『沖縄 暮らしのしきたり読本』著者・比嘉淳子に聞く【第2話】


第2話「旧暦と、あの世とこの世」編

比嘉淳子:沖縄の季節は“風が運んできてくれる”んです。季節毎に“風”の名前がつけられていますよね。例えば、『ニンガチカジマーイ』だったら急に海が荒れるので「神様が怒っているから海に行かないほうがいいよ」と、海へ漁には行かないようにと危険信号だったり。
沖縄は自然崇拝なのですが、風も含めて自然が神でもあるんですね。そして自然と共存していた。そのように季節毎の節目(暦)が、行事とも結びついているんです。

――自然といえば、沖縄は旧暦が行事とリンクしていますよね。やはり、自然の理に適っているのでしょうか。

――旧暦のリズムだとそれが実感しやすく、新暦だとその感覚がわかりにくくなってしまいますよね。
現代ではそのリズムを無視して化学肥料で季節関係なくどんどん作物を作ってスーパーに並ぶので、ますます何がタイミング(旬)なのかがわからなくなっていますね。

自然の領域を侵すのは、神の領域を侵すのと同じようなものだと思うんです。
――そしてもうひとつ、「はじめに」の後半に書かれた黄金言葉「グソーは雨どいの下にある(後生は雨垂いぬ下)」について、解説して頂けますか?

「あの世とこの世は近くにあるからこそ“生き様が大切”なんだ」「それが先祖代々から脈々と受け継がれてゆくのだから、“子孫にも誇れるような人”でありなさい」という意味の黄金言葉なのです。
●第1話「原点(昔ながらの教え)にヒント。そして良心を育むこと」編(只今掲載中)
●第2話「旧暦と、あの世とこの世」編(10/10(金)掲載!)
○第3話「火ノ神(ヒヌカン)」編(10/11(土)掲載予定)
(取材+写真: 桑村ヒロシ、取材協力: チームくがに)
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