Majesticsインタビュー

名護を拠点に自分たちのペースでゆったりと活動を続けるオーセンティックSKAバンド・Majestics(マジェスティックス)。
結成10年の節目に新譜『LEAPS IN'』をリリースし、10/13には10周年記念ライブを開催直前というMajesticsにインタビュー!


Makiya:最初は、ベースのDaisukeと2人を中心に始めたバンドなんですよ。
その時、“おじいちゃんになっても、ずっと楽器をプレイしているバンドをやっていこうね”って、SKAを始めたんです。
Rintarou:もうそろそろ、それに近づいてきたかな?(笑)
全員:ハハハ(笑)。
Makiya:こんなクセのある人ばっかりで(笑)。
10年前にあったバンドってほとんど解散してしまっていて、対バンでやったいいバンドはたくさんあったんですけどね。
今ではモンゴル800やSKAY MATESとか南国ドロップスぐらいしか残っていないですよね。
Daisuke:10年って、凄いことですよ。よく続いたなぁって(笑)。
自分たちが好きな音楽って、メンバーそれぞれ違うんだけど、みんなで集まってMajesticsというバンドでやる時はひとつになって、SKAとかジャマイカン・ミュージックでやっていけたらと。

——Majesticsは大編成ですよね。メンバーは何人くらいなんですか?
Makiya:9〜10人くらいですね。
——ぐらいって、ゆるいカンジですね(笑)。
Daisuke:(笑)。一番多い時では13人編成の時がありましたね。
Makiya:今まで加入していたOBメンバーを入れると、もう30名くらいにはなりますね!
Rintarou:僕は入って5〜6年になります。テナーサックスやってます。
Daisuke:だいたいの曲は、MakiyaさんかRintarouが作っていますね。これがまたいい曲を作るんですよ。
Rintarou:コンポーザーということで(笑)。
Makiya:“ただできる”というだけじゃなくて、その曲をより良くしていきたい気持ちで集まっています。
——そのオーセンティックSKAでみんながまとまるということですが、SKAに惹かれる訳を教えてください。
Kazutaka:俺はフンイキだなぁ。
Makiya:あとはジャマイカンのレゲエとか、カリブの音楽など例えばサルサとかも好きですけど、やっぱりSKAは独特の雰囲気で、これはほかには代え難い魅力なんですよね。
Daisuke:無理なく自分たち音楽をやらないとね。やっぱり意味がないですから。
——その魅力、リスナーにも伝わるのではないですか?
Rintarou:音に出ていると思うよ。
——何年後に聴いても“いいものはいつの時代でもいいな”って思ってもらえるのでは。
Makiya:あっ、それは目標ですね。
Daisuke:流行に流されないというか。普遍的なものがあれば最高でしょう。
Makiya:たとえば、その時だけの流行の曲って、数年後には聴かれなくなってしまいますよね。でも、SKAのような南国音楽は何十年経っても聴かれていますよね。
——“南国”というキーワードは、名護とも通じますよね。
Daisuke:それはありますね。こっち(やんばる)で生活していて、やっぱり環境に影響されますよね。それが“サウンド”になるって、絶対あるでしょうね。

——みんなが集まるバー・SABABA(サババ)から眺める夕陽の浜の光景とか、まさにそういう雰囲気に包まれていますよね。そんな素敵な環境があって10年間も好きな音楽を妥協せず続けられる訳ですね。
Makiya:続けるためには、結構妥協はしていますよ(笑)。
——妥協する時もあるんですか?
Makiya:10人もいると、音に対してどうしても譲れないところも出てくるんですが、そういうのをずっと溜めているとダメなんで、ある程度妥協することも妥協してもらうことも必要ですね。でないと、こんなに長く一緒には活動できないんじゃないかな。
まぁ、中にはスゴい要求をしてくる人もいるんだけどね(笑)。
Rintarou:アバウトだけど、こんな音ちょうだい「♪◎*#△%♪」という時もあって。
Makiya:それがまた凄いんだ(笑)。
Daisuke:結果、そこに音としてその雰囲気(ムード)が表現できればいいんであってね。

