「すべてメッセージソング。地球へのラブソングです」しまだあや

石垣島の白保にルーツをもつ若手シンガーソングライター・しまだあや。'06年『NHKみんなのうた』にて、シングル『花風車の森』でデビューし、ちょうど2年。

CDジャケットは著名な造形作家として知られる島添昭義氏が、初めてCD向けに制作したという作品で、特製の紙パッケージに仕上げられている。
そのオリジナルアルバム『しあわせ』について、しまだあやさんから直接メッセージを伺いました。
●心あたたかくなる歌が琴線にふれて、ちょっぴり切ない
——心があったかくなるような歌なのに、ちょっと切ない。そんな感じの作品がいっぱい詰まっているアルバムですね。
そして、タイトルに『しあわせ』とつけた想いを聞かせて頂けますか?

自分はもちろん、まわりもみんな「しあわせ」であって欲しいという気持ちをタイトルにしました。
●「しあわせ」が原点なので、あえて言葉にして歌いたい
——カタカナの“ハッピー”でなくて、ひらがなの“しあわせ”というのが優しい響きですね。
しまだあや:ライブでは、みなさんが笑顔で聴いてくださったり、涙を流してくださっていたり。そんなふうに、お客さんの顔がよく見えたり、心が見え隠れしたりしていたりと、それがライブで歌っていて一番好きなところです。

それに「しあわせ」という言葉は、普段は口に出してはあまり言わないですよね。だから、あえて歌いたいんです。
そしてその言葉をはじめ、日本語の響きを大切にしたいと思っています。
——そうやって言葉にするのは遠慮してしまうところを、歌で気持ちを表現されているのですよね?
しまだあや:そうですね。歌は自分を表現するもの。歌を歌っていると、体調的にも精神的にも元気をもらえたりするんですね。それが不思議だなと思っているところです。
●歌は、みんなと共有できるもの
——発しながらチャージ(充電)している、そんな感じでしょうか?
しまだあや:音楽を届ける相手が、(例えば)人ではなくて“場”であっても同じですね。循環している感じです。
それから、曲を作る時は、オブラートに包まずに率直に作るんですね。それが聴き手によっては、ストレートに心に響くのかもしれません。
歌詞の内容に、多くの人がいっしょに共有できるものもあると思うんです。
例えば、もし悩みを抱えている人がいたとしたら「自分だけじゃないんだよ」「人間はひとりだけじゃないよ」って、歌を通して語りかけたいと思います。
また、6曲目の『一歩近づいてまた一歩』の間奏には、沖縄の島言葉(しまくとぅば)や奄美(語り: 朝崎郁恵さん)の島口(しまぐち)をはじめ、世界各国の言語で語りかける言葉が流れてきます。
それから沖縄といえば、2曲目の『はじまりの唄』という作品ですが、以前沖縄に暮らし初めて間もない頃に、朝焼けをみた時に感じた“沖縄”を歌にしてみたんです。
●石垣島の白保は、私にとって特別な場所
——沖縄には、どれくらい住まわれたのでしょうか?

