手話OK・カフェ『くくる』

ryuQ編集室

2010年09月10日 09:00


北中城村に手話で会話出来るバリアフリーのカフェ『くくる』が出来ました。

開店して2か月余り、手話を使う方々や、手話を勉強している方など、気兼ねなく手話を使えるカフェの誕生は、とりわけ嬉しいBIG NEWS!!
「こうしたお店が出来たことは夢みたい」と、早くも県外から観光旅行に来る聴覚障害の方の来店も増えているそうです。
注目のお店『くくる』を取材してきました。

*手話&バリアフリーでゆったりスペース

健常者とろうあ(聴覚障害)の方が一緒に働いているカフェくくる。
お店の入り口に「スタッフとは手話や筆談で会話をお願いしています」と掲示されています。

店内は入口からスロープもあり、床は段差の無いフローリング。お年寄りや車イスの方もそのまま安心して利用できるバリアフリーで、テーブルの配置スペースも広々とゆったりした空間がなんとも心地よく、カウンター席、テーブル席、和室席があります。

*ランチタイムメニューはA、B、C!

開店時間の11時30分開店から午後3時までがランチタイム。
(*ランチオーダーは午後2時まで、それ以降はカフェタイム)

ランチメニューはA、B、Cの3タイプがあり、Aランチは肉、Bランチは魚、Cランチは焼き肉をメインにして、数種類の料理小鉢、飲み物、デザート付きで各1200円。

1品1品が細やかであたたかな優しい味わいのお料理です。素材は地元北中城村の野菜を活用するなど地産地消で健康に良い料理を工夫しています。
(*写真はBタイプ:魚をメインにした一例。品数豊富で季節感ある料理が楽しめる)
*オーナーの想い

オーナーの比嘉隆夫さんは、奥様が生まれつき(風疹児)聴覚障害があることを通して、日頃からもっとろうあ(聴覚障害)について理解を広めたいと、健常者とろうあ者が触れ合う機会を作り、ろうあの方にもストレスなくカフェを楽しんで欲しいとお店を作られました。

お客様からのオーダーも手話や筆談で、そしてお料理やお店の感想をいただけるようノートを設置しました。

ノートにはすでにたくさんの喜びの言葉が書かれており、手話会話出来るお店を待っていた方がたくさんいらっしゃるのがわかります。

聴覚障害というのは、外見からはなかなか周囲に伝わりにくいことが多いので、こうした手話カフェで手話への関心をもってもらうきっかけの場所になればと願っています。

また鍵盤の響きから感じる心地よい音楽も楽しんでもらおうと、店内には、素敵な自動ピアノの演奏も流れています。

さわやかで明るい笑顔のスタッフともっとふれあいたいからと、手話会話を楽しみにリピーターで手話勉強を始めた方もいるそうです。

カフェくくるで“心”からのバリアフリーの時間をゆっくり過ごしてみませんか?

カフェ『くくる』
住所:北中城村和仁屋155(→地図はコチラ
営業時間:11:30〜18:00
(ランチタイム L.O14:00/火曜日は15:00まで)
電話番号:090-9784-6411
定休日:日曜・祝日
駐車場:25台
ブログ:http://kukurucafe.ti-da.net/


(取材: 吉澤直美、編集: KUWA)
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