——前作『HOT DOWN』から3年が経ちましたけど、いい意味であれから何か変化ありましたか?
Daisuke:その3年前の経験があるから“今度はああしたいな”とか、レコーディングに対して自分たちの中で要求や試してみたいことがありましたね。
——今回のタイトル『LEAPS IN'』ですが、どういう意味があるんですか?
Makiya:“飛び入る”とか“飛び跳ねる”とか。
レスターヤングのアルバムで『Lester Leaps In』っていうタイトルがあってね。
Kazutaka:たまたま、Makiyaさんと2人で呑んでいて、そこでレスターヤングの曲を聴いていたら、「すげえいいな。これ、Leaps Inだ」って。
で、そのアルバムのクレジット読んだら、ちょうど50年前のその日の夜にレスターヤングが亡くなっていたんですよ。
「うわ、これはヤバイなぁ!」と。
Makiya:それも、23:59から00:00にまたがる時だったんですよ!
Kazutaka:ふたりでゾクゾクときて、「これは『LEAPS IN'』にしよう」って。
Makiya:レスターの仕業だと。
——アルバム制作の過程でエピソードはありましたか?
Kazutaka:やっぱレコーディングエンジニアのoiChangの存在かなぁ。
Makiya:かつてトランス・ロックで沖縄のシーンなどで結構やっていたのがoiChangで、その彼が今回いい雰囲気を作ってくれたんですよね。
——そして完成した『LEAPS IN'』ですが、一言で表現するとどんなアルバムでしょう。
Rintarou:血と汗と涙だな(笑)。
Makiya:よし、それにしよう(笑)。
全員:爆笑。
Daisuke:この作品は“SABABAの音”。あの場から雰囲気からすべて。
——狭いスタジオで録るよりも、普段自分たちがいる大好きな場所(SABABA)で出来るって大きいですよね。
Daisuke:リラックスするし、サウンドもいいしね。
ネットのYOU TUBEで俺たちのPVを観てくれたら、そのあたりがよく解ると思うんで。
——アルバムの中で、オススメのナンバーをあえて1曲選ぶとしたら?
Daisuke:やっぱり、このPVでも流れている『WHY NOT WHO』かな。
Kazutaka:俺も『WHY NOT WHO』だけど、この曲はけっこう眠っていたんだよね。
Daisuke:もう7〜8年になるかな。原曲はデュエット曲だったんですよ。それが今回、女の子ひとりで歌ったんだけど、またそれが良かったというか。
Makiya:全部の曲を聴いてもらって、それぞれが感じる曲をそれぞれで選んでもらったほうがいいかな。
——このアルバムをどんなシチュエーションで聴いてほしいですか?
Daisuke:そこに注文はないよね。
あえていうなら昼間は聴いてほしくないな(笑)。夕方だね!
Makiya:例えば、車でドライブしながらとか。
Kazutaka:サンセットの海辺を走りながらとかね。オイシイでしょ(笑)。
Rintarou:例えば、“台湾で、水牛をひいたおじいさんが、夕暮れ時にちょっと一休みしてラジカセのスイッチを入れた瞬間”そこでホーンだけのアウトローな曲が鳴り響くわけですよ。
そんなシチュエーションでお願いします(笑)。

Makiya:10月13日(土)に名護のヘブンで、俺ら頑張ったなぁ(笑)ってカンジでやるんで、よかったら遊びにきてください。
そこに来たらきっと楽しめると思いますんで(ゲストもいっぱい出ます)。前夜祭からやってますから(前夜祭は無料)。
Kazutaka:中学生以下は無料だから、海とかもあるんで家族連れとかでも楽しんでもらえると思います。
Daisuke:大人は入場料1000円で入れますから。
あと、今までお世話になった人たちにも楽しんでもらおうかなって。
海辺で午後3時からやっていますんで、みんなで遊びにきてください。
(取材+写真: 桑村ヒロシ)
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