DJ SASA+大山百合香“アニソン”インタビュー

ryuQ編集室

2009年11月26日 09:00


沖永良部島の歌姫・大山百合香をフューチャーして、アニソンをラヴァーズでカヴァーしたアルバム『SWEEAT ANIME SONGS』をリリースしたDJ SASA。今年は、沖縄の唄をカバーした『Island Souls Reggae』(feat.神谷千尋)、J-POPを沖縄風なテイストの『SKA Lovers』(feat.堀内加奈子)など、沖縄+レゲエ+○○というホットな音楽を展開していて、今作はなんとアニメソング♪ 仕掛け人のDJ SASAとヴォーカルで参加した大山百合香のお二人に直撃インタビュー!(ビデオメッセージ付き)

——アルバムコンセプトについてお聞かせください。

DJ SASA:沖縄関連では夏向けのCDを2枚立て続けに作ってきたんですけど、今度はこれからの時期でも楽しめる温かいレゲエアルバムを作ろうと思って企画したのがこのアルバム『SWEEAT ANIME SONGS』です。ヴォーカルには大山百合香ちゃんにも参加してもらったり、三線の音もほんの少し入っていたりと、さりげなく沖縄テイストで秋冬も楽しめるレゲエアルバムを作ってみたんです。

——また、どうしてアニソン(アニメソング)なのですか?

DJ SASA:ATEAMというレーベルからはアニソンのヘビメタ・カヴァーとかハウス・カヴァーとかをリリースしていて、今度はラヴァーズ・カヴァーをやりたいというお話でオファーがあり、実現したんです。

それでヴォーカリストを何人かあたっている中で、今回はいろんな人に入ってもらおうという事で4名にご参加頂き、そのヴォーカリストの一人に大山百合香ちゃんに声を掛けさせてもらったんですよ。

——大山百合香さんは今回アニメソングを歌ってみていかがでしたか?

大山百合香:アニメソングをレコーディングで歌ったのは初めてのことでした。1曲目の『カントリーロード』(耳をすませば)については学生の頃に合唱で歌ったりして思い出に残っていたり。7曲目の『テルーの唄』(ゲド戦記)は手嶌葵ちゃんが歌っていてとても好きな歌でした。

——レコーディングのほうはいかがでしたか?

大山百合香:凄く楽しくて、肩の力がうまく抜けて歌えてよかったです。
レコーディングに入る時とかってある程度緊張感があったほうがいいし、かといって緊張し過ぎてもいけなくて調整とか難しかったりするんですが、今回、SASAさんからは「自由に歌ってくれ」と言ってくれて。

最初はアドバイスのひとつも無いのかなと思ったくらいなんですけど(笑)、歌い方は自由でいいと言われたので。それなら、沖縄に引っ越してきて初めてのレコーディングでもあったので、沖縄の生活の中で感じ取ってきている自然なリズムとかを表現できたらと、リラックスして一番いい状態でレコーディングできました。

おかげで、「あぁ、自分はこういう歌い方もできるんだな」というような再発見もあったりとか学ぶことも多くて、エンジニアの古堅さんとSASAさんと3人みんなで作ることができたという達成感もありましたね。録り終わってみると、もっといっぱい録音したかったなって思ったくらいでしたね。

——沖縄に移住されてからは初のレコーディングとなったのですね! DJ SASAさんがこれまで作ってきたCDというのは、たとえば『Island Souls Reggae』では神谷千尋さんの数年ぶりのレコーディングとなったり、『SKA Lovers』では堀内加奈子さんの初のソロ作品となったりとか、記念すべきレコーディングにモノ凄いタイミングで立ち合っていらっしゃいますね!

DJ SASA:凄いことですよね(笑)。

大山百合香:あぁ、そうだ!

——それから、アニソンのCDなのですが、ジャケット写真を沖縄で撮影したのは?

DJ SASA:だって、ユニット名がANIME ISALANDSですもんね。レゲエも島サウンドですよ。それで、カメラマンのG-KENさんに撮ってもらいました。

——また、意外な選曲とかもありますよね。たとえば、ミクロマンの『I WANT YOU BACK』(10曲目に収録)。

DJ SASA:実はいくつか理由があって、その理由ひとつは原曲がマイケル・ジャクソンがいたジャクソン5の曲で、マイケル・ジャクソンへのトリビュートですね。そしてもうひとつの理由が、沖縄のヴォーカルグループ・FolderがこのTVアニメでカヴァーして歌っていたんですよ。そのふたつの理由があってこの曲を選んだんですよ。

——今回、選曲されたアニソンは、'75年(フランダースの犬)、'77年(あらいぐまラスカル)、'78年(銀河鉄道999)、'87年(エスパー麻美)と、ほとんど昭和。比較的新しいほうで、'89年(耳をすませば)、'92年(紅の豚)、'06年(ゲド戦記)などですからね。

DJ SASA:'75年から放送された『フランダースの犬』(2曲目に収録)とか、最終回で泣きましたからね〜。

大山百合香:世代的には私はリアルタイムでは観ていないですけど、TV番組の特番の名場面特集で観ましたよ。

——アニメで思い出深い番組とか映画はありましたか?

大山百合香:『魔女の宅急便』(6曲目に収録)とか好きでしたね。ジブリのアニメとかって、日常の生活の中でおとぎ話があったりするじゃないですか。そういうところが現実と非現実の境目がわからなくなって、小学1〜2年生の頃、その魔法のホウキが好きだったので、気を送れば飛べるんだと思い込み、2階からホウキを持って飛び降りちゃってケガしたりとか(笑)。
(※良い子は絶対マネしないでくださいね)

——それは凄すぎるエピソード話ですね!
最後にもう一言ずつ、読者の皆さんに向けてメッセージをどうぞ。


大山百合香:私を含めて4人のヴォーカリストがそれぞれ個性豊かで、聴きごたえのあるカンジになっています。“甘くて”“切なさ”も入った、これからの季節に心が温まるようなアルバムになっています。ドライブにも合っていると思いますので、ヘビーローテーションで聴いてもらえたらと思います。

DJ SASA:今年はいろんなかたちで沖縄で充実したコラボが出来た年でした。今作も素敵な作品になりましたのでぜひ聴いて頂けたらと思います。

(↑DJ SASA+大山百合香のお二人からビデオメッセージです♪)

LIVEインフォメーション:
『真夜中のリズム』
出演:マジェスティックス、クロネコリズム、
   DJ SASA feat.大山百合香+神谷千尋、ほか
日時:12月12日(土)20:00〜
場所:マファリカフェ
電話:098-894-4031(電話は18:00〜)
料金:2000円(当日+500円)+1ドリンク

(取材: KUWA、取材協力: ATEAM)

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