ソウル・フラワー・ユニオン&モノノケ・サミット[前編]

ryuQ編集室

2008年02月21日 09:00


『ライブ辺野古』ソウル・フラワー・ユニオン&モノノケ・サミット
初のライブ映像作品! 緊急リリース直前・スペシャルインタビューpart1

■「世の中に“ライブ辺野古”っていう作品があるとかっこいいな、と思って」(中川敬)

2006年2月19日。ピースミュージックの平野氏を代表とするレゲエ好きなメンバーが集まり、“Peace Music Festa! in 辺野古”が開催された。この祭りにDUTY FREE SHOPP.の知花竜海とソウル・ソウル・フラワー・モノノケ・サミット伊丹英子が賛同し、翌年2007年2月24・25日の2日間、レゲエ、ラップ、ヒップホップ、ロック、オルタナティブ〜ワールドミュージック&沖縄民謡と、初日14組、2日目に13組と県内外のミュージシャンが参加した “PEACE MUSIC FESTA! in 辺野古'07”が開催された。会場となった場所は在日米軍海兵隊の基地であるキャンプシュワブで、鉄条網で区切られた辺野古の浜辺での祭りだった。

今回、その2日間の模様からイベントの賛同・発起人である伊丹英子が所属するソウル・フラワー・ユニオン&モノノケ・サミットのライブ演奏分が編集され、モノノケ・サミット名義としては初めてのライブ映像作品が『ライブ辺野古』として緊急リリースされる事となった('08年3月5日発売)。
2日間の演奏映像に加え、特典映像や44ぺージもの豪華なライナーノーツ。講談、座談会などが網羅された“辺野古ガイドブック”とも言うべき分厚いブックレットも用意され、読み応えもたっぷりだ。

誕生『辺野古節』

——どうしてこのタイミングでこのライブDVDを出そうと思ったのでしょう?

中川敬:ふと、“ソウル・フラワー(ソウル・フラワー・ユニオン、ソウル・フラワー・モノノケ・サミット)のライブ映像作品って出してないな〜”って気付いて、“こういう奇跡的なライブが作品になったらいいな”って。で、ドキュメンタリー映画『Marines Go Home(マリーズ ゴー ホーム)』の藤本監督が短編作品を作ってくれたから、DVDなら特典映像としてそれも入れられるな、とか。去年、辺野古の曲(『辺野古節』)を作ったんやけど、それも付属CDで出せるな、とか。

——その『辺野古節』は、どんなキッカケで出来たんですか?

中川敬:去年、平良夏芽さん(沖縄平和市民連絡会)を大阪のバナナホールに呼んで、モノノケ、DUTYのライヴに、平良さんの講演という形でイベントをやったんやけど、楽屋で、“阻止行動のあと、飲む時に歌う唄が欲しいなぁ”という話をされて、“それはウチナーンチュが作らなあかんやろ”って(知花)竜海に言いながらも、“やっぱり俺、作りたいな”って(笑)。
何かと“近い”とタブーやしがらみがあったりするけど、俺らみたいなデラシネは、ある意味、本質論だけを言えるところがある。“これ以上、人殺しの為の基地なんていらんやろ!”。で、出来たのが、新民謡『辺野古節』。そしてタイトル、どうしようか…、“そうや!辺野古の地名、もっと広めたれ!”って。で、『辺野古節』(笑)。

——では、このDVDを観れば辺野古のことが分かると。

中川敬:これは分かりやすい。しかも初ライブDVD作品やのに、手作りな感じがソウル・フラワーらしい(笑)。

また、2008年6月22日(「慰霊の日」前夜)には東京・上野野外音楽堂で『PEACE MUSIC FESTA From 辺野古』の開催が決定しています。
このあとも話はヒートアップ。インタビュー後編に続く!

(文: YANTY藤原、編集+撮影: 桑村ヒロシ、取材協力: ハーベストファーム)

そして、沖縄の人気blogランキングはこちら


関連記事