『ゴエク城前公民館 文化祭』(平和の鐘を打ち鳴らせ):後編

ゴエク城前公民館の内間満自治会長が
一個人として『公民館文化祭』を企画したのには、
誰でも一人からでも公民館が活用できること、
広く開かれた公民館活動を地域で活かしてほしい
という願いがありました。
(※参照:→『公民館文化祭』[前編]を読む)
さらにそこには、今回の文化祭を企画するにあたり、
地域住民と公民館の交流の促進による地域づくりはもちろん、
もっともっとこのゴエク(越来)の土地が、
沖縄の歴史で重要な場所であったことも知ってほしい
という願いもありました。

だからこそ文化を発信して交流し集うことから、
自分たちの足元の歴史を知るきっかけにもなってほしいと言います。
なぜなら戦争により地形も変わり、城があったことさえわからなくなって
いる現状の越来城跡ながら、琉球歴史の中でとても重要な場所であり、
城前公民館のすぐ隣に、『越来るグスク跡』の石碑も
今年2月11日に建立され、文化祭で公民館に集う事から、
地域の歴史に気づくきっかけになり、
地元を大事にしてもらいたい、という想いがあったのです。

自治会長の内間満さんはいつも語ります。
今からおよそ500年前に、『尚泰久王』を生んだのが越来城(ゴエクグスク)。
15世紀中頃の尚泰久王や尚宣威王の王子時代の居城といわれ、
「オモロサウシ」でもうたわれているグスク。
尚泰久の娘・百渡踏揚(ももと ふみあがり)は政略結婚で
阿麻和利の妻にになった有名な歴史上の人物。
『黎明告げる明けの鐘』『われら鳴らさん自主の鐘』として、
ゴエク城から国王になった『尚泰久』が作った「万国津粱の鐘」は、
今も世界平和への想いを伝えている。
城跡は戦後市街地開発でなくなってしまったとはいえ、
忘れることができない重要な沖縄の琉球の歴史の場所。
その跡地に城前公民館があるのだからこそ、
この歴史ある土地に、敬意をもって取り組んだ文化祭に、
“平和の鐘を打ち鳴らせ”としたのだと。

自治会長でありながら一個人として文化祭を企画主催したのも、
誰にでも気軽にこの公民館という公共の場を活用して交流し、
地域を作って育てていきたいからこその想い。
そして地域の想いは動きだし6月23日の慰霊の日には、
『城前公民館(ゴエク城跡)音楽慰霊式典
〜政治、宗教、哲学、信念、信条を超えて、僕らは音楽で平和を表現する!』
が開かれることが決まりました。
琉球の歴史がある、熱い想いの風の吹く越来城(ゴエクグスク)跡を、
訪ねてみたくなりませんか?
(文+写真: 吉澤直美、編集: KUWA、取材協力: 沖縄市城前公民館)
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