし生命すらも脅かす飛行は大学にとって認められない。
未だに本学の上空を飛行し何ら問題が解決されていない現状を憂い、ここに改めて、
普天間基地を使用する航空機の即時飛行中止と共に、普天間基地の1日も早い閉鎖、変換を要求するための集いを開いた」と声明を発表。

来間康男経済学部教授来間康男経済学部教授は事故後、『米軍ヘリ墜落事故を考える会』を立ち上げ、毎月事故があった13日に事故現場で集いを行い、4年間で48回もの活動を続け、米軍ヘリ墜落事故についての諸問題に取り組んで来た。

しかしながら、変わらない危険な現状と風化していく事故の事実について危惧は隠せないと、「この重大な事故が忘れされることがないように、これからも伝えていく」と決意を発表されました。

事故が忘れられてはいけない…。あの事故があった日から、その危険な状況(日々大学の上空を米軍機が飛び交っている)は今も変わらない憤り。
現状への危惧も大きい。

親川博敏さん在校生さえこの事故について知ろうとする関心が薄れ、事故の記憶が風化していくことを感じるからこそ学生として出来る活動をしているという、沖縄国際大学総合文化学部社会文化学科4年生の親川博敏さんは(高校2年生の時にこの米軍機墜落事故があった)、
平和学習サークル「スマイルライフ」での活動を通して「平和」「基地」について考えるようになり、昨年は学園祭で墜落事故を題材にした劇を作り上演。在校生で事故を体験した人がいない中でも、事故が風化しないように伝えていきたい」と、これからも学生の立場で出来る活動をしていくと意見発表しました。

大学の図書館では、今年埋もれていた事故記録映像の上映や、あらたに提供された写真や関連物などの展示も行われました。
見学に訪れた一般市民からは、「生々しい記憶と焦げた臭い、恐怖が蘇る」と緊張した表情も見られました。
米軍機墜落事故5年目の8月13日
照屋寛之法学部教授照屋寛之法学部教授(図書館長)は、「あの事故で、沖縄の青い空はいつヘリが落ちるかわからない危険な空だと思い知った。事故の記憶を風化させてはいけない。大学でも基地をテーマにした8科目を事故後あらたに設置して学問を通して基地や平和も学びを深めている。一日も早く基地の撤去を願っている」と事故現場に生き続ける1本の黒焦げになったアカギの無言の訴えを代弁するかのように言葉強く訴えました。

沖縄国際大学ではこれまでにも、2005年に「NO FLY ZONE」のアドバルーンの掲揚。2006年、2007年、2008年に「NO FLY ZONE」の横断幕を掲揚。校舎屋上へも「NO FLY ZONE」のペイント表示などさまざまに抗議アピールを表して来ました。
米軍機墜落事故5年目の8月13日
約6千名余りの職員生徒が在籍する沖縄国際大学のそのすべての生命が、そして沖縄県民の生命が今も日々危険と背中合わせであることを5年目の節目にあらためて強く訴えなければならない沖縄の現状…、5年間何も変わらない…憤り、「普天間基地を使用する航空機飛行中止」へと。

2004年8月13日の事故については沖縄国際大学HP内でも項目を設けて記録が続けられ、伝えられています。

(文+写真: 吉澤直美、編集: KUWA)
(取材協力: 学校法人沖縄国際大学


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Posted by ryuQ編集室 at 2009年08月20日   09:00
Comments( 0 ) 戦争と平和
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