歌手・阿部敏郎さんの人気blogが、とっても素敵な本になって発売になりました(4月25日発刊)。
たくさんのハートフル・メッセージが満載されており、“心”にすぅーっとフィットする言葉の数々が、一人一人のハートを優しく包んでくれると話題です。
てぃーだブログの中でも最も人気ブロガーのコンテンツが、書籍『気楽にいこうね!』(阿部敏郎・著)として、ただいま沖縄県内で限定販売中。
そこで是非県外の方にもご紹介したい!と『ryuQ』では阿部敏郎さんに直撃取材してきました。
阿部敏郎さんがこの新刊本に込めたさまざまな想いやメッセージを、県外の皆様にも! 新刊本発売記念・阿部敏郎スペシャル・インタビューです。
——阿部さんがこの本をつくろうと思ったのは?
阿部敏郎:Blogを始めてから、自分の話したいことを毎日いろいろ書いてきて、最初はblogを読んでくれるみなさんの反応がどうでるかも気がかりだったけれど、どうやら僕の想いを受け止めてくれる方が増えているようだし、1日に2,3回更新してもまだまだ自分でも書きたいことがあったり、伝えたい想いがいっぱいあるんですよね。
だから、パソコンを通してだけでなく、「持ち歩けるblog」版があったらいいなーと。そこでblogに掲載してきたものを「本」にまとめてみようと思ったんです。
——blogを始めてどれぐらいですか? また、blogをやってみようというきっかけは何かあったのでしょうか?
阿部敏郎:昨年('06年)の7月からてぃーだブログで初めてこのblogというスタイルを利用して発信するようになりました。
その前には、いわゆる自分の活動などをPRするHPを開設していましたが、周囲などでは「blog」をやっているという人がどんどん増えてきていました。
いろんなBlogを見たりしても、自分でやるとは思ってもいなかったし、どういうものか最初は全然わかりませんでした。
そんなある日、中城村で大規模な土砂災害が起きたんです。今は那覇暮らしになりましたが、土砂災害のあった時には僕も中城村民でしたから、何かできることはないかと考え、「チャリティーコンサート」を企画したんです。
そこでたくさんの応援者や理解者の輪を広げたい、また広くこの災害状況を大勢の方に伝えるためにはどうしたらいいか考えていた時に「blogを活用してはどうか」というアドバイスが有りました。
ちょうど「てぃーだブログ」さんからもキッカケを頂き、「そうだ、出来ることはなんでもやってみよう」と早速その時から、てぃーだブログでblogを始めることになったのです。
——そうでしたか。「中城村土砂災害」の時に始められたのでしたか。
阿部さんが中心となって企画したチャリティーコンサートのことは、私もblogで拝見していましたし、そのblogを活用した発信力は実感があったのではないでしょうか?
阿部敏郎:そうですね。きっかけはそういうことでしたが、携帯からも即掲載できる便利さも面白くて、どんどん書いては更新するようになりました。
——つまりblogの魅力を感じて積極的な活用になったのですね?
阿部敏郎:最初の頃は日々の雑感日記などのような日もありましたけどね。やっぱり僕には「伝えたいことがある。言いたい言葉がある」のね。
だから反応がどうなるかわからなくてちょっと心配もしたけど、今回の本に収めたような言葉をblogに書くようになったんです。
そしてこれらの言葉は表現方法が少しずつ変わるぐらいで、僕が20年前から“ずっとくり返し伝えたい”と思っている言葉ばかりなんですよ。
でも、精神的なメンタルな部分の心へと届けたいメッセージだから、ちょっと思想的な言葉にもとられてしまうかもしれないし、そういう文章をblogに掲載するというのはどうなんだろうと考えた時がありました。
そんな頃に、ふとblogをやっている人達にはわりとお馴染みな「人気ランキング」サイトというのを知りました。興味があってそこを見に行ってみたんです。哲学や思想というところもあるんだ、と見ていたら、「なんだ、同じ様な想いを発信しているblogの人達がたくさんいる」ってわかったんですね。
そうしたら、がぜんやる気がでてきてね。僕は負けず嫌いでもあるからね、どんどん発信しよう!って始めたんですよ。
だって伝えたい言葉はいっぱいあるからね。
——今では阿部さんのblogはアクセス数だけでなく、毎日読むblog登録者数もその驚異的な数で知られますが、それだけ人気や支持があり、みなさんが言葉のメッセージを待っているんですね。
今どれぐらいの登録者になりましたか?
阿部敏郎:アクセス数とはまた別に、新着blog記事への読者登録者数は400人以上です。
——うわぁ、それはすごい人気ですね!
阿部敏郎:更新するたびに登録者には更新のお知らせメールがいくようになっているでしょう。ありがたいことに、更新するとみなさんすぐ見にきてくれるみたいです。
でもこの更新については、できるだけ毎朝、朝に更新するようにしています。深夜に書きたくなることもあるけどメールでお知らせがいくので、寝ている人を起こしてもいけないし悪いでしょう(笑)。
——朝は、みなさんこの更新内容を読んで元気もらって仕事や1日のスタートになるわけですね。
阿部敏郎:目覚まし時計みたいだという人もいますよ。
——夜中には送らず翌朝に送信というのは、ちょっとしたことのようで、この更新のお知らせメールの届く先にいる一人一人への温かい配慮まで考えているなんて…。
それにしてもこの本は手のひらサイズの絵本かな?と思ってしまうぐらい可愛いですね。
阿部敏郎:「持ち運べるblog」本で気軽にバッグに入れて、いつでも読み返してもらいたいからそのちょっと小さい感じにしたんですよ。
——女性もバッグに携帯しやすいサイズが嬉しいです。また表紙をめくるとページ毎に、例えば「あなたへ」、「沖縄が好き」、「あるがままでいいんだよ」など、そのページごとにキーワードがワンフレーズで、見出しタイトルのように書かれていて、そのワンフレーズに託している想いを簡潔な短文にして、イラストと一緒に見開きで読み届けるようにと、阿部敏郎さんの言葉がわかりやすくメッセージになっていますね。
挿し絵のイラストもカラフルで愛らしく、またユニークな絵柄もあったりと、言葉とフィットしているので、絵本のようにページをめくるのも楽しいですし、次のページは何だろう?とわくわくしながら見ていきたくなりますね。
阿部敏郎:実は僕自身も持ち歩いているし、ふと読んだり、また寝る前に読んだりと、自分でもけっこう楽しく使っているんですよ。
——え? 書いた阿部さんご自身も読み返すのですか?
阿部敏郎:そうですヨ。何度も繰り返してみても言葉はその時々に、必要だなとか、感じたいナという言葉があるもんですよ。
——なるほど! どのページから読めるのもこの本の魅力ですね。ところで阿部さんは、20年前から変わらずずっと持ち続けている“深い想い”があるからこそ、blogやこの本で“メッセージ”として発信しているそうですが、阿部さんにとって、沖縄で暮らし始めたきっかけも、まったくの予期せぬ出来事からだったとか?
阿部敏郎:沖縄の地元ラジオ番組に寄せられた「阿部敏郎さんは今どうしているのでしょう?」というリスナーからのコメントが放送されて、沖縄のファンが阿部敏郎の歌を聴きたいというリクエストでした。
そこで沖縄でライブを実施して、後はもうあっという間に、それまでまったく予想していなかった沖縄暮らしへと大きな変化をしたんです。
ただ移住を決めた目的は、「20年前から持ち続けている“想い”や“メッセージ”を、沖縄で伝えよう」という想いがあってこその移住だったんですよ。
——それは歌手としての阿部敏郎だけでないとういうことですよね?