宜野湾市普天間のグリーンベル通り商店街に
「ふてんま結いちば」が今月オープンしました。
どこかレトロで懐かしいようなムードの建物が「ふてんま結いちば」です。かつては、パン屋さんだった建物だそうですよ。
この新しい「いちば」は、いわゆる魚や野菜、肉などを販売する市場ではなく、普天間地区の再活性化と雇用促進を図るため、宜野湾市雇用促進協議会が中心となり、地元の特産を活かした田芋スイーツのブランド化、カフェ誘致、イベント、ミニシアターの誘致事業、インターネットを利用した普天間情報発信などを複合的に推進する拠点として、人が集い、賑わい、一緒に楽しむ場所の総合的な意味を持つ「いちば」として、オープンとなりました。
4月2日・3日・4日には、オープニングイベントが行われました。
セレモニーでは、「ふてんま結いちば」を代表して宜野湾市雇用促進協議会の知花淳さんが、
「私自身がここが地元であり、普天間高校の出身です。子供の頃はこの普天間はたくさんの人が行き交う活気があったことを覚えています。映画館もいくつもあって賑わっていました。この場所の名前の“結い”はもう一度、この“いちば”をさまざまに活用してもらい、いろんな人を結びつけたいという願いを込めています。普天間地域の再活性化、雇用促進、元気な街づくりを目指します」と挨拶されました。
宜野湾市普天間には、かつて6〜7カ所の映画館があったそうです。
そこで、映画の街として栄えていた頃のように、このいちばでも映画を楽しんでもらおうと、オープニングイベント期間中は入場無料で、名作映画が会場内の大型スクリーンに日替わりで上映されました。
身近なスペースで映画を鑑賞できるとあって、家族連れや、多くの方々が訪れ、中には昔のようだな気分だと、懐かしむ声も聞かれました。
また宜野湾市といえば、田芋が特産品です。普天間地域から新しい田芋スイーツ開発にも取り組もうと、“田芋スイーツブランド化”を目指して、イベントに合わせて研究開発した特製の田芋スイーツの試作品「田芋レアチーズタルト」の試食会や、田芋ペーストを使用したアレンジ料理のびっくり試食会も催され、来場者は次々と味見を楽しみました。
特製の試作品は、田芋を洋菓子のクリームの部分にアレンジして使用されていました。食感もなめらかで田芋の風味もあり、なかなか好評の様子でした。
アンケートにもみなさん丁寧に答えていましたので、感想を伺うと、男性も女性も「おいしいです」と笑顔をみせてくれました。
会場の舞台スペースではオープンを祝い、地元自治会による古典演奏や、普天間中学校や普天間高校の生徒さんによる音楽の演奏やダンスも披露され、来場者で賑わいをみせました。
「このふてんま結いちば」1Fはギャラリースペースやフリーマーットなどで活用できるスペースで、2Fがカフェや映画上映、ライブなどにも使用出来るという多目的な場所です。
スペースの使い方を自然に体験してもらおうと、オープニングイベントのプログラムにはさまざまな工夫が凝らされていました。
そしてこの場所は、宜野湾市民に限らず、どなたでもカフェを開業してみたり、ライブやイベントも無料で利用できるのだそうです。
起業してみたいとお考えの方や、スペースを活用してイベントをしたい方など、チャレンジしてみませんか?
「ふてんま結いいちば」がどんなふうに活用されていくのか、これからの展開が楽しみですね。
■問い合わせ:
「ふてんま結いちば」
住所:宜野湾市普天間2-12-11
(→地図はこちら)
http://futenma.org/
宜野湾市雇用創造促進協議会
TEL:098-988-4668 FAX:098-988-4669
(文+写真: 吉澤直美、編集: KUWA)