「いめんしぇーびり」と、花の香りでお出迎え

「沖縄ってさぁ、香りを楽しむってこと、しないよね」……。
先日、とあるクース(古酒)barで友人が言ったが、大きな誤解である。
なぜにそんな誤解が生まれたかは定かではないが、沖縄も昔から香りをたのしみ、且つ、生活に上手に利用してきた。流派こそなけれども、花を活け、香りを楽しむことくらいはやっていたのだ。
南国の花はくらむほど芳しく香る。
玄関の脇に植えたり、便所の周囲に植えたりと活用は広いし、ネーミングだっておもしろい。オバァたちが呼ぶ「ジュリ花」は、夕暮れに甘ったるい香りを漂わせる白花で、その色香にぴったりのネーミング。
そんなセンスの良さはいろんなところに使われている。
沖縄のクースの品評会は、昔から「香りで順位付け」していたという。
そう、昔は泡盛の鑑定をする際は香気が重んじられ、梅の香りに近いものが優秀で、次が髪油の香り、そして熟れたホオズキの香り、云々とされていたそうだ。沖縄の香り自慢その一にあたる。

まだある。ほら、泡盛の次にくる沖縄の代表的なドリンクといえば、「サンピン茶(茉莉花茶)」である。
あれだって「茉莉花(まつりか)」という花を早朝、まだ開ききっていないうちに摘んでお茶に入れて飲んでいた。今で言うフレーバーティーを沖縄では愛飲していたのだ。香りが揮発しないよう開花直前の蕾に香気をふくませ、一気にアチコウコウのお茶を注ぎ、立ち上る湯気のふくいくたる香りを楽しんだ琉球人の風流なこと。沖縄の香りの話、その二。

ここでいう「ショウブ」はいわゆる「香りショウブ」で「花ショウブ」ではないのでお気をつけあそばせ。「ショウブの茎」を噛むとシナモンのようなさわやかな香りが口一杯に広がり口臭予防にもいいという。子供の頃、黒糖をたっぷり吸い込んだ「ショウブの茎」が捨てられなくて甘菓子を食べつくしたあとも吸っぷっては怒られたなぁ。あ、そうそう、吸っぷってヘロヘロになった「ショウブの茎」を捨てるとき、投げてはいけないんだとか。「勝負をなげる」のは卑怯なのだそうだ。
ショウブに関しては、ちょっと長くなる。
ヤナムンはよい香りに弱いそうだ。
特に、ショウブの香りを嗅ぐとヤナムンは溶けてしまうそう。また、ヤナムンに目を付けられた人間の姿を隠してくれるという優れものらしい。
これは、香りを利用した知恵と言い伝えで、沖縄の香りの話その三。
そして、ま〜だまだまだある。
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