『ジュゴンの海』(インタビュー第2話)

沖縄にはジュゴンを語り継ぐ民話がいくつか残っていますが、そして現代に、また新しいジュゴンの物語が生まれました!絵本『ジュゴンの海』(絵+文: 長浜益美、解説: 前田一舟/ボーダーインク刊/1575円)。
ふだんなかなか見る機会がないジュゴンの姿を絵本で描き表現した著者の想いを、インタビュー【第1話】に続いて語って頂きました!

長浜益美:あくまでも自分の頭に浮かんだいくつかのイメージを大事にして、台詞などの文章はあとから付けたものなんですね。
ジュゴンの昔話などについての資料は一応あったんですが、先入観は入れたくなかったのでそれらの物語は読まずに、自分の中に沸き起こったイメージを大事にして物語を作っていったんですね。
苦労したのは、ジュゴンの姿かたちは漠然とわかるのだけど詳細がわからない。具体的にどう動き行動するのか知らなければ描けないですからね。ビデオや写真を観させてもらったことでようやく描いていけるようになりましたね。
例えば、水面に出るシーンは、ジュゴンは顔だけしか出さないとか。それからジュゴンには瞼がないので目を閉じた時は目がくぼんだ感じになったりとか、水の中では鼻の穴が蓋をして閉じているよか、そういうのが解れば絵も作っていけるんですね。

僕も小さい頃に見て知っていましたが、そこまではよく知らない人のほうが多いと思います。
津堅島の漁師でさえ、海からジュゴンが出てきたところを初めて見た時はとても驚いたといいます。水中から馬が現れたのかと思った程だったそうですよ。
長浜益美:またジュゴンの顔は、見る角度によって違うんです。正面から見ると丸いのですが、横から見ると細長い。餌のジャン草を食べる時はさらに口元が伸びるんですね。

長浜益美:私にとっては、ジュゴン=辺野古というイメージは無くて、地元の子供達と同様に「ジュゴンという生き物って何?」というところから始まったんですね。
前田一舟:そこが初めて見る人を惹きつけるところだと思います。
――ジュゴンは沖縄ではジャンとも言われるそうですね?
前田一舟:ジャンともザンとも言われますが、地元の屋慶名ではアカングヮユーとも呼ばれていましたね。それがジュゴンを指すとは小さい頃は思ってはいなかったですね。
――まず最初に描こうと思ったシーンはありますか?
長浜益美:私が最初に描こうと思ったのは、月夜の海でジュゴンと海の生き物たちが仲良く集っているシーンだったんですね(『ジュゴンの海』p10-11)。このイメージが湧いたので物語全体が描けるかもしれないと思ったんですね。

――長浜さんにとっては、絵本は初めての出版になるのでしょうか?
長浜益美:これまでにも昔話を紙芝居で3~4話ほど描いた事はあるのですが、絵本というのは初めてですし、創作した物語としても初になります。
『ジュゴンの海』は、最初は紙芝居で描いたものでもありますし、まずは見て楽しむ、というところから。
物語の中に、説明文とか解説が多すぎると、物語がぼやけてしまうし、飽きさせてしまうかな、と。解説はもちろん大事で必要なものではあるんだけれど、説明が細かすぎると、聴く方に集中してしまいますよね。
ですので、紙芝居はまずは絵かなと。
――今回、紙芝居を発展させ絵本にされたそうですが、紙芝居からさらに追加された部分などはありますか?
長浜益美:文字の部分は、最初は紙芝居だったので裏側の真白い面に文字が書かれている状態でした。それをそのまま載せるのではなく、文字の入った面(ページ)にも、淡いタッチの絵を描いていったんです。
前田一舟:屋慶名児童館で子供達に『ジュゴンの海』の紙芝居をしている方がこの絵本をご覧になって、「あっ、紙芝居とは違う面がある」とおっしゃっていましたからね。
――紙芝居から絵本に発展して、こんどは全国の皆さんにもご覧頂けるようになりますよね。
前田一舟:今まで、うるま市限定だったものが、本というパッケージになって全国の各家庭や学校でもご覧頂けるようになる訳ですからね。きっとまたいい方向に変わっていくと思います。
これからも、真の素材がどんどん表現されていくんじゃないかという期待がありますね。
――この絵本は子供と一緒にご家族で読める本でもありますね。
前田一舟:そうですね。そして家族っていいなと思って頂けたら。
長浜益美:これをぜひ読み聞かせにも使ってほしいなと思います。(つづく)
※インタビュー【第1話】はコチラ→
※インタビュー【第3話】はコチラ→
※絵本『ジュゴンの海』のお求めはコチラ→
(取材: 桑村ヒロシ、取材協力: ボーダーインク)
――まず最初に描こうと思ったシーンはありますか?
長浜益美:私が最初に描こうと思ったのは、月夜の海でジュゴンと海の生き物たちが仲良く集っているシーンだったんですね(『ジュゴンの海』p10-11)。このイメージが湧いたので物語全体が描けるかもしれないと思ったんですね。

――長浜さんにとっては、絵本は初めての出版になるのでしょうか?
長浜益美:これまでにも昔話を紙芝居で3~4話ほど描いた事はあるのですが、絵本というのは初めてですし、創作した物語としても初になります。
『ジュゴンの海』は、最初は紙芝居で描いたものでもありますし、まずは見て楽しむ、というところから。
物語の中に、説明文とか解説が多すぎると、物語がぼやけてしまうし、飽きさせてしまうかな、と。解説はもちろん大事で必要なものではあるんだけれど、説明が細かすぎると、聴く方に集中してしまいますよね。
ですので、紙芝居はまずは絵かなと。
――今回、紙芝居を発展させ絵本にされたそうですが、紙芝居からさらに追加された部分などはありますか?
長浜益美:文字の部分は、最初は紙芝居だったので裏側の真白い面に文字が書かれている状態でした。それをそのまま載せるのではなく、文字の入った面(ページ)にも、淡いタッチの絵を描いていったんです。
前田一舟:屋慶名児童館で子供達に『ジュゴンの海』の紙芝居をしている方がこの絵本をご覧になって、「あっ、紙芝居とは違う面がある」とおっしゃっていましたからね。
――紙芝居から絵本に発展して、こんどは全国の皆さんにもご覧頂けるようになりますよね。

これからも、真の素材がどんどん表現されていくんじゃないかという期待がありますね。
――この絵本は子供と一緒にご家族で読める本でもありますね。
前田一舟:そうですね。そして家族っていいなと思って頂けたら。
長浜益美:これをぜひ読み聞かせにも使ってほしいなと思います。(つづく)
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(取材: 桑村ヒロシ、取材協力: ボーダーインク)
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