沖縄の匠シリーズ4「(株)グレイスラム」玉那覇力[前編]

今回の『沖縄の匠シリーズ』第4弾では、沖縄県南大東島で島のさとうきび100%ラム酒『COR COR(コルコル)』をつくる株式会社グレイスラムの工場長を務めている玉那覇力氏をご紹介します。
![沖縄の匠シリーズ4「(株)グレイスラム」玉那覇力[前編]](http://img01.ti-da.net/usr/ryuqspecial/080129a.jpg)
約20年余りの泡盛づくり師としてのキャリアを持ち、この数年で注目の新商品である糸満ワインの開発も手掛け、そして今は1番新しい沖縄の地酒:ラム酒づくりに情熱を注いでいる。
学生時代には東京の大学で醸造と発酵学も学んでいる知識と経験が豊かなプロの酒づくり師なのである。
今回の匠シリーズは「酒づくりのプロ・玉那覇力氏」に注目、彼が目指す沖縄の酒づくりをご紹介します。
玉那覇力氏は那覇市首里の生まれ育ち。
叔父が有名な老舗の泡盛酒造所をやっていることから、大人になる将来には、泡盛づくりを仕事にするという道筋が決まっていたのだそうだ。
そして本格的な泡盛づくりの勉強のため、東京農大に進学、醸造学を専攻した。
しかし、玉那覇氏は今だから笑えますが、と思い出話しを教えてくれた。
「東京の大学に進学したにもかかわらず、専門である醸造の教科書をみてびっくり。
泡盛についてはわずか1ページしか載っていなかった。これはショックでした。なぜなら沖縄ではあたりまえに知られている泡盛が、たった1ページ。これだけしか載っていないのか、と衝撃でした。今から約30年前の話ですがね。」
と苦笑いするのでした。
当時、泡盛が東京でどのような捉え方をされていたのかがわかるエピソード話が飛び出た。
玉那覇氏は、大学で様々な発酵や醸造について学び卒業。
沖縄に戻り、叔父の泡盛酒造所に入社、はじめ2年ほどは営業職を担当、その後、泡盛づくりの現場へ進み、約20年ずっと泡盛りづくりを担当した。
——泡盛づくりの杜氏からワイン作りへはどのようなきっかけがあったのですか?
玉那覇:みなさんがよく使う杜氏という名称は泡盛づくりには実は無いのですが、役割は同じで、20年といってもあっという間だったように思います。体調を壊したので少し休もうと会社を辞めました。健康回復してきた頃、知り合いからインターネットで糸満でワインをつくる人を探していると聞いて応募したんですよ。
——お酒とはいえ長年経験を積まれた泡盛ではなく、ワインづくりへというのは不安はありませんでしたか?
玉那覇:不安な無かったです。大学でワインも勉強していました。実際に学生時代ですが梨のワインも作った経験がありました。
——糸満ワインは今とても人気が出ていますが、商品開発の担当はどのくらいされたのですか?
玉那覇:ほぼ完成品の商品になるところまで担当しました。
——そして現在はラム酒づくりを南大東島で担当されているのですが、ラム酒に関わるようになってどれぐらいになりましたか?
玉那覇:もう5年ですかね。平成14年にグレイスラム(ラム酒COR COR製造販売会社)の金城裕子社長さんから連絡をもらいました。ラム酒を作る人がいない。助けてくださいという単刀直入で熱意ある話を受けまして決意しました。
![沖縄の匠シリーズ4「(株)グレイスラム」玉那覇力[前編]](http://img01.ti-da.net/usr/ryuqspecial/080129c.jpg)
——糸満のワインづくりをしていた時ですか?
玉那覇:いいえ、実は糸満ワインづくりも目処がついたところでやめておりました。正直、もう酒づくりはしない、酒はもういい。という時に以前に少し面識のあった金城さんから連絡がきたんです。
ということは、もう酒をつくらないという気持ちでいた時に、金城社長さんから連絡があり、ラム酒を作ってもらえないかーという話にはどんな風に心が動いて引き受けることになったでのでしょうか?
(ラム酒づくりへの話は後編に)
(文: 吉澤直美、写真+編集: KUWA、取材協力: (株)グレイスラム)
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この記事へのコメント
オオーと、玉那覇工場長さん!
過日・南大東島ではお世話になりました!
沖縄のラム酒は”コルコル”で決まりですから、
これからも末永く作り続けて下さいネ!!!
いつの日か、
あた参ります・・・
過日・南大東島ではお世話になりました!
沖縄のラム酒は”コルコル”で決まりですから、
これからも末永く作り続けて下さいネ!!!
いつの日か、
あた参ります・・・
Posted by パイパティローマ at 2008年01月29日 15:42
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