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ゆく雑誌、くる雑誌 (沖縄フリーマガジンの読み応え )

ゆく雑誌、くる雑誌 (沖縄フリーマガジンの読み応え )
ゆく雑誌、くる雑誌 (沖縄フリーマガジンの読み応え ) 今年に入って、沖縄の文化、情報を発信してきた月刊誌が相次いで休刊というニュースが伝わってきた。ご存じの方は多いだろう。『月刊うるま』(1998年創刊)と『カラカラ』(2000年創刊)だ。両雑誌とも最終号を出すことなく、読者にとっては突然の休刊となったようだ。沖縄ブームの浮き沈みを長年見続けてきた僕も、自分が関わったり、原稿を書いていた雑誌が休刊になったことが、一つや二つ、いや三つや四つはある。古くは元祖沖縄カルチャー雑誌『青い海』、スーパーローカル漫画雑誌『コミックおきなわ』、シマーコラムマガジン『wander』などなど。雑誌には、寿命というものがある、とは思うが、なんだか感慨深いものがある。

ゆく雑誌、くる雑誌 (沖縄フリーマガジンの読み応え ) その一方でフリーマガジン、フリーペーパーは、それなりに出続けている。モノレールに乗る時、フリーペーパー・コーナーをいろいろチェックしているのだが、観光客・地元向けクーポン付きのお店紹介の定番から、女性、健康、老後などポイントを絞ったものや、『まちなか現在』のように那覇中心部の地域作りに関するものなど、多種多彩である。『沖縄美少女図鑑』『Mogmog』などの、『かわいい・マイ・タウン再発見』系のフリマガも、カフェなどでみかける。今沖縄でどのくらいのフリーマガジンが出ているか把握できないが、今後、こうした動きも県産本の枠組みの中でとらえ直してみるのも、おもしろいかもしれない。

ゆく雑誌、くる雑誌 (沖縄フリーマガジンの読み応え ) 県内紙に挟まれている雑誌もあなどれない。琉球新報は、ご存じ『週刊レキオ』が有名だが、各月刊で出される新生活マガジン「うない」の特集インタビューは毎回興味深い。沖縄のモダン・カルチャーへの視線に注目だ(Coccoのインタビュー特集号は非売品にもかかわらずプレミアがついているらしい)。沖縄タイムスでは、同じような各月刊誌である『らくら』の県内で活躍する女性インタビューは、“ザ・女の半生記”とでも名付けたいほど、なかなかディープである。
 こうしてみると、どうやらフリーマガジンは、女性がターゲットといえるかもしれない。

ゆく雑誌、くる雑誌 (沖縄フリーマガジンの読み応え ) その一方で、そうか、こういう切り口があったか、と思わせるフリーマガジンも登場した。去年の12月からスタートした沖縄スポーツマガジン『Team47』。沖縄のアスリートたちの活躍は、それなりにわかるのだが、彼らがどのような背景にたち、どんな思いで競技を続けているのか、ということは、そんなに注目されていなかったように思う。そこに切り込んだ、県内初の本格派のスポーツ・ノン・フィクション雑誌である。たまたま目にした今年の1月号の特集がよかった。女性アスリートたちへのインタビューだが、空手、ゴルフ、バスケ、沖縄相撲(!そうなのだ)、砲丸投げと、こんな人材がいたのかという発見もあるが、彼女たちをとらえた写真がまたいいんだよね。世界一に輝いた空手の三人の気迫あふれる眼力にくらっとし、中学バスケの逸材のクールな美しさにくらっとした(陳腐な表現だがしかたない、美少女なのである)。特集以外のページ、コラム類も充実している。いったい誰が編集者なのだろうと確認したら、なんと知り合いのスポーツ・ライターWさんだった。東京から沖縄に引っ越してきたのは知っていたが、びっくりである。そして納得した。でもまさか沖縄でスポーツ雑誌ができるとは予想もしなかった。

 まだまだ切り口次第で、いろいろ登場してくる気配のフリーマガジンである。

新城和博の『ryuQ100冊』バックナンバー:
http://ryuq100.ti-da.net/c73391.html

ゆく雑誌、くる雑誌 (沖縄フリーマガジンの読み応え )
プロフィール:新城和博(しんじょうかずひろ)
沖縄県産本編集者。1963年生まれ、那覇出身。編集者として沖縄の出版社ボーダーインクに勤務しつつ、沖縄関係のコラムをもろもろ執筆。著者に「うっちん党宣言」「道ゆらり」(ボーダーインク刊)など。
ボーダーインクHP:http://www.borderink.com/

タグ :沖縄雑誌

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Posted by ryuQ編集室 at 2009年03月02日   09:00
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