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RYUBO写真フェスティバル

RYUBO写真展フェスティバル
4月7日から12日まで開催中のRYUBO写真フェスティバルに注目。沖縄と縁のある作家やアーティストなど有名人による、ご本人が撮った沖縄でのプライベート写真を集めた展示会というのは珍しい。沖縄民謡界の大家・普久原恒雄や、作家の椎名誠、よしもとばなな、演出家の宮本亜門など、全17名の人々の視点が面白い写真展だ。
また、10日(金)は『沖縄写真ナイト!』と題して、写真好きの音楽家・照屋林賢などによるトークショーや、ライブも下地勇、内田勘太郎、池田卓という顔ぶれ。
RYUBO写真フェスティバル11日(土)の『奄美写真ナイト!』では、奄美出身の作家で写真家の島尾伸三などによるトークショーのほか、奄美島唄界の大御所・坪山豊のライブ、さらにはシークレットゲストも期待大だ。
主催のNPOちゅらしまフォトミュージアムの垂見健吾代表に、今回の展示会の意義や写真の魅力などについて語って頂いた。

垂見健吾:今回のイベントは、昨年立ち上げたNPOちゅらしまフォトミュージアムの1年に一度のイベントの2009年版です。
元々、NPOちゅらしまフォトミュージアムでやろうとしているのは、沖縄の古い写真、家庭で眠っている昔の写真が無くなってしまう前に、古い写真をぜひ僕らにみせてもらいたい。それがたとえスナップショットでも昔の街並みの記録として残ったりするんですね。
もし、50年前の写真があったとするなら、もう50年経つと100年も前の写真になるんだから。そう、100年古酒ではないけど“100年写真をつくろうか”というところからNPOを立ち上げたんです。
そしてこのNPOちゅらしまフォトミュージアムの活動を知ってもらう為のイベントなんです。

——それでは、今年はどのようなイベントになるのでしょう。展示されている写真についてもご紹介していただけますか?

垂見健吾:今回いろんな著名な方々に声をかけたら、気持ちよく写真を提供してくださいました。沖縄っていうのは心を許してくれる場所っていうか、沖縄は写真に愛されている島だなということで、『島々美写(しまじまかいしゃ)』という特別写真展のタイトルになりました。

RYUBO写真フェスティバル
普久原恒雄さんは沖縄民謡界の大家としていらっしゃるけれど、もし歴史が違っていたら、彼は写真家になっていたのではないかと思うくらい、写真に感心が深くて写真が好きだったそうですね。

大工哲弘さんは、日々の生活の中で撮った写真が面白いし、たとえば行事の写真とか記録としても残るようなものもあったり。

内田勘太郎さんは、沖縄に暮らして15年になる日本を代表するブルースギタリストですね。写真を撮るとユーモアとかあって、またキャプションとかも面白いよね。

椎名誠さんは、沖縄に30年ほど通って取材したり遊んだりしながら撮ってきた写真ですね。彼は出版した写真集だけでも20冊以上あるし、アサヒカメラの写真連載もかなり長く担当しているしね。

RYUBO写真フェスティバル
照屋林賢さんは、カメラ好きで有名で。それこそカメラが壊れるくらい何万回もシャッターを押しすぎてカメラが動かなくなったくらい沢山撮っているという伝説があるくらいだからね。

辺銀食堂の辺銀暁峰さんは、実は元々、映画監督のチャン・イーモウ(北京オリンピックのアートディレクション等も務めた)と一緒に西安で映画のスチールカメラマンをやっていたんですヨ。

藤木勇人さんは、うちな〜喋家として活躍中で、取材であちこち行った先々で撮影した写真だったり。中でも面白いのが、雨にずぶぬれの中学生たちが傘もささずに裸足で下校しているシーンとかね。

小嶋さちほさんとどんとの写真は、家族でしか撮れないようなスナップだよね。距離感とか、表情とかね。

RYUBO写真フェスティバル
洞口依子さんも沖縄が大好きでたくさん沖縄の写真を撮っていたりもして、今回プライベート写真を送ってくださいましたね。

田中律子さんは、珊瑚を植えて再生しようというプロジェクトをやっているけど、沖縄にやってきて海の活動の写真を撮っているし。

當間早志さんの写真はよく見るとタバコの箱にヤールーが写っていたり。首里劇場で何やっているんだようってスナップがあったりね。

宮本亜門さんのスナップも渋い写真だね。地元のおじいの写真とかいい表情だよね。

RYUBO写真フェスティバル
よしもとばななさんも沖縄が大好きで何十回も通っているんですよ。プライベートの旅先でぱちりと撮ったスナップで、何気ない光景が写されていますね。

ひーぷー(真栄平仁)さんは、昔小さい頃にお母さんと一緒に写った写真など。何気なく写っている車とかをよく見ると左ハンドルの時代だったりね。

田崎真也さんなんて面白くて、自分が撮られた写真ばかりですが。彼は石垣島にけっこう行き来しているんですよ。そういったプライベート写真ですね。

島尾伸三さんは作家・島尾敏雄さんのご子息で、伸三さんもまた作家であり写真家であるかたです。奄美で撮った写真を今回展示していますよ。

そのような17人による様々な個性の、いろんな視点を楽しんでほしいですね。(それぞれ10点ほどの作品を展示しています)

——面白そうな企画ですね。また開催期間中の10日(金)・11日(土)に行われるスペシャル記念イベントの内容もご紹介して頂けますか?

垂見健吾:まず10日金曜日夜7時からは『沖縄写真ナイト!』ということで、照屋林賢さんとひーぷー(真栄平仁)さんと垂見健吾でトークショー。そのあと、内田勘太郎さん(元憂歌団)、下地勇さん、池田卓さんのライブがあります。

11日土曜日夜7時は『奄美写真ナイト!』で、奄美出身の作家で写真家の島尾伸三さんと潮田登久子さん(カフェユニゾンでも写真展を開催中)、そして垂見健吾の3人のトークショー。
そしてなんと、奄美島唄の巨匠・坪山豊さんが3年ぶりに沖縄に来てくださってライブをします。
さらには奄美からスペシャルゲストが出演決定しています。シークレットゲストでここでは言えないのですが、奄美でこれだけメジャーになった若い女性歌手はいませんよ。(両日とも2500円)
RYUBO写真フェスティバル
それから、開催期間中に、昔の古い写真を持ち込んでくださったかたには、先着100名様に旧暦カレンダー(NPOちゅらしまフォトミュージアム制作)のプレゼントがあります。

——また写真を預けると具体的にどうなるのですか?

垂見健吾:写真をお借りしたらまずスキャニングさせて頂き、すぐにお返しさせて頂きます。
そしてホームページで広く公開することで、いろんな人がみて、そこからまたコミュニケーションが生まれてくるわけです(撮影地が判明していったりとか)。これから参加型のホームページにしていきたいと思っています。

また公開することで、その昔の写真を利用したい人が出てきたとしたら、それを著作権者のかたに斡旋して、契約に基づいた有料貸出しも検討しています。

沖縄の古い写真は沖縄戦でほとんどが燃えてしまって、戦前の写真が残っているのはわずかだけど、移民で海外に渡った人、内地に帰った人、アメリカの人も写して帰っているだろうし、いずれはそういう方々にも声掛けしてたくさん残していきたいと思っています。
でもその前に、まずは地元の皆さんが持っている古い写真を集めたい。そうやって集めた写真を“100年後に伝えたいな”と思っています。

(取材: 桑村ヒロシ)


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Posted by ryuQ編集室 at 2009年04月09日   09:00
Comments( 0 ) 写真でみる沖縄
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