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沖縄初!チベット人が日本語で語るチベットの真実

沖縄初!チベット人が日本語で語るチベットの真実
わたしたちは、チベットで起きていることをどれだけ知っているでしょうか。チベットのことについては、ニュースでも断片的に流れる程度ですよね。

私たちの身近なところでは、割り箸。普段使っている割り箸の多くは中国製ですね。そして現在の中国のどこから来ているのでしょう? それは、かつてから「西蔵」と呼ばれていたチベットの森から伐採されたものです。もちろん、輸出先の多くは日本行きです。

そして日本の動物園でも大人気のパンダ。パンダが生息するのは中国の四川省などが有名ですが、その四川省も以前は「カム」といわれたチベットの地方で、中国には1955年・1967年に併合。そう、パンダのふるさともチベットだったんです。

わたしたちは、チベットといえばチベット自治区(チベットの「ウ・ツァン」地方)しか知りませんでしたが、もともとチベットは中国からは「西蔵」とよばれているエリアでした。1950年以降は、例えばチベットのアムドは「青海省」(1955年併合)となり、先の「カム」なども含めて、「西蔵」=チベットでした。

ところで、なぜ「西蔵」と呼ばれていたのでしょうか? そして「1950年」とは何のことでしょうか?

沖縄初!チベット人が日本語で語るチベットの真実
先日沖縄に、ダライ・ラマ法王日本代表部事務局のラクパ・ツォコ氏が初来沖。人類遺産であるチベットの文化と歴史についての理解を深めるため、ドキュメンタリームービー『慈悲を生きる』(Compassion in Exile)が公開され、そして、ラクパ氏による講演会も開かれたのです。沖縄では、チベット人による日本語の講演は初、という貴重な機会となりました。

その映画と講演とインタビューから、「チベットの文化と歴史」について直接伺うことができました。チベットは「1950年」までは、信仰と自然豊かな国だったのです。地域の暮らしのなかに信仰があり、そして自然が豊かといえば、沖縄と共通する面がありますよね。他国の侵攻(元代や清代のほか、イギリスも侵攻を図ったという歴史がある)という点でも、沖縄の歴史とも通じるものがあるかもしれません。

しかし、ラクパ氏は「沖縄は困難を乗り越えてきましたが、チベットの現状は今も地獄そのものなのです」と訴えます。「1950年」以降、チベットの総人口の1/6もの人々が迫害(弾圧や残虐行為)などにより命を失っているといわれています。

沖縄初!チベット人が日本語で語るチベットの真実その実態と現状は? そして「1950年」に実際に何が起きたのか?については、そのドキュメンタリーフィルムからも知ることができるほか、もちろんそのほかにも『チベット・チベット』というドキュメンタリー映画や、市販の映画DVD『セブンイヤーズ・イン・チベット』(ブラッド・ピット主演)などでも現実の一部を知ることができます。
(また、ブラッド・ピットが演じた本物のハインリッヒ・ハラー(ダライ・ラマ法王の幼少期に家庭教師をした人物)も映画『慈悲を生きる』の中でインタビューに応えているのも注目ですし、何より、上映時間60分の中にチベットについての様々な現実が濃縮されているという貴重なフィルムです)

上映後には、ラクパ氏による講演会が開かれ、さらに詳しい現状についてを知ることができました。その中でチベットが「西蔵」と呼ばれていることについての解説がありました。
「ところで、「西蔵」とはどこからみて“西”なのかわかりますか? 中国からです。そして“蔵”とは何を指していると思いますか? そう天然資源の“蔵”なのです。」
天然資源とは、先に挙げた木材(割り箸や建築材の資源)のことや動物のパンダのことだけではありません。

沖縄初!チベット人が日本語で語るチベットの真実
「そして実は、意外に思えるかもしれませんが「水」(チベットからの水源)が大きいのです。将来には、世界規模で水不足になるのでは、ということが懸念されていますが、すでに中国でも水不足の地域が増えつつあり、チベットのチョモランマ(エベレスト山)からの川の流れを、人工ダムを造って補おうとしています。もちろん中国の水不足解消にはなるとは思うのですが…。自然界の河川の流れを大きく変えることで、近隣諸国(インドなど12カ国の水源)への水の流れが滞る可能性があるのです。」とのこと。実はチョモランマからの水源は周辺諸国にとっても貴重な水源なのです。

そのほかにも、石油が埋蔵されていることと、さらにはウラン(核の原料)が埋蔵されていることなどからも、なぜ“チベット問題”が起きているのかが伺える貴重な機会となりました。

チベット亡命政府のダライ・ラマ法王は、だからといって反中国なのではなく、また独立を求めている訳でもなく、チベットに高度な自治(信仰・文化、教育、健康、環境保護、などの自由)を求めているだけなのだという。それが本来の意味の「FREE TIBET」のようです。

チベットに平和と、信仰と文化などの自由が訪れますように。

(文+写真: 桑村ヒロシ、取材協力: タカヤス・インターナショナル、沖縄菩提樹協会)

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所ホームページ:
http://www.tibethouse.jp/home.html


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Posted by ryuQ編集室 at 2008年09月05日   09:00
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