小浜司の『ryuQ100歌』7月号


(マルフクレコードKF-56)
1995年、東芝EMIより「チャンプルー・シングルズ」というCDが発売された。これはEPレコードをターンテーブルで再生して、デジタルサウンドにリミックスしてのコンピュレイション・アルバムだ。2枚のシリーズもので、ボリューム1は滑稽ものを集めたもので、2は戦争・移民・平和をテーマとした。音源となったレコードは私が選曲し提供(1曲を除いて)した。解説などというものもその時初めて書いた。我ながら良い仕事ができたと思い、そのギャラでまたレコードを集めようと思ったりしたが、待てど暮らせど手間が来ない。コーディネーターのKに持ち逃げされたらしく、おまけに撮影用にと貸したジャケットも2枚紛失され、何処へ問い合わせても知らぬ存ぜぬの責任転換のたらいまわしであった。出来上がったCDを見ても私は制作協力者でしかなかった。腹が立つには立ったが、当時私は別の仕事が忙しくて、送られてきたCDもほったらかしておいていた。
何年か経って、改めてこのCDを手にとって聴いてみると、なかなかすばらしい。自分で針を落として聴くときのレコードの傷音も一緒となると、過去のことは忘れましょうという気になる。このアルバムに収めた曲は単にマニア向けのレアなナンバーではなく、結構聴かれて、ラジオなどからもよく流れた曲を選んだつもりだ。そういう意味で最も特徴的なレコードがこのCDにも納めた「おじさん/センスルー節」といえようか。登川誠仁のレコードの中でも最も売れた作品ではないか。ジャケットも幾種類かある。舞踊家・志田房子の若い頃の歌声でセイ小との掛け合いは絶妙だし、センスルー節をポピュラーにしたのはこのレコードといっても過言ではない。

(しょくぎょうくどぅち マルフクレコードKF-254)
うえの「センスルー節」が広く一般に聴かれたのに対して、これもチャンプルーシングルズに収めたが、玉城朗永歌う「職業口説」は玄人向けというか、十八番大会などで披露するための裏レコードといえる。とはいっても熱心なラジオファンにはバレバレのネタなのだが、それに照屋林助や小那覇舞天の「職業口説」とチャンプルーすると今でもウケるのは間違いない。「センスルー節」も口説(くどぅち)の一種で、口説囃子に沖縄漫談の様式を取り入れ滑稽にしていく。ここでは沖縄の各地の方言の訛りを変化させていく。
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