All Japan Goithインタビュー2
4月25日、ついにメジャーデビューというチャンスを掴んだ
All Japan Goith。インタビュー2日目は、メジャーデビューシングル「ワーニバル」について話を聞いています。3曲が収録されているこのシングルには、いまのAll Japan Goithが目一杯つまっているとのこと。そこで、それぞれの楽曲について、前回に引き続きトロンボーン担当でリーダーのてつGさん、ヴォーカルのチョメさん、紅一点トランペットのエンナさんに語ってもらいました。(聴き手:PORCO、撮影:KUWA)
ryuQ:メジャーデビューシングル「ワーニバル」ですが。どの曲もそれぞれ違う感じで仕上がっていて、その感じがゴイスを表現している気がします。やはりこれは意識されたことなんですか?
チョメ:最初作るときに、できれば3曲とも違う雰囲気にしようと言うのはありました。メジャーデビューシングルってことで、まずは名刺代わりなので、明るい曲、そして次に来る曲はグルーブ的なモノか、バラードか。結果的に、シングルなんですけど、アルバムくらい中身がグッと詰まった1枚になったと思ってます。
てつG:1曲目のワーニバルが、一番いまのゴイスを象徴していると思いますね。ゴイスがいま持っているPOPさとファンキーなリズム、管楽器の入った大人数のバンドならではの魅力、ゴイスの魅力を全部出せたので、スゴク気に入っています。
チョメ:ワーニバルはその題名通り、“輪になって、カーニバルしようぜ”みたいな。明るく、俺たちの名刺代わりなんで、自分たちのライブを象徴するような曲ですね。
エンナ:自分たちでもスゴク楽しいなぁって。いま、ライブでもちょっと振り付けを入れているんです。ちょっと昔っぽさを出した感じではあるんですけど、逆にこういうアレンジが新鮮だったりして。
ryuQ:2曲目のメロディは、一転してメローな感じですね。
チョメ:この曲もワーニバルと同じで、サックスのTA-SHIが作った曲です。詞は僕とTA-SHIの共作です。最初にTA-SHIが持ってきた歌詞を、僕と二人でもっとわかりやすい感じにしたんですよね。TA-SHIの詞は夢の世界、そして僕はちょっと現実的。イイ感じを出したいときはTA-SHIの歌詞で、それで少し身近な言葉を使って僕が書いて。それを繰り返して。いままでの歌詞の中で、もっとも誰にでもわかる歌詞だと思いますよ。
てつG:メンバーから見ても二人の詞の世界観が真逆なんですよね。だから今回、はじめて水と油が混ざった瞬間で。なんともいえないまるさが出た歌詞かなぁって。
エンナ:曲名通り、とても聴きやすいメロディだと思います。すんなり聴けるというか、カラダに自然に入っていくような感じ。
ryuQ:そして「ラブ・イズ・オーバー」ですが、何故この曲を選んだんですか? みなさん世代的に全然引っかからないですよね(笑)?
てつG:シングルを出すときに、ゴイスとして1曲はカバーをしようと決めていたんです。カバーは自分たちの引き出しにもなるし、その時代の良いところが見えるし。じゃあ、何をカバーするかをメンバーで会議すると、出てくる曲が70年代、80年代の曲ばっかりなんですよ(笑)。他にゴダイゴさんの「ビューティフルネーム」とか、あみんさんの「待つわ」とか。かぐや姫さんなんかも候補に出てましたね。
エンナ:リアルタイムじゃないのに、なぜか出てくる曲がそんな時代なんですよね。一切洋楽も出ず(笑)、あの年代のジャパンPOPばかり…。
チョメ:最初はラブ・イズ・オーバーも、JAZZYとか、大人の雰囲気に出せるアレンジにしようとしたら、自分は日本語畑のPOPS野郎なので、まるっきり歌謡曲になっちゃったんですよね、チョメonステージ! みたいな(笑)。
てつG:サルサとか、いろいろ試してみたんですけど、どうもしっくり来なくて…。で、チョメが「明るく別れる」みたいな曲なんで、明るくしてみようと。SKAしっぺの頃のハチャメチャさ、SKAのビートを使った楽しい感じでやってみようかと決めたら、ものの1時間、2時間ですぐにアレンジが決まったんですよね。踊れるような楽しい感のアレンジもできたので、すごく良かったなぁと思ってます。
ryuQ:ぜひ「待つわ」のアレンジも聴いてみたいですね(笑)。
てつG:メンバー間でも「なし」はないんですけど、リクエストに関しても「なし」はないので大丈夫です(笑)。どんな曲かまず聴いて、良かったらホントに採用してますよ。カバーはホントに血となり肉となるので。スッゴク楽しいですよね。
(明日につづく)
(文:PORCO、写真:KUWAこと、桑村ヒロシ)
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