じつは、私の母が石垣島の白保出身なんですね。白保は石垣島の中でも特別に感じる場所なんですよ。もちろん、私のルーツでもあるんですが、
石垣島にはまだ暮らした事も無いのに、そこにずっと居たような、体はそこにいなかったのに心(魂)はその島を深いところで知っているような、そんな不思議な感じですね。
島は私にとって心の拠り所になれる場所で、自然体でいられる場所なんですね。
10曲目の『母ぬ島風 〜 白保節』で白保の民謡を歌っているおじいちゃんの歌声が、じつは私の祖父なんですが、
民謡を歌うことが大好きで、“歌うということの本来のありかた”を私はおじいちゃんから教わりました。
——その『母ぬ島風』という歌は、八重山出身のお母さん宛に贈ったお父さんの詩と伺いました。ロマンチックですね。
しまだあや:母は高校を卒業後に上京してからずっと東京に暮らしているんですが、とくに若い頃はそんなにしょっちゅう帰島できなくて、きっと寂しい想いをしていたと思うんです。それを支えていたのが父だったんですね。
父は昔から詩を書くのは好きだったみたいなのですが、とてもシャイな人なので、どんな詩を書くのか私はみせてもらったことは無かったんです。
ある日、私のピアノの上に、新聞のチラシ広告のウラに書かれた詩がぽつんと置かれていたんですね。それは見覚えのある父の書体でした。
もう嬉しくて、その晩のうちに曲をつけました。父の想いを作品にして残したいと思ったんです。
●おばあちゃんがいたから、おかあさんがいて、そして私がいる
——その曲は、おじいちゃんが歌う八重山民謡の『白保節』へとつながってゆきますね。父と子とおじいちゃんと3代にわたって一曲を紡いでいますね。
しまだあや:そして、その『白保節』のお囃子を歌っているのは祖母なんですよ。
おばあちゃんの先祖は、白保の大切な水場で聖地でもある真謝井戸(マジャンガー)を神さまからの啓示を受けて掘り当てた神人の家系で、今もおばあちゃんは水の神さまの司(ツカサ)をしているんですね。そのエピソードを白保の方言で語っているところを10曲目の曲の間に挿入しています。
おじちゃんやおばあちゃんがいたから、お母さんが生まれて、そして私を産んでくれた。その流れを、ひとつの作品にすることが出来ました。そこから家族の大切さとかを伝えられたらという想いがあります。
●「しあわせ」を聴いて、大切な人を想い浮かべて
——沖縄に暮らすと、とても当たり前のことですけど“家族の大切さ”を思い出させてくれるというか。それをこの歌でも感じることができました。
しまだあや:この歌を心で聴いてもらって、お母さんに「私を産んでくれてありがとう」とか、大切な人を想い浮かべてほしいなと思います。
——最後に一言、読者のみなさんにメッセージをお願い致します。
しまだあや:ひとつの物語性がありながらドキュメンタリーでもあるこの作品集を通して、「しあわせ」な気持ちとか、大切なものを感じてもらえたらと思います。
そして、私のルーツである沖縄でのライブ公演が、この夏8月5日(火)に桜坂劇場(那覇)でライブをさせて頂くことになりました。
先日は、すべりだいのレコ発ライブ(@桜坂劇場)にもゲスト出演させて頂いたのですが、今度は自分自身のレコ発ライブになります。そしてもう一人、新垣優子さん(やんばる出身)も一緒にジョイントライブしますので、ぜひご来場ください。
*しまだあや公式サイト:http://www.shimadaaya.com/news/index.html
*しまだあや・新垣優子
「それぞれのCD発売記念ジョイントライブ」
2008年8月5日(火)
開場:19:30/開演 20:00
会場:桜坂劇場 ホールB
チケット前売:2,500円
当日 3,000円 (全席自由)
小学生当時のみ:1,500円
・入場時別途300円の1ドリンクオーダーが必要。
・未就学児童でも座席に座る場合は料金が必要。
ユースパス:1,000円(限定枚数発売/学生証提示が必要/ドリンク注文不要)
※出演:しまだあや & 新垣優子
備考:二人の女性アーティストのダブルレコ発!!
石垣島白保出身の母をもつシンガーソングライターしまだあやと、
やんばる出身で、長崎県五島列島で活動する新垣優子のライブ。
しまだあやの1stアルバム『しあわせ』と、
新垣優子のアルバム『風ヌ花』のダブルレコ発ライブです。
・お問合せ:桜坂劇場 098-860-9555
・前売券発売中:2008/6/7(土)〜 ※電話予約あり。
前売券発売場所:桜坂劇場窓口、ファミリーマート・チケットぴあ、
リウボウ8Fプレイガイド、コープあぷれ
(聞き手+写真: 桑村ヒロシ、取材協力: 和田弥一郎さん(mauve)、桜坂劇場)
——沖縄に暮らすと、とても当たり前のことですけど“家族の大切さ”を思い出させてくれるというか。それをこの歌でも感じることができました。
しまだあや:この歌を心で聴いてもらって、お母さんに「私を産んでくれてありがとう」とか、大切な人を想い浮かべてほしいなと思います。
——最後に一言、読者のみなさんにメッセージをお願い致します。
しまだあや:ひとつの物語性がありながらドキュメンタリーでもあるこの作品集を通して、「しあわせ」な気持ちとか、大切なものを感じてもらえたらと思います。
そして、私のルーツである沖縄でのライブ公演が、この夏8月5日(火)に桜坂劇場(那覇)でライブをさせて頂くことになりました。
先日は、すべりだいのレコ発ライブ(@桜坂劇場)にもゲスト出演させて頂いたのですが、今度は自分自身のレコ発ライブになります。そしてもう一人、新垣優子さん(やんばる出身)も一緒にジョイントライブしますので、ぜひご来場ください。
*しまだあや公式サイト:http://www.shimadaaya.com/news/index.html
*しまだあや・新垣優子
「それぞれのCD発売記念ジョイントライブ」

開場:19:30/開演 20:00
会場:桜坂劇場 ホールB
チケット前売:2,500円
当日 3,000円 (全席自由)
小学生当時のみ:1,500円
・入場時別途300円の1ドリンクオーダーが必要。
・未就学児童でも座席に座る場合は料金が必要。
ユースパス:1,000円(限定枚数発売/学生証提示が必要/ドリンク注文不要)
※出演:しまだあや & 新垣優子
備考:二人の女性アーティストのダブルレコ発!!
石垣島白保出身の母をもつシンガーソングライターしまだあやと、
やんばる出身で、長崎県五島列島で活動する新垣優子のライブ。
しまだあやの1stアルバム『しあわせ』と、
新垣優子のアルバム『風ヌ花』のダブルレコ発ライブです。
・お問合せ:桜坂劇場 098-860-9555
・前売券発売中:2008/6/7(土)〜 ※電話予約あり。
前売券発売場所:桜坂劇場窓口、ファミリーマート・チケットぴあ、
リウボウ8Fプレイガイド、コープあぷれ
(聞き手+写真: 桑村ヒロシ、取材協力: 和田弥一郎さん(mauve)、桜坂劇場)